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主人公異世界転生記  作者: 一ノ瀬彼方
主人公異世界転生記:弐
86/86

antagonist

「『皇帝』?この世界にそんな物があるとは聞いてないわ」

「この世界はまるで現実世界のように機能する。僕らはその大半に外から干渉することは事実上不可能だ。この世界にも人間や動植物がある。この世界は現実世界の鏡写しだ!」

・・・何が言いたいんだ?

「国を興したんだよ。今やこの世界のリーダーは僕だ!もうこれで君の思い描いていた理想郷は夢潰えた。大人しく諦めろよ。」

・・・どうやら、思っていたよりも事態は深刻らしい

現実世界の鏡写し・・・これほど適切な表現は他にない

どっちかというと、私の元いた世界に一番近いかしら

「別に、この世界はお前を必要としていない。昔、魔導連合から追放されたのを忘れたの?」

魔導連合。私が元いた世界にあった、魔法使いの総括組織。

こいつは大量虐殺の禁忌を犯し永久追放、そして国際指名手配犯となった

こいつのせいで、私の国は滅びた。

「なぁ、王女様よ。君は僕にとっての最高の実験体なんだ。君がいれば!こんな紛い物じゃない、新しい世界が創造できる!だからさ、僕の為に死んでよ。」

あぁ、こいつはこの世界まで追ってきて。

結局やることは変わらないのか。

メニュー、オーダー、リミットコマンド、ディメンション、『メモリドメイン』、ターゲット、E3

私は急いで脳内でコマンド入力を完結させる

「なっ、逃げる気か?・・・あてが外れたか。君だったら、僕に激しい怒りを見せながら向かってくると思ったのに・・・まあいいや、ここで殺しても意味ないしね。精々足掻くといいさ!」

私はコマンドにより、転送された・・・。

「はぁ・・・これから、どうしようかしら・・・」

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