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変愛  作者: 羽化登仙
3/4

-3-

大晦日の日を迎えてしまった。


何事もなかったかのように、出前で年越しそばを食べ、例年やってるお笑い番組を見て1人ニヤ付いている。


優美「いかん!!」


危ないところだった。

この番組を見ていたら、気付かないうちに年を越してしまう。

危うく奴らの術中にハマるところだった。


シャワーを浴びて戦闘準備だ。


と言っても、この年になっても勝負服やその類の下着など持ち合わせていない。

優美「・・・ジャージでいいや。」



年が明けた。

実感など無い。ただ時間が過ぎた・・・そんな感じだ。


優美「さあ、行ってみるか。」


ウチの近所は神社もないし、人影は疎らだ。

正直恐い。大して信じてもいなかったのに、なんだこの緊張感は・・・


職場のコンビニの駐車場に着いた。

ためらっていてもしょうがない。入ろう。


美紗「いらっしゃいませ。」ニコ

店長「いらっしゃいませ」


店長は少し不満そうだ・・・


そんなことはどうでもいい。とりあえず、紺色の物を探そう。


・・・・


・・・・


紺色の物などない・・・


想定外だった・・・

そんなオチが付いているとは思ってもみなかった。

なにあんなインチキ占い師の言う事鵜呑みにしてドキドキしちゃってたんだろ、馬鹿みたい・・・



・・・・あった!?


男性用のトランクス!!


しかも、美紗さんが化粧室に行ってしまい。店員はおバカ店長しかいない。


気まずい・・・まさかのパターンだ・・・とりあえず少し待つか・・・



そうこうしている間に、美紗さんが戻ってきて、店内のお客さんも入れ替わっていた。



今店内にいるメンツは・・・


まず、うさん臭く酒臭い職人親方風 (想定年齢57歳)


・・・奴はマズイ。奴と結婚したら奴は絶対に給料を競馬に使ってしまうだろう。

日曜日の昼間からリビングにラジオの競馬放送が鳴り響く絵面が想像できる。


競馬で負けたらきっと奴は暴力に訴えて来るだろう。そう来たら、私はフライパンで応戦する。

きっと奴は、私のフライパンの一撃で息絶えるだろう・・・まだ捕まるわけにはいかない・・・




電子マネーの券売機に他の輩がいる。


豚眼鏡 (想定年齢29歳)


・・・奴もマズイ。きっと奴が買っているのは大人向けのアダルトな電子マネーだ。

年明け早々にお盛んな事だ。


きっと奴は、休日もカーテンと部屋のカギを閉め自分の部屋に引き籠るだろう。

きっと私を見てくれない。


昼食を部屋の前に置き、奴が部屋の扉を開けるのを私はじっと待つ。

奴がドアを開けた瞬間、私は奴の部屋へ突入する。

きっと奴は奇声を上げるだろう。でも私は動じない。

すると奴は、本棚のいやらし本を投げつけて来るだろう。


さすがの私も日頃の不満をぶつけて我を忘れてしまうだろう。

気が付くと、奴のむくろが部屋に転がっている・・・まだ捕まるわけにはいかない・・・



雑誌コーナーから甲高い声がする。

あれも対象に含まれるのか?


キャピキャピ (想定年齢18歳)


・・・この年になって百合に目覚めるわけにはいかない。

目覚めるなら、美紗さん以外を私は拒絶する。

もし受け入れたとしても、奴は他の女と寝るのだろう。

私の方が大人なんだと自分に言い聞かせるが、3回目の浮気ぐらいから

私は探偵に浮気調査を依頼するだろう。


そして、私は逢い引きしているホテルの一室に乗り込む。

きっと話し合ったら、3人そろって裸裸裸な関係が始まってしまう。

駄目だ、子孫が生まれない。本来の趣旨からズレてしまう。



どうしたらいいんだ・・・絶体絶命だ・・・


そうこう戦略を練っているうちにもお客さんは入れ替わっていた。


きりがない、レジの列に並ぼう。



私の前には豚眼鏡。


優美「やはりか・・・」


待っていると、私の会計が訪れた。

美紗さんは商売っ気たっぷりのマニュアル通りの接客をしてくれた。



・・・その時、左横から声を掛けられた。

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