十七話目だ。“<トークバトルモード!>一回目のテーマは………………「ペンギン」”
はい!どーも!
犬心。
ちょい加速中。
トップギアになった時はどーなんだろ?
暴走?
そんな安直な言葉で収まればいいけど……。
そのリングに響くのは、
閑古鳥の鳴き声か……。
怒涛の叫びか、
それともなん。
でしょなあああああーーーー!!!
きゃあああああああーーーー!!!
さあー!!
始まりましたあ!!
第一回 トークバトルモード!!
実況は僕、
<野川家の守護神>こと、
ごん のが〜わと。
今回の解説は、
「夢は一人前の神になること。
ジェームス 金剛です。
みなさん、
よろすい〜くで」
この二名でお送りします!
では!
早速ですが、
今回のカードは、
カナりん VS みきやん です。
ジェームスさん、
この対戦はどういった展開が予想されますか?
「そーですね。
まず、
実力は互角でしょう。
で、
勝敗を左右されるのはやはりトークスタイル。
変則的な攻めを特徴とする‘カナりん’に対シ、
戦略家かつカウンターを得意とする‘みきやん’カ。
二人の攻防は熾烈を極めるでショウ」
なるほど。
では、
ジェームスさん。
ズバリ!
この戦いの勝者はどちらかと。
「そうですね。
私はカナりんに分があるのでは、
と思いますよ。
出何処が判りにくいため、
交わすのは一苦労でしょう」
では、
勝者はカナりんで決まりですか?
「……うーん。
もうそれでいいんじゃないか?」
いやいや、
ジェームスさん。
まだ、
始まってもいませんから。
投げやりにならないで下さい。
おや!
もう時間ですか!?
テーマは「ペンギン」です!!
(え〜
ペンギンとは……
羽無し。
つーことはもちろん飛べない。
だが、
構造上は鳥。
趣味は寒中水泳。
数々の軍団を組織し、
たまに抗争とか起こす。
そう!
こいつらは氷の地に生息する、
どーしよーもない奴らなのだ!!)
ジェームスさん、
このテーマについて一言。
「ラブだね」
さあーーーー!!!!
闘いの火蓋が切って落とされます!!!!
まず、
先手を取ったのは、
カナりん。
「予想通りだね。
どんな魅力的かつ変態チックに言ってくれるか、
期待します」
さあ!!カナりんのターン!!
“「もー超クール!!」”
いきなり初回から感想が出ました!
普通の会話では通用しません!
この先、
何を考え何と言うのか、
全然予測つきません!!
「かなりの高等テクだね。
聞き手を完全無視。
空気を読むことができない、
彼女ならではの荒業だな」
なるほど……。
では次は、
みきやんのターンとなりますが、
どういった返しが予想されますか?
「まあ、
通常は‘聞き返す’しかないでしょう」
なるほど……。
しかし、
それではまたカナりんに、
攻撃のチャンスを与えてしまうのでは?
「確かにそうなのだが、
攻めは隙を生みやすい。
そこをみきやん得意のカウンターが炸裂するかもしれません。
まだまだ序盤、
じっくり様子を見ましょう」
わかりました。
では!!
続いてみきやんのターン!!
“「…………何が?」”
みきやん予想通り聞き返してきました。
ペースを握っているのはカナりんのようですね。
「いや。
気づきにくいが、
みきやん。
ペースをうまく崩そうとしている。
通常、
三点リーダーは……
(‘…’の事ね)
二つなのだが、
その倍。
四つと来た。
これではいいタイミングでの一撃を繰り出すのは難しい。
せいぜい出来て、
チュンでチョコンだね」
はい。
意味わかりません。
さあ!!
次!!
カナりんのターン!!
“「え〜〜〜あのペタペタって感じがっ!」”
何と!!
的外れ!!
的外れです!!!!
ペタペタにクールさは微塵も感じられません!!!!
いやージェームスさん、
強烈なブローですね。
「そうですね。
実はみきやん。
現時点ではテーマ知りませんから。
まず、
テーマを相手から探り出す必要がある。
だが、
なかなかカナりんは「ペンギン」というフレーズをなかなか出さない。
いつ言うのか?
それともいつ気付くのか?
そこが今回のポイントになるでしょう」
なるほど……。
おっと終了のお時間が迫ってきました。
(早っ!)
では最後にジェームスさん。
「はい」
次回はどういった闘いが予想されるでしょうか?
「そうだすね。
このままカナりんが攻めきるか。
みきやんが戦況を逆転させるのか。
やはり、
キーになるのは先ほども言いましたが、
みきやんがいつテーマを知るのか。
これに尽きると思います」
なるほど……。
おっとお時間です。
実況はごん・のがわと
解説は神見習いのジェームスさんでお送りしました。
では次回もよろしくお願いします。
「……はい」
それでは皆さん。
また次回、
お会いしましょう。
さようなら。
「あばよ!
いい夢見ろよ!!!!」
金剛いつの間に?
「今までさんざんコントしといて何言うか」
あ、まだ下校途中です。
学校はもういいのか?
金剛?
「ん?
何の事だ?」
まあ、いいや。