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孤独の栽培人~栽培アプリで生活向上~  作者: 骨肉パワー
一章 グリーン・ライフ

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第27話

 時刻は昼の12時。昼飯の献立に悩む大助がある事を思い出していた。


「あれ?そういえばあの分けわからない豆腐の検証ってしたっけか?」


 大助は大量に残っていた謎の豆腐の存在をすっかり忘れていたのだ。


(最近は草の検証ばかりしてたからなぁ…)


「ええっと…。あったあった、これだ」


 豆腐を1つ倉庫から取り出し、まな板の上に置く。


(これ今日の昼飯に使うか…?)


「ん~…」


(…でもな~。これ説明になんかヤバい事が書いてあるんだよなぁ。力とか守備力とかステータスとか、絶対ろくな事にならねえだろこれ」


「ふむ、こういう時は専門家を呼ぶべきだな」


 放置モードを起動し、暇そうにしているお助けモンスターの姿を探す大助。


「お?」


 そこには丁度良くのんびりとケーキを食べているラビの姿があった。


(そういえばラビとはまだ直接会話した事がないな)


「そうだな。いい機会だし顔合わせを兼ねてこのトンチキ豆腐についても聞いてみるか」


 ラビにメッセージを送る大助。


<今すぐ俺の部屋に来てくれ。大事な話がある>


「っ…!?マスターからのメッセージだ……てえええええええええ!?」


 その文面を見たラビが椅子から転がり落ちる。


「どど、どうすればいいんでしょうか…!?……クラリア!?クロ!?ちょっと来てください!」


「…?…何で床に転んだままスマホを握りしめてる?…ついに頭がおかしくなった?」


「どうした?何かあったのかラビ?」


 ラビの奇行を見たクラリアとクロがラビの元に近づく。


「その、マスターから大事なお話があるそうなんですが…これって今すぐに行った方がいいですよね?でも心の準備が……」


「「…あん?」」


 ラビの様子がおかしくなった理由を察したクラリアとクロの眉間に青筋がピクリと浮かび上がる。


「…ごちゃごちゃ言ってないでさっさと行くべき。…というか私も行く」


「私も行くぞ。暇だからな」


「え!?あ、ちょっと!?」


 両脇をクラリアとクロにガッチリと固められたラビが強制的に大助の部屋へと召喚された。


「……」


(本当に3人で来やがった。何考えてんだこいつらは)


「…マスター。…昨日ぶり。…ケーキは美味しかった」


「んおお。暇だから来たぞ~」


「ここがマスターの世界……」


(まあいいや。来ちまった以上直ぐには送還できない。それに友人が居た方が初対面の人間とは話しやすいだろ)


 キョロキョロと忙しなく視線を移動させるラビに大助が語りかける。


「ああっと、君がラビでいいんだよな?」


「は、はい!そうです!私がラビです!!」


「ふむ…」


(かなり緊張してるな。こりゃ本題に入る前に肩慣らしが必要か)


「こうして直接話をするのは初めてだな。俺の名前は金本大助だ。今日はよろしく頼む」


 大助がラビに向って握手のための手を伸ばす。


「っ…!?はい!よろしくお願いします!!」


 その手を両腕でガッチリとラビが掴む。


「……」


(痛たたたたた!?おまえもクラリアと同類か!?力強過ぎだろうが…!?)


 ミキミキと圧迫される手をゆっくりと引き離し大助が移動を始める。


「ふむ…まあ丁度良く3体のお助けモンスターが集まったんだ。ここらで一度、レクリエーションタイムといこう」


「…ん?」


「んお?」


「その、どういうことですか?」


 大助がその質問を待っていたとばかりに語り始める。


「___お前ら、ゲームは好きか?」

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― 新着の感想 ―
[良い点] そうそう、世界がファンタジー化するなんてあるわけないよね(フラグ [気になる点] 主人公自身は異世界に入ることはできないのだろうか。
[一言] ドヤるうさこと嫉妬に燃える2人の姿が見える…。
感想一覧
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