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TS転生魔王様の異世界漫遊記  作者: DP
Episode.3 赤毛の聖女は側にいたい
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魔王様は街を散策する②


まぁ確認するといってもかなりの広さをもつ街だから、私とシエラだけで確認するのはどう足掻いたって不可能だ。


私の魔力感知を最大限まで広げてやれば、何か所か回る事で全域網羅できるかもしれないけど、相手が魔力を上手く隠蔽していたら気づけないしなぁ。何よりその感知の為の魔力で相手に私の存在が気づかれる可能性がある。そんなことになったら本末転倒だ。


じゃあどうするかっていうと──いや特別な事は何もなくて、情報屋を頼るだけなんだけどね。


これだけデカい街であれば、当然情報屋なんてものは腐る程いる。この街ではフリーのものもいるが、大半はいくつかのグループに所属しているようだった。


私達が依頼をしたのはその中でも上位として扱われているグループの一つだった。ここで変にケチったところで情報の集まりが悪い、情報の信憑性が低い、更には下手すると逆にこっちの情報が相手側に流れる可能性もありロクな所がない。


上位のグループであれば信用を第一とする。情報を商材とする以上、一番必要な所だからだ。間違ってもクライアントの情報を流すなんてことはしない。


丁度この街には私達が数度依頼を出した事があるグループがあったのでそこで依頼した。連中はいろいろ所在が分かりやすいので第一報は早い段階で入るだろう。


とりあえず、これで用件は終わりとなったわけだけど、


「どうする? 皆の所に戻って合流する? それとももう少し二人でデートする?」


横を歩くシエラにそう声を掛けると、彼女は無言でスス、とちょっとだけ体を寄せて来た。可愛い。


ふふ、デート続行ね。


それじゃどこいこっかなー。


この街──リーアロッドっていうんだけど、ウチの支配地域の最寄の大規模な都市という事もあり何度も立ち寄った事もある。観光的な事もしたこともあるので、改めて見て回る場所は特にないんだけど……ま、適当にぶらついてカフェでお茶でもして帰ればいっかぁ!


人も多いし、さすがに私達がはぐれることもないだろうけど、せっかくなのでシエラの手を握ったらぎゅっと握り返してきた。可愛い。というか今日は素直ね。やっぱりフレア加入以降はどうしてもフレア中心でシエラは単独行動してもらっていたから寂しかったのかな? 愛い奴め。


そうして適当に声を掛けてくる男共をあしらいつつ(そりゃ美女二人だし声も掛かりますよ?)街を適当に散策していく。ここ最近はこっち離れてから何かしら変わってたりするかなーと思ってたけど、1~2年程度じゃさすがに殆ど変わりないか。


だとしたらあの店も残ってるかな、とふと思い出す。


別に特別な店ではない。ただのカフェだけど、スイーツがとにかく美味しいのだ。


向こうの世界にいた時はそんなに甘いモノが好きって感じじゃなかったんだけど。


別に嫌いというわけではなかったけど、ケーキ一個食べたらもういいやって感じになる程度。私の場合(元の体に変身はできるけど)こっちの世界に来た時に完全に体が作り替わってるっぽいし、食べ物の好みもがっつり変わってるっぽいのかな?


こっちの世界に来てすぐの頃はあまり食べるものを選べる状況じゃなかったし、こっちの世界に来てから結構な時間が立ってるので元の好みとかほぼ忘れつつあるけども。


まあいっか。普通に過ごしても好みなんて変わる物だしね。


思い出したら食べたくなってしまったので、シエラの手をひいてその店に向かう事にした。


幸いというかなんというか、店がつぶれているという事はなく、ちゃんと営業していた。


時間帯が良かったのか混雑しているという訳でもなく待ち時間無しに案内されたので、いくつかスイーツを注文する。というか、ここに来るのは他の皆も一緒の時が良かったかしら。まあいいわ、美味しいお店はここだけじゃないし、調査報告もらったら皆で食べに行きましょう。


とりあえずはシエラと一緒に楽しみましょう、と運ばれてきたスイーツの中の一つにフォークを刺し、口に運ぼうとした時だった。


私の一から見て正面の席に、見知った姿の子がやって来たのは。


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