第46話「観劇 2」
「…なる程」
大助が最終確認も兼ね、改めてダンジョンに関する情報を整理していく。ダンジョンに関する疑問や質問に関してはQ&A形式でアプリのヘルプ欄に記載されていたのだ。
・RPGダンジョン
マップが固定されたダンジョンに挑むモードです。継続は力となります。目指せダンジョン制覇!ちなみに初心者にも攻略しやすいように難易度も選べるようにしてあります。まずは焦らずゆっくりと自力を固めて行きましょう!!
・派遣ダンジョン
…このモードは育てたお助けモンスターでダンジョンを攻略できるモード。…ここだけの話、このモードでしか手に入らない激レアアイテムなんかも存在している。…私に見せて欲しい。…絆の力というやつを。
・ランダムダンジョン
命が惜しくない最高に阿呆なプレイヤー向けに作ったモードだ!聞いて驚くなよ~このモードは転移先のダンジョンも階層も場所も完全ランダムなんだ!!うははは!!ヤバいだろう!?ヤバ過ぎるだろう!?……こんな阿呆なモードを作った私が言うのも何だが、正直このモードだけはオススメできないな。考えてもみろ。例えば転移先がマグマの中とか岩の中とかだとどうする?その瞬間におまえは即ゲームオーバーだ。……それでも行くのか?…いいだろう!おまえに幸運がある事を祈っているぞ!!
「……」
「……はあ」
「やっぱ、ランダムダンジョン一択だよな~…」
あまりにも魅力的なイベントに大助の心が燃え上がる。
「…よし。今直ぐに行くか」
大助が猛スピードでダンジョンに行く準備を始める。ポーションや解毒薬などのストックを確認。予備の武器や食料などを倉庫へと補充していく。
「準備完了ってところだな」
「さてと、確か…メッセージを送れだったかな…」
(文面はシンプルに一行だけだ。…こんなんであいつらが追って来るか?…追って来るだろうな……)
アプリの発信機能を使い、大助がお助けモンスター全員にメッセージを送る。
<ちょっとランダムダンジョンに行ってくる☆>
「…これで良しと」
「さあ、行くとしようか」
アプリから何のためらいもなくランダムダンジョンモードを選択しタップする大助。それと同時に画面全体に大きな警告画面とメッセージが流れ始めた。
<最終警告です。この機能を使用する場合、命を失う可能性があります。よろしいですか?>
画面上には赤い文字でYes/Noの文字が表示されていた。
「……」
「親切にどうも」
「当然、答えはYesだ」
大助は迷わずYesを選択する。
「おお…!?おおおお…!?」
大助の体がスマートフォンへと吸い込まれていく。不思議な感覚を味わいながら、金本大助は何処か分からない世界へと「転送」された。




