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Silent genes  作者: テクマ
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新たなる何か

「蘭子さん進級できたんですか、サボりまくってましたよね」

「修士1年で留年するやつおらんよ、まあいないだろ、見たこと無い。それに私は論文を発表したんだよ、GENEに。はじめはピーナッツかなっと思ってたのだが、並行異世界の入り口を管理しているアメリカの教授が上手いことやってくれそうなのでGENEに出したんだ、するとそくアクだよ。しばらく誰にも偉そうにさせないっての」

「それはようございました。飛ぶ鳥落とす勢いですね」

「まあこれで進学後の奨学金も確保だな」

「そういえば異世界漫遊記の報告書は書けたのですか」

「おう、使途が分からんから金が出せない、とか言われていたので色々と書き直しもあったがなんとか。それに今回使った錠剤がペンタゴンとCIAに防衛装備庁に採用されて金が入るよ」

「マジですか、何かおごってくださいよ、私達のことも書いたんですよね」

「お、おう、しばらくしたらしばらくATMと呼んでいいぞ。いや、ICチップ内蔵カードぐらいにしておいてくれたまえ」

「微妙にランクダウンですね、いくら入るんですか」

「それは内緒だ、毎週末にココスなら大丈夫だ」

「毎日、叙々苑だと思っていましたよ。ではパンケーキ食べ放題で」

「おおやさしい奴め」

「ドリンクバーつけて」

「いいぞ。お、参拝客様だ」


あれから相変わらず山の社務所でお札を売るバイトをしていた。アーノルドさんは見つからず死んだという説もでているが、分からない。


「部活は何か決めたのか」

「真紀さまが剣道部なので私も剣道部にしようかな、と、思っていたのですが、どうも根性が無いのでどこかの町道場でいいかなと」

「やはり足軽が嫌なのか、町道場ならうちの裏にあるけど、指導者がいないからな。鹿島神流は遠いし、そうだな呼び方を足軽ではなくランサーでいいだろ。それで問題が解決するだろ」

「安直な案にのってしましそうです」

「そうだろ、で、みゅー姫はどうするんだ」

「薙刀やりたいとかいってたな、でもどうなるか」





そして2年がたった。


「ハアハアハア、論文3本目やっと通った、と思ったら修士のはカウントされないとかどんな罰ゲームだよ、ゴミデータ集めて1本書いてなんとか3年でとるぞ」

「大変ですね、あの勢いはいったどこへ」

「ドク論に関係ない魔法遺伝子の研究をしていたからだよ、あれはまあまあ進んだのだが」

「では、ココスにでも行ってお茶でもしましょうか」

「割り勘になるぞ、わたしはもうICチップ内蔵カードちゃんではない」

「何事があったんです」

「並行異世界で何も起きないから契約が切れたんだ。なんかおこせよアーノルド、根性みせろ」

「・・・」

「だが魔法の本質に迫れそうだ、一瞬だ、一瞬だが魔法が発動したんだ、再現性が今のところないが。それでだな、こんどカンナズキのところに行ってデータをとるんだが手伝ってくれないか」

「私は受験生なんですが」

「大丈夫だ、行っているのは一瞬だ、だがものすごくたくさんデータをとる、こっちにはすぐに帰ってこられる」

「何すればいいんですか」

「周波数帯をスキャンするんだ、一回では、ほらこんな感じで」

「たんなるノイズですね」

「そうだ、だがこれを1万回集めて積算するとノイズから実際に出ている周波数がわかる、はずだ」

「1万回ですか」

「じゃあ1000回行くか、それで10回」

「1回で終わる方がいいです」

「だろ、まあ心配するな、工学部のやつにスキャンして記憶するプログラムを組んでもらった。色々と交換条件があったがしょうがない科学の発展のためだ」

「何ですか、交換条件って」

「うちの後輩の女を紹介しろと言われたので」

「うわ、犯罪じゃないですか」

「あいつも喜んでいたぞ、オタクが好きなんだ。たまたまだが」


真紀さまとみゅー姫も誘ったが真紀さまはガチ受験モードなので超余裕なみゅー姫のみ来た。


「久しぶりだなあ、こんな所だったんだ。すぐ通り過ぎたからなんだか新鮮だよ」

「みゅー姫は薙刀上達したのか」

「いえ、それはやめてヒーラーになろうかと思って」

「ヒーラー」

「だから東大医学部に行きます」

「そうか、あのな関係ありそうだが、まったく関係無いぞ」

「新しい分野を切り開きますよ」

「こんな性格だったっけ」


「ではこのUPSにつないだパソコンを起動して周波数カウンタを起動する。スキャンは1Sだから3時間だな」

「え、3時間ですか、早く言ってくださいよ、どんな大変な仕事かと」

「そうかすまん、3時間みんなで火の魔法を使い続ける」

「え?」

「特定の魔法じゃないと分からんだろ、そういうことじゃなく?」

「スタートボタン押すのが1万回、ストップボタンが1万回、その他保存にファイル管理かと」

「何のために生贄をゴブリンに授けたと思っているんだ」

「言ってしまったか」

「だが大変だぞ火の魔法を種火程度でいいので3時間というのは、もちろんミナツキとスサノオにも参加してもらう、アナスタシアは帰国したので来ない」

「どうもお久しぶりです勇者スサノオです」

「あ、どうもです、その後、だいぶ太りましたね」

「勇者と言うことでだいぶ生活が良くなったので」


そして実験がスタートした。


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