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優美「このインチキ占い師、全然当たんねえじゃねえか。」
占い師「ひぃー。」
私の名前は佐藤優美
極一般の家庭に生まれ、厳格な両親に育てられ、
当たり前のように女子高へ行き、卒業したら特にやりたい事も見つからず、
大学には行かず、ただ何となく働いているフリーアルバイター。
ずっと、女だけの世界で生きてきた私は、男を知らずに育ってしまった。
最近どこかで聞こえた歌の歌詞に愕然とした。
100年後にはみんな死んでいる・・・子孫を残さねば・・・
という事で最近は連日占いの館に通って、
何にも当たらない占いを聞き、今日も何も当たらない占い師にいちゃもんをつけている・・・
あたし何やってんだろ・・・
占い師「だから、占いは絶対ではないんですってば。当たらないこともあります。」
優美「じゃかあしい。何一つ当たったことねえじゃねえか。」
占い師(このお店も年内で閉めるし、殴られないうちに今日は適当なことを言って帰ってもらおう・・・)
優美「こら、何とか言えよ。」
占い師「見えました!」
占い師は、何かが憑いたようなそぶりをして、優美の眼を見つめた。
優美「何が!?」
占い師「年が明けて1月1日になったら、真っ先に自宅から一番近いコンビニに行きなさい。」
優美「はあ?」
占い師「コンビニに入ったら、紺色の物を一つだけ持ってレジに行きなさい。」
優美「ほお?」
占い師「会計をしている貴方に声をかけてくる人物がいます。それがあなたと生涯を共にする、運命の相手です。」
優美「本当だろうなあ?」
占い師「・・・本当です・・・」
優美「てめえ、なんでそんな小声なんだよ。」
占い師「今日はもう店仕舞いなんで帰って下さい。」
優美「あっ!!」
占い師に突き飛ばされ、そのまま店から追い出された。
優美「お金・・・いいや。折角払おうと思ったのに。」




