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主人公異世界転生記  作者: 一ノ瀬彼方
主人公異世界転生記:弐
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もう決戦の日は近い。

恐らく奴らはすぐに仕掛けてくるだろう。

私の楽園計画も、一歩づつではあるが、着々と準備は整っている。

幸い、まだ()()の効力は残っているようで安心した。

早く、二人目を見つけなければ・・・

・・・やはり、この思考は読まれているのだろうが、私の正体など、誰にもわかるまい。


『・・・あ、接続・・・できた・・・?』

「本当か!?よかった・・・一ノ瀬についての情報は手に入りそうか?」

『うーん・・・難しい、かも。システムが・・・めんどくさい、時間が・・・かかる。』

そうだよな。

あの仮想世界は、システムのその全てを仮想世界に映し出しているのだ。

例えば、人間が入るとアバターが出てくるように、画像ファイルを入れれば、その画像が空間内に出てくるし、アプリケーションを入れると、まるで動物のような姿をして現れ、実行される。

全てが仮想空間内のモノとして表現される。

そして、その動物が殺されれば、そのアプリも消えるし、逆に動物が生まれれば新しいアプリが生まれる。

なので、ノアもアバターの姿となって、文字通り、データの海をさまよっているのだ。

それから二時間は経っただろうか。

ノアによってインターネット接続に成功したため、さらに人を送り込めるようになった。

「ノア、お前は機械だから、そっちから内部データを改ざんされる可能性がある。こっちから人間を送るから、一旦戻ってこい。」

『・・・わかった』

「・・・私に行かせて。」

俺が誰を生かせるか悩む前に立候補したのは、神崎だった。

「いや、えーっと・・・わかった。決意はあるようだし。ただ、一つ注意してほしい。多分、お前が入ったらあいつらにバレる。だから入るならノアと入ってくれ。ノアがいれば、ノアを経由して会話ができる。」

「でも、さっきノアも危険って言ってたじゃない!?大丈夫なの?」

「大丈夫だ、誰も改ざんできないようにする。ノアですら、だ。ただ、それをすると、人格に影響が出てくる可能性がある。あくまで可能性だから、わからないが。」

「うん・・・大丈夫・・・私、も・・・行きたい!」

その声は、仮想空間から戻って来たノアの声だった。

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