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仕事

心理学

作者: 奥野鷹弘

 「神様は云いました。

  『苦しいと思えることをたくさん人にしてあげるんだ。

   あとでその分、君にはたくさんの幸せをあげよう。』…と。」


 「それで?」

 「おわり。」

 「…え、おわり?」

 「そうだ、おわりだ。」




 私が産まれて、まだ20年。小さい時にお世話になった大好きな先生から聴かせてもらった何だかのお話の終わり方が印象的で、頭の隅に記憶としてまだ残ってた。

 話の内容はそれほど濃くなかったのでは…と、今、振り返っている。


 いや、実は心理学の勉強を始めようと書店に向かって歩いている途中なのだ。

 見慣れている景色の中にも、新たな発見が毎日…いや、通る度にある。


 だから、「仕事があるから」などと外出しない人の気がしれない。仕事の中にも満ち溢れた観ぬ世界があるのであろう。けど、それはハッキリ言って2次元にしか過ぎない。私たちが住む世界には、それ以上の次元があり心に体を感動させてくれるものありふれているのだ。もったいないに尽きる。




 昨日、こんな事があった。

 「注意されたばかりなのに、よく人前で笑顔を作れるな。」と。たしかに、失敗をしてはいけない重大なミスを私はやらかした。クビを覚悟した。

 ただ、それは私の問題。私自身の問題。他人や接客に対して、無理矢理に笑顔を作るのとは関係ない。


 ひとつ、『失敗を引きづって、何を失敗したのか忘れてしまうこと。そのひとまずの過程』

 ふたつ、『関係ない人に普段通り接したい。居場所を無くしたくない。』


 ただそれだけ。



 勤務内に仕事が終わらなくて、上司がビンボウゆすりをし始めた。私もイライラしてきて、鼻を鳴らしながら息を荒めて、自分を追い詰めた日もあった。

 ただ、どんなに立派な上司だとしても、口答えをしたくてイライラした。


 『いくら時間内に仕事が終わらせられるとしても、お仕事をさせて貰っていいる分頑張らさせてください。』と。



 いわいる手抜きをしたくなかった。いくら注意されて出来ないところがあっても、それ以前に他のところはマジメにやっているので何にも動じたくなかった。

 いや、とにかく上司はあれやこれやと不満があるみたいだ。




 先輩からのきついメールも、受け止めているつもり。

 改善しようと直そうと必死に今の状況に気持ちを上乗せをしている。



 だけど、「頭を白くさせるぐらいなら、休んで反省しろ。」的な挑発文も来る…『いいえ、やります。やればいいんでしょ。』半分八つ当たりな心を抑えて「わかりました。」とだけ返事をしている。間違いなのだろうか。




 それで私はいつのまにか、腕に何度も切り傷を刻んだり、薬に溺れたりして、親を困らせている時がある。だらしがない。

 だからって仕事が嫌いなわけじゃない。現実逃避がしたいわけじゃない。



 『自己満足し、提供できる仕事』と誇りを持ちがたいために頑張って、生きていきたいのだ。




 『そう、無理な笑顔を振りまくな。疲れるぞ。うるさいくせに上司だって変わらないぞ。』と同僚からの優しいメッセージを貰ったこともあるが、なぜだろう嬉しいのに心が休めない。



 ハッキリ言えば私の心は、自己満足の中に「他人への想い」が含まれているんだと思っている。

 

 昔聴いた、神さまからのご褒美をを期待しているんでなくて、ただただ私の生きがいがそれなんだと思う。




 さて、なぜ私はなぜ心理学を学びたいんだろうか。



 今日の空は、青臭く…そしてどこか儚い。

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