表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独の栽培人~栽培アプリで生活向上~  作者: 骨肉パワー
一章 グリーン・ライフ
11/103

第11話

「いや~よかったよかった! まさか早速ポーションが役に立つとはな」


 翌日、そこには呑気にラーメンを食べる大助の姿があった。


(収穫予定の草は全部ダメになったが、労働力に関しては死守できたな)


 大助にしてみればお助けモンスターは金の生る木だ。大事にしない理由などない。


「というか、普通にイベントとか起きてびっくりしたぜ」


 この放置モード。ただ放置していれば大丈夫というわけではない。敵に備え、装備やアイテムなども充実させておかなければいけない。


(タワーディフェンスゲームをやりつくした俺に隙は無い。やるべき事は全て理解している)


 大助はショップ画面を開いた。


「とりあえず絶対に必要な物を買っておくか」


 不要な雑草を売りまくりコインを稼ぐ。そのコインで低級ポーションを5つ、剣や盾などの防具類、パンなどの食料品、ポーションを大量に買っておく。これらを全て放置モードのアイテムボックスに入れておいた。


(これで俺の手持ちコインはすっからかんだ。だがまあ、これでしばらくは大丈夫だろう)


「さてと、もっともっと植物を栽培しますかね!」



 翌日、夜勤の仕事が終わり大助が自宅に帰ってきた。食事や洗濯などを後回しにして早速アプリを起動する。


「昨日は放置モードのイベントにびっくりしちまって、他の機能とか確認できなかったからな」


 メインモードから栽培可能リストを表示する。


「ん~と、新しく追加されたやつは…これだな」


・解毒草


・火炎草


・食虫植物(低級)


(また何か変なのがあるな)


「まあいいや。とりあえず詳細を見てみるか」


・解毒草


解毒効果のある草。解毒ポーションの材料や様々な薬品などにも使われている。そのまま食べても効果がある。


(ゲームにおいて必須のアイテムが来たな)


「これはまあ、量産決定かな」


・火炎草


炎の成分を含んだ草。口に含む事で火炎系統の魔法を使う事ができるが命の危険がある。武器の加工などにも使用されている。


(…魔法、やっぱり存在するのか)


「…いいねいいね~魔法!ぜひとも使ってみたいもんだな」


 命の危険があるとしても、そんなものは大助からしてみれば確たる障害にはならない。今を全力で楽しむこと。それだけが金本大助の生きる理由だ。


「……だけどまあ、こんな危ない草ここじゃ使えねえよな」


(火炎魔法ってことは火が出るんだろ?…人目がある場所でテストしたら通報されちまう)


「まあなんだ。現代日本だと攻撃的な効果を持つ草は扱いずらいな。…そんで問題は次なんだが」


・食虫植物(低級)


異世界の食虫植物。小さな虫などを食べてエネルギーにする。水や日光だけでも生存可能。驚異的な生命力を持っている。


「正直めっちゃ気になる。異世界の食虫植物、一度は見てみたい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] これできるならラビちゃんを画面の中からお迎え出来そう
[一言] ウサギゴケ 思わず通販ポチリました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ