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月夜のΩは義賊  作者: にゃろ
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オメガバーズ

真夜中の貴族の住宅街でガラスの割れる音が響き渡った。

「賊だー!とらえろー!」

庭の芝生をかけ走る1つの影が懐から光るキノコを3個ほど出して

呪文を唱えていると足元に氷の短剣が刺さった。

「追い詰めたぞ!この賊め!」

盗みに入られた屋敷の主は息を上げて数人の護衛と走って追いかけてきた。

「私の屋敷荒らしおって!許さんぞ!」

護衛達が身構えているのを黒いマントで全身を隠している賊は余裕で見ていた。

「はっ!

悪事を働いていたお貴族様は口だけ達者じゃないんだな!

セリフがワンパターン!ダッサー!」

「何だと!お前たち、やってしまえ!」

剣を構えていた護衛の2人が黒マントの者に向かって走り出して、

残りの2人は呪文を唱えて魔法を出そうとしていた。

黒マントは1本のショートソードを抜いて攻撃に備える。

1人が飛び上がって斬りかかってこようとするのを受け流して横に蹴り上げて、

もう1人を剣で受けと止めて拳で腹を殴り飛ばした。

そのまま呪文を唱えているうちの1人にぶつかり転がって行った。

「なっ!なんて奴だ!

βでも腕の立つ者なのに!

お前達、早く魔法を撃て!」

横に飛ばされていた護衛と魔法を出そうとしていた1人が火の玉を出現させて

黒マントに飛ばしていったが、その足元からせり上がってきて火の玉を防ぐ。

「え!何だ、アレ!」

それは、「光るキノコ」だった。

火の玉が当たった箇所は焦げて黒くなっているだけだった。

「ははは!コレを燃やせないとは、腕前は二流なんだな

ココにはもう用は無いから、帰らせてもらうよ」

キノコに手を触れて呪文を唱える黒マントの周りがほのかに光っていた。

「なっ!逃がすものか!お前達・・・ドわあ!」

貴族の男の足元から「光るキノコ」が勢い良く生えて突き飛ばした。

「うわあっ!」

「どわー!助けてくれー!」

護衛達もキノコが生えて突き飛ばされていった。

そうして貴族の屋敷の庭は「光るキノコ」で埋もれてしまい、

元の姿に戻るのに王国騎士団の力をもってだしか出来なくなり貴族は捕縛されることになった。


3つの種によって世界が回っているこの世界は

αが政治、法を動かしていて、

βは彼らが治めている国の基盤である生活を豊かにする事を頑張り、

Ωはαの子を多く産み出す事を強要されることがなく理解をしてくれる人々の力に

なるのを日々励む。

そんな世界で”ある問題”が影を差していた。

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