4.なろう小説読むと作者や読者の願望が透けて見えるクレアボヤントな人達へ
Clairvoyance。ざっくり霊視とか透視能力を意味する英単語です。
この摩訶不思議でちょっと後半間抜けっぽさもある語感、個人的に凄く好きでいつか使ってみたかったので今使いますね。
SNS上ではもちろん、このなろうエッセイジャンルにおいてもESP持ちの方って結構多くて僕みたいな凡人超一流エッセイストはいつも驚かされるわけですが、久々にテンプレめいたなろう系批判をツイッターで見かけたのでちょっと色々言っとこう。早速このエッセイ本来の使い方をするというわけです。
『最近なろう系で流行っている追放ざまぁ、読んでるとターゲット読者層があからさまに透けて見えて辛い』んだそうです。
クレアボヤントは日常的に他人の思考回路が透けて見えて実生活に支障が多そうで可哀想です。試しにこのザウェストの思考回路を透かし見ろ!! おらっ、地獄見に来いっっ!!!
そもそもの話、追放ざまぁがなろうで流行ったの何年前よ!? っていうね。
具体的には2020年秋ごろの話でしょ!? もう4年近く前なんよ。“最近”じゃあ全然ないんだ。
いやぁ、あの頃って本当に良かったですよね。
なろう小説の質の低下が半端ないとか短編詐欺ころすぞとか連日のようにエッセイジャンル大盛況で、僕も一番戦うエッセイストをやってた時期だと思うんですよね。
それはそうと、なろうのランキングって作者視点では受験勉強とか資格試験と似たようなもんで過去問解いてPDCAサイクルを高速で回すことで攻略するのが最適解であり、読者からするとサクッと気軽に面白いものを隙間時間で読めればオッケーくらいのスタンスで向き合っている場合が多いので、一つ一つの作品から作者の願望や読者の願望を透かし見ようとしても大抵的外れになります。
ところで皆さん、恋人とか配偶者とかいらっしゃいます?
パートナーの浮気をあなた、疑っちゃうタイプですか?
相手の携帯を盗み見て浮気や不倫してないかチェックしたくなる人ですかね?
気を付けましょう。それ、実はあなた自身の願望なんですよ。
心理学用語で言うと防衛機制というやつで、中でも投射とか投影とか呼ばれる現象です。
誰でもわかるような単語に置き換えるならば、“ブーメラン”ですかね。
本当は自分が浮気したいのに、その感情をさも他人のもののように捉えて心理的ストレスを緩和しているんですよね。
願望だけじゃなくて自身のコンプレックスを他者に投影してるパターンもありますね。
これかなり頻繁に色んなところで観測できて面白いですよ。人間観察の醍醐味ですね。
なろう系書いてる奴らはモテない陰キャだぜ、さもしい、学の足りない、ロクな読書経験もない奴らばっかりなんだ、全く呆れたもんだぜ、本当に良質な物語に触れ、壮大なファンタジーを書いてる俺様を敬いたまえよ。
さて、このように言ってる深甚なツイッタラーがいたとしますよね。
いや、物のたとえですから実際にはいないと思いますよ。いないでしょ、こんな奴? 見たことあります?
でまぁ、防御規制なんですよね。
本人がモテない陰キャで貧相な感性の持ち主でほとんど本も読んでないし書いてる小説なんて文章も内容も拙すぎて読んでられない上にこれまでの人生でだいたいショボい経験しか積んでない。だからどのサイトに転載しても誰にも読まれないし受賞も打診も一生来ないし少人数で固まって必死になって人気者たちに暴言吐くことしかできないんだよな。ざぁこ♡ ざぁこ♡ のざこ作者♡♡
こんなお兄ちゃんにならないためには作者たるもの、ちゃんとしないといけません。
ちゃんとする、というのはまっとうな努力を地道に重ねていくということなんです。
透かし見るのは他の作者や読者の内面じゃない。
数字や実績の先にある、自分自身の可能性なのです。
自分と正面から向き合える作者だけが、本当の意味で読者のニーズや他の作者の思考まで読み取ることができる。
必死に書いて、ランキング上位に喰い込んで、書籍化作家の作品なんかとデッドヒートを繰り広げて。
それからじゃないと見えないものがいくらでもあるんだ。
自分から逃げ続けてる連中にはこんな高度な認知、一生無理なのだよ。
クソザコ透視能力者たち(特に作者)はさっさとそのつまんないスキルを捨てて、お前自身の目で現実を見ろ。
今回はそういうお話でした。
やっぱツイッターからネタ拾ってくると書きやすくていいな。
みんなもエッセイ、書こう!