antagonist
「『皇帝』?この世界にそんな物があるとは聞いてないわ」
「この世界はまるで現実世界のように機能する。僕らはその大半に外から干渉することは事実上不可能だ。この世界にも人間や動植物がある。この世界は現実世界の鏡写しだ!」
・・・何が言いたいんだ?
「国を興したんだよ。今やこの世界のリーダーは僕だ!もうこれで君の思い描いていた理想郷は夢潰えた。大人しく諦めろよ。」
・・・どうやら、思っていたよりも事態は深刻らしい
現実世界の鏡写し・・・これほど適切な表現は他にない
どっちかというと、私の元いた世界に一番近いかしら
「別に、この世界はお前を必要としていない。昔、魔導連合から追放されたのを忘れたの?」
魔導連合。私が元いた世界にあった、魔法使いの総括組織。
こいつは大量虐殺の禁忌を犯し永久追放、そして国際指名手配犯となった
こいつのせいで、私の国は滅びた。
「なぁ、王女様よ。君は僕にとっての最高の実験体なんだ。君がいれば!こんな紛い物じゃない、新しい世界が創造できる!だからさ、僕の為に死んでよ。」
あぁ、こいつはこの世界まで追ってきて。
結局やることは変わらないのか。
メニュー、オーダー、リミットコマンド、ディメンション、『メモリドメイン』、ターゲット、E3
私は急いで脳内でコマンド入力を完結させる
「なっ、逃げる気か?・・・あてが外れたか。君だったら、僕に激しい怒りを見せながら向かってくると思ったのに・・・まあいいや、ここで殺しても意味ないしね。精々足掻くといいさ!」
私はコマンドにより、転送された・・・。
「はぁ・・・これから、どうしようかしら・・・」




