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Silent genes  作者: テクマ
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対四天王+1

階段を登っていくとそこには黒い衣装を着た女性が無言で立っていた。


「あなたはなにの罪人なんですか」

「わたしは琴ともうす罪人ではない、ただ剣の才能を伸ばしたかったので犯罪遺伝子を保存していただけだ。剣の道とはすなわち命のやりとり、ある意味犯罪だと見つけたのです」

「剣士がすなわち犯罪なのですね」

「そうとも解釈できる」

「今なら剣の能力向上を保存しつつ犯罪遺伝子を綺麗に取り除けますが」

「そうなのか・・だがいらぬ、ここに来たお前らと戦うことが最優先だ」


  アナスタシアと真紀さまが前に進み出た。


「でははじめましょう命のやり取りを」

「望むところだ」


  アナスタシアと同時に琴が刀を抜いてぶつかり合った。力はほぼ互角のように見える、だが。アナスタシアが


「ウッ、貴様、足をふんだな」

「フフフッ、卑怯とか言うなよ、これが実戦の剣だ」


  飛びのく際、一瞬遅れたアナスタシアは頬を斬られた。


「フフフッ、惜しいことをした、もう少しだったな。前回は下の階でインテリメガネにやられていたのでガッカリしたんだよ。今回もやられたので下まで降りて行って戦おうと思っていたのだが。そこのおばさんに礼を言わねば」


「エージェントR、おばさん、言われてますよ」

「かまわんさ、これで勝てることが分かったからな、受け取れアナスタシア」


  エージェントRこと蘭子は軽くて細いレイピアをアナスタシアに投げて渡した・


「重い剣で互角なら軽いレイピアならより確実に相手を仕留めることができる、それに傷をつければいいのだ、っておい受け取れよ」


  だがアナスタシアは受け取らずに流した。


「これは私の剣ではありません。わたしはこの強敵と渡り合いたいのですよ」


「まったくアナスタシアは、・・真紀さま受け取れ、っておい」

「わたしもお断りします、このような舞台を台無しにしたくありません」


「なんだよ、じゃあ足軽部隊、剣士に昇格させてやる、受け取れ」

「これはわたし、みゅー姫が預かっておきます」

「おい、勇者はどうする」

「アナスタシアとみなさんの意見と同じです」


「これはこれは、そんなもので私を簡単に倒せると思っているようですね、笑止千万」

「勝負を早く決めましょう、私の最終奥義を披露します」


  アナスタシアは剣を大きく振りかぶると


「武技、六光連斬!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「何ィ、一度に六回の斬撃を叩き込むだと」


「・・・・・」

「アナちゃんも深夜アニメ見てたな」

「あ、でも琴に傷が」


  琴の腕に傷がついた。これで戦闘に罪悪感が生まれるはずだが。


「なにこんなものはかすり傷だ、さあもう一回その武技を仕掛けてこい」

「あれ効かないのかな、いや顔がオレンジになって来たぞ、効いている」

「なんだこれは、こんなレポータージーンで私は降参しないぞ」

「琴の剣は犯罪遺伝子に関係なく上達したのか、だが。

おまえさっきアナスタシアの足ふんだだろ」

「・・・・・、すまん私はただ勝ちたかったのだ、それだけなのにあのような卑怯なまねを、私を牢屋に入れてくれ、今すぐにだ」


「思っていたよりもはやくかたがつきましたね、エージェントR」

「うむ、後は魔王との対戦を残すのみだ、このペースなら明日は東京見物をしてから私達の世界に戻って北海道フェアでお土産買って余裕で帰れるな」

「しかしおかしいですねここが最上階のようですよ」

「ああホントだ、魔王は屋上かな。まだ冷えるんじゃないかな、凍えて待ってたら笑えるんだが」


  みんなで階段を探したが何もない。琴が


「魔王なら下の階だ、お前たちがアーノルドと呼んでいた男のことだよ」

「マジで、どうする半端ないぞあの強さは。弓隊で後ろから打つか、いやお前らは卑怯な方法が嫌なんだな。ならば我々でやるしかない、乾坤一擲を詠唱しているときにスキがある、そこを狙うんだ」

「了解です、予定通り家に帰らないと捜索願だされます」

「勇者には申し訳ないがやらせてもらうよ」

「私にはそこらへんのこだわりはありませんよろしくお願いします」


  下の階に行くとすでに日本帝国の抜刀隊が登ってきていた。


「お疲れ様です、魔王は倒したのですね」

「いやどうやら取り逃がしたようだ、ここにいたアーノルドはどこに行ったんですか」

「彼ならアメリカに帰ると言って出て行きました」


  あー、やられた、という雰囲気になった私達だったが、港区のアメリカ大使館まで行くとすでにアメリカに帰ったと言われたので事情を話してCIAにまかせて宿に帰ることにした。すっかり忘れていたがカンナズキさんたちとも合流して宿に入った。


「じゃあ祝勝パーティだ、みんな飲んで食え、料金は国もちだ」

「親方日の丸パーティ最高ですよ。たくさん食べて出しますよ」

「まて、フラグになるから帰りつくまで出すな」

「了解です」


  私達はしこたま食べて飲んで私達の日本に帰り着くことが出来た。


「ふう、出しただした、私達の世界のトイレ最高。もう飛べないのは残念だけど北海道土産もゲットしたし平和が一番」

「今連絡を受けたのだがアーノルドは乗っていた飛行機から消えたそうだ、アメリカの出入り口は厳重に守っているので大丈夫だ、そこしか知らないようだし、こっちに来てもただのデカくて強い人だからな」


新学期がスタートした。


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