表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS転生魔王様の異世界漫遊記  作者: DP
Episode.0
7/103

魔王様は飽きてしまった①

魔王になってからしばらくは本当に刺激的だった。主に悪い意味で。


何せ新しい魔王はこれまで話題にも上らなかった(それまでそもそもこの世界にいなかったのだから当たり前だ)まだ若いぽっと出の女だというのがどこからか広まったらしく、最初の頃はほぼ毎日のように”新しい挑戦者が現れました"状態だった。


大抵は口ばかりのクソ雑魚でぶちのめしてはい終わりレベルだったけど、中には強者、というか明らかに先代魔王より強いよねキミ? ってレベルのもいたりしてヤバかったことも何度か。


いやね。本当なら自分と村の人たちが平和ならいいんだからその後圧政をしかないなら魔王譲ってもよかったんだけどさ。襲撃してきた相手が本来どんな奴なんかなんてわかんないし、まぁ譲れないよね。


そんなこんなで襲撃者を追い払ったりぶち殺したりし続けて、半年くらい立つ頃にはようやくそういった連中の襲撃も下火になった。


よしこれで平穏に暮らす事ができる──という訳にはいかなかった。


今度は先代魔王の支配下にあった別の地域から、陳情やら避難民が押し寄せる事になった。


曰く、トップの支配者がいなくなったことにより、それまでおとなしくしていた連中が暴れ出したと。


先代魔王は横暴ではあったが、決まった支配者がいたことにより彼ら以外の無法者は押さえつけられていたというわけだ。


正直、知らんがなという気持ちである。


はっきりいって、これ陳情だけだったら無視しようかと思った。

村の皆と違い、私が助けられたわけでもないから助ける義務もないので。


だが、ウチの直轄の地域が安全で税も厳しくないと気づかれた結果、どんどん避難民がやってきてしまうとなると話は変わってくる。


当時のウチの地域は正直土地があまりいいものではなく、食料の生産量も多くなかった。なので人が増えれば当然食料は足りなくなってくる。それに人が増えればトラブルが増える。


じゃあ避難民を減らすためにはどうすればいいのかといえば。避難する理由を潰せばいいわけで。


うん、潰しました。


正直殆どチンピラみたいなレベルの連中だったので、ほんと蹴散らすレベルだったけれど。


そんなこんなで、そういった事を繰り返しているうちに、気が付けば先代魔王の支配下にあった地域はほぼ私の傘下になっていた。


よし、これで今度こそ落ち着いた生活に──


今度もダメだった。


統治下を増やせば当然決めなければいけないこと、やらなければいけないことが増えるわけで、今度はその体制づくりが必要になる。


結局もろもろ全ての事が片付き、私があまり動かなくても良くなる体制が出来上がったのはこの世界に降り立ってから数年後の事だった。


ちなみにこの頃には喋り方は無意識に今の「私」のものになるようになっていた。まだ最初の頃とか、あまり付き合いのない相手と話すときは姿に合わせてそういう喋り方をしていたのが気が付いたら染みついてしまったらしい。


というか、変身能力があるせいでその時の姿に合わせて喋る──ある意味ロールプレイに慣れ過ぎたのかもしれない。まぁ困る事は別にないけど。


ともあれ、こうして私は平穏な暮らしを手に入れることが出来ました。めでたしめでたし。


──なんてことには当然ならない。


物語と違い、現実は平穏を手に入れた後でも続いていくのだ。


いや別に何か大きなトラブルが起きたわけじゃない。たまにちょっとしたトラブルが発生したり、襲撃者が来たりはしたけど、それらは優秀な部下が何とかしてくれる。


そう、何とかしてくれるのだ。


私のすること、あんまりないなった。


……


暇ぁ!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ