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Silent genes  作者: テクマ
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対四天王+1

天守閣は窓が閉じられており空からは入れない。一番下層だけ扉が開いており罠のようにも見えたがそこしか入り口が無いのでそこから侵入することにした。


「2回目の攻撃のはずなのにずいぶんと簡単にはいれましたね、勇者」

「これは魔王側も迎え撃つ用意が万全なのでしょう、周りを警戒してください」


「ハハハハハッ、また来たのか、私を覚えているかな」


  マントを羽織った半ぐれ軍団のリーダーが立っていた。


「お前達は、半ぐれ軍団、だいぶメンバーが減ったようだが」

「前回お前らに負けてからだいぶ投降したからな、闘争心が犯罪に結びつくから負けるとそうなるんだ、・・そんなことはどうでもいい、負けても折れない私達のような真の悪党もいるんだ。今回何も用意してないと思うなよ、これを見よ」


  大柄な半ぐれのリーダーはマントをとるとそこには鎧が仕込んであった。


「前回はボディーブロウでKOされたが今回はそうはいかん」

「無駄な抵抗だ、私がその希望を打ち砕いてくれる。そう1秒だ、1秒でお前を前回同様にKOしてやる」


  アーノルドが前に出て言った。おお、タイマンだ。


「どこからでも来い」

「ああ遠慮なく行かせてもらうぞ、

ムオオオオオオオオ、オオオオオオオオオッ」


  気の注入か、どんどん闘気が増しているのがわかる。


「ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ、ハアアアアアアアアアアアアアアアアアッ、フシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ」

「・・・・・」

「乾・坤・一・擲!!!!!!!!!!!!!」

「??????」

「ドバーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!バッシーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「あー、そういえば日本にいたとき深夜アニメ見てたか」


   音も、ほとんど口で言っていたが、かなりすさまじく威力もワールドクラスで半ぐれはふっとんだ。


「龍のまえにシャバぞう・・・・」

「はいお疲れ様でした。さすがですね、我々がウイルス打っておきます」

「お、おう」


  はいプスっと、そっちののけ反ってる半ぐれ氏もプスっと。


「うあああ、入れ墨いれてしまったどうすればいいんだ、とるのにいくらかかるんだ、はやく俺を罰してくれ、いや、罰してください」


「あとはまかせた、俺たちは先に行く」

「どうぞどうぞ、私達で後はやっておきます」


「ふう図体がでかいから結束帯つけるのも一苦労ですわ」

「なんか害虫駆除のアルバイトと引っ越しの手伝いみたいだな」

「お、蘭子さん、抜刀隊がかなり攻め込んでいますね、大手門からも突入しましたよ。二の丸を占領するのも時間の問題ですね」

「私達は上の階に急ごう、アーノルドさんのあの強さは尋常ではない、もう勝負が終わってるかもしれない」


  その時下の階から駆け上がって来る男たちがいた。


「てめえらなにしてんだ、のんびり景色なんぞ見やがって、丸見えなんだよ」

「唯、気をつけないと。こいつらは・・・あの、どんな犯罪を犯したんですか」

「俺たちは万引きと空き巣だ、文句あるか」

「さすがにこれは分かりませんでしたわ。さあ、唯、真紀さま、みゅー姫、やっておしまい」


  三人で取り囲んで後ろになった人が突く、この単純な作業で全部を片付けた。


「まんま足軽の戦法だよ、エージェントR」

「文句言わない。これでカラーは同数だね、これからが勝負だ」


「おれは別にあの商品が欲しかったわけじゃないんだ、ただ何となく手が動いただけなのに、ごめんなさい、もうしません」

「ワイは働きたくないが金とスリルが欲しかったんや、許してくれ真面目に働きます、もうしません」

「よしよし綺麗な体になって戻ってきなさい」

「階段にこの趣味の悪い赤い家具を落としておきましょう」

「よし、みんなで協力してっと」


「あわわわ、家具をそんな粗末な扱い方で階段から落とすとか、あんた達は犯罪者ですか」

「え?大事をなす前の小事だ忘れなさい」

「はい忘れます」


「魔族が天下とったプロセスが垣間見えるな」

「じゃあ上に行きましょう、半蔵門からも突入したのでこちらに手を裂けないでしょう」


  私達が上の階に行くとそこには修羅場が待っていた。


「アーノルドさん達がやられている、これはいったい」


  勇者たちが倒れているその前に、背広にネクタイに髪を綺麗に整えてインテリメガネをかけた男たちがいた。


「お前たちは、インテリヤクザか」

「おばあちゃんが人をダマす人ほど身なりがいいと言っていた、まさにこれ」


「ハハハッ、口が悪いですねぇ、お嬢様たち。私は兜町の鬼と二つ名を持つ者、仕手筋と呼ばれている銭ゲバですよぉ」

「いったいどんな勝負をしたんだ、力では勇者たちの圧勝のはずなのに」

「なに、いくつかの問題を出させていただいて精神的に追い詰めただけです」


  しまったあらかじめ見ておくべきだったか、このまま全滅すると下層を制圧しても魔王にひっくり返されてしまう。


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