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造られた世界―プログラムなんだ2-
封筒の中には機械的なカードが
それを僕ははむ
「はっむ」とはんだ
別段珍しい事ではない
データーを読むのだから
しばらくして別のウィンドウが脳内に開いた
そこにはとある場所いつごろ誰を殺せと書かれていた
しかし一番重要なのは
そこにとんでもないものが書かれていた
なんと
依頼人がバクチュウなのだ
―(バクチュウ)ー見ただけでデーターに異常を起こし再起不能にする謎の
ウイルスロボット
しかしなぜだ
バクチュウほどのうわさの立つものがなぜおれなんかを頼る
俺は一介の暗殺者だ
名前は馳せれど所詮脳内に打ち込まれたプログラムがしでかすこと
俺の存在など
世界の存在など
所詮は造られた予定範囲内




