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Silent genes  作者: テクマ
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対四天王+1

「ではお前たちに問題を出してやろうか、

先物相場で一定量の小豆を1万で買いました。すると次の日には半分の値段になりました、プラスで終わるためにはあなたはどうしますか。

どうかな」

「下がる前に売ればいい」

「それはダメだ、問題を否定してはいけない。なに言っているんだまったく、どういう教育をうけたらこんなんなるんだまったく」

「ダメって、すでに損してますよ、蘭子さんどうするんですか」

「おちつけ唯、これの答えは、1万で買います、だな」

「おいおい、買うのかい、本当にそれでいいのだな、では

さらに次の日に半分の値段になりました」

「こんどはその値段で2万買う」

「貴様、馬鹿にしてるのか」

「今の買値はいくらかな」

「元値の56%、こんなはずは」

「続けようか、さらに半値になったときに4万で買おう」

「42%」

「おいおい天井の50%を下回ったぞ、・・まあ、これでいいか。期限や資金の制限をつけないといつかは勝てるんだ」


「まだ小手調べだ、では

この乱高下しているチャートを見て勝ってみせろ

これはどうだ」

「私なら電話をかける。

あ、おるか、あの株おまえのところが動かしてるやろ、せや、ワイにもかませてくれへんかな思てや。ああ、分かってるがな、授業のノートのコピーさしたるさかい、うんうん、出来高から分からんように少しづつ入れろだあ、分かってるがな素人ちゃうんや、ああ、当日はネットで煽ったらいいんやろ、分かってまんがな、じゃあ一週間後に。

これでどうかな」

「ネットがわからんが、完璧だ」


「だが最後のこれはどうだ

三回続けて穴をあけて下落している日足チャートだ、今日はどうなっている。すでにザラ場が始まっているが私もまだ見ていない。

どうかな」

「これは簡単だ上がっている」

「そうかな、では電話で聞いてみよう・・なに。

お前の勝ちだ」

「ふふふでは刺させてもらうぞ、ものどもかかれ」


プス、プス、プス、プス、プス


「教えてくれ、なぜ私は負けたのだ」

「最後のは三空たたきこみと言って有名な酒田五法の一つだ、お前たちのおかげで偉人が誕生しなかったからお前は知らなかったのだろう」


「クオオオッ、これからは真面目に資産運用してやる、まってろ騙した爺さん達、こんどは儲けさせてやる」

「2問目以外はまっとうな知識だがな」


「エージェントR見事です、特に2番目の方法すばらしい、お金欲しいです電話番号教えてください」

「唯、実際やってないから、帰ったら仕手筋の本をかしてやろう」


「ふう、見事だ。我が国の秘宝と言われるバフェット氏の魔法を自分の力で展開しているとは」

「アーノルドさん、違いますよ魔法じゃありません、まぐれです。次の階からがんばって下さい」

「私は気持ちが負けたので復活するまでしばらくここにいるよ、それにあとはだいたい予想がつく、CIAの情報によると剣士とマジシャン、そして魔王だ。回復したら追いかけるよ」

「一人足りないのでは」

「それも分かるだろう、たいしたことじゃない」


「しかし最後の問題ですが、私の父も株をやるのですが必ずしもすぐに上がりませんよ、一日二日横横の時もありますが、あれは賭けでしたか」

「みゅー姫、あれは今日の相場だ、ここに勇者たちが攻め込んでいることは取引所にも知られているだろうから日経は上だ、私はそこまでよんだのさ」

「これは素晴らしい、電話をかけるとき011-でしたから、あの株は東証では無く札証かと思っていましたが、いやあ素晴らしい」


エージェントRは冷や汗をドバっとかきながら次の階にすすんだ。





「助けてください、囚われているのです」


  次の階につくと女性が助けを求めてきた。勇者が駆け寄って


「もう大丈夫です、私達が保護します」


  そういうと女性はあんどしたようすで腰を落としたのだが


「おいお前ら俺の女に何をしているんだ」

「きゃあー、この人たちが私に、私にぃ」


  美人局きた。だが勇者は落ち着いて


「いえ、何もしていません、私達は子供ですし、一人大人もいますが女性です」


  もういいだろう、プス、プス


「うおお、楽してお金が欲しかっただけなんだ、ゆるしてくれスケベ親父ども」

「改心してるように見えませんが、相手もほめられたものではないし、まあ顔色が変わったのでいいでしょう。

これで3天王とたぶんこの女性が+1だな」


「ここまで魔法らしい魔法を使っていませんね」

「何を言っているんだ真紀さま、飛んできただろう。それに魔法が発動している魔族と対等以上に会話して戦闘できているのは錠剤のおかげだ。

ここから本気を出すんだ、CIAの情報が正しければ次の階には剣士がいる」

「確かに美人局はマジシャンとも言えなくもないですが。まあ次はアナスタシアさんの何か助けになるような仕事がしたいです」


「遠くで勝どきが聞こえますね」

「おそらく大奥のサキュバスを取り締まったのだろう、我々も保護者がいたら行けたのだが、私では駄目なようで、こっちの方に専念するよう言われている」


いよいよ魔王戦の前哨戦に突入する、善と悪の命をかけた戦いを行うのだ。


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