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Silent genes  作者: テクマ
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異世界へ

翌日、朝日があがると同時に日比谷公園に我々と反乱軍の日本帝国軍は集合した。


「しかし江戸城デカいな、今日は桜田門から突入ですねエージェントR、他の門は大丈夫なんですか」

「他の門は軍隊が固めている、飛べるのは魔王と四天王+1だが空はゼロ戦とグラマンが固めているから脱出は不可能だ」

「官庁街が長屋ですね、これでは官僚の人たちはご立腹でしょうな」

「官僚と言うのは存在しない、あそこに住んでいるのは普通の魔族だ。えらい魔族は江戸城内に住んでいるのだ。とにかく魔王と四天王+1を討伐すればあとは烏合の衆だ、頑張れ」

「ははあ」


「へへへっ###こ、に###するぜえ、###みるかぁ」

「うっわ、変質者じゃん、きっも」

「江戸城に出勤する魔族ですわ、だがこの槍の先につけたウイルス水をこう」

  プス

「っと突き刺すと」

「はわわわ、俺は何をしているんだ、穴があったら入りたい、すぐ俺を捕まえてください」

「顔がオレンジになってますよエージェントR」

「そうだオレンジとRの位置を入れ替えないように注意しながら、この100均で買った結束帯で腕を拘束すればいい」

「簡単ですね私達にも出来そうです」

「そうだろう、まだあそこに出勤中の魔族がいるから練習してみるがよい」


「ひゃあ、ハハハっ、みてみ、みてみ」

  ぱっかーん

「こいつは露出狂か、見てられん。唯、後ろに回り込んで刺せ」

「へい」

  プス

「あああ、俺はなんでこんな格好をしてるんです、あなた達ですか、脱がしたのは」

「んなわけあるかい」

「いや気付いてはいたのですが、はやくお縄を」

「うむ、手を後ろに、なに痛くはないぞ、大人しくしろ、うい奴じゃ」


「顔が青いです、簡単ですねエージェントR」

「うむ、これで江戸城の中層まで大丈夫だろう、高層はその時その時の判断だ」


「なんか私達って足軽みたいじゃないか」

「はいそこのみゅー姫、へんなことに気付かない。弓があるだろ弓が」

「弓兵に格上げか、あれ格上げなのかな格下げかもしれないが。階級がいまいちわからん」

「君たちは勇者パーティだ、ヒエラルヒーの最上位のなかの、ん、ん、だ。この戦いで英雄の称号を手に入れてくれたまえ」

「真紀さまは剣があってカッコいい、もし必要なら槍と交換するが」

「すでに剣は私の一部です、手放すことはありませぬ」

「私と唯はモブ確定じゃないか」

「秀吉のように成り上がりましょうや姫」




「エージェントR、今回の捷号作戦への参加ありがとうございます」

「うむ。みなの者こちらは日本帝国軍の山本大将であらせられる。正面からの抜刀隊の突撃を指揮される」


  勇者の配下にある大将が挨拶に来た。負けてないのでそのままの組織なのであろう。ウイルス水を入れた霧吹きを抜刀隊にわたしその使い方を指示した。そこに懐かしい顔、アーノルドが来た。


「今回もさんかするぞ、まだ武闘家は補充してないようだしな」


  一人だけワールドクラスだ。勇者スサノオは


「ありがとうございます。またあいつが来たらお願いすると思います」

「ああ、フィニッシュブローは用意している、俺にまかせろ」


  「前回はアーノルドさんが勝ったあと次の階で詐欺師が出て来て騙されて敗退しました。今回何が来るか分かりませんが、前回以上にこちらには戦力があるので期待できます」


  一勝しかしてないのか。





「朝8時から出勤がはじまる、そこに紛れ込んで門の中に侵入するから、そのパニックに合わせて我々は上空からいきなり2階に入る。まだ幹部しかいないので一人ずつ確実に倒していくぞ」

「えいえい、おう」





「しかし待つ時間は長いな、みんなトイレ行くなら今のうちだぞ」

「ボットンですもんね明日帰るまで我慢します」

「それは良くないぞ、ちゃんと食べたら出す、しないと。・・いや終わるまで我慢だな、大腸菌を排出するのは良くなかった。あれから22時間ぐらいか、大腸菌の比増殖速度は20分ぐらいだとして、2**66。十分育っている。できれば昨日魚じゃなく肉汁いっぱいの牛を食べたらベストだったかもしれないが」

「ところで蘭子さんは、なんで金もっていたりエージェントR認定されているんですか」

「ああ、防衛省のホームページにだね、異世界における戦略構想の募集、ってのがあってだな、みなファンタジー世界の小説を出していたが私だけガチの戦略構想を提案していたので採用されたのだよ。特に今回の日本だけ負けたのが国会でも問題になっていたので私に一括で高額予算がでたのさ」

「国策ですね、これは強い。っていうか国会でも知られているのですか」

「あたりまえだろ、機密費とかなんであると思ってるんだ」





そして8時と共に門が開くと抜刀隊が門から流れ込んだ。すさまじい悲鳴と共に顔がオレンジ色になってまっとうな人間に戻った魔族が捕縛されていく。


「示現流が多い気がする、やはり太平洋戦争とかをしてないからまだ薩摩藩出身者が多いのかもしれない。しかし斬って捕縛した後に霧吹きで刀をシュコシュコしているのはかわいい」

「よし、魔族の意識は門に集中している我々も行くぞ、天守閣を目指せ」


我々は勇者を先頭に天守閣にむかって飛び立った。


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