Ark
もしかすると、もうこの思考は読まれているかもしれない。
流石にもう一刻の猶予もないか・・・。
しかし、読めるようになったとしても、それは私の思考の断片に過ぎないだろう。
奴らに感づかれる前に何とかしたい所だが・・・全ては神のみぞ知る、か。
「よし、ノア。全部終わったぞ。」
改造は思っていたよりも早く完了した。
ノアのボディがプロトタイプ仕様だったからだろうか。
「ねぇ二ノ宮、どんな改造したの?」
「えっと、大きく分けて三つ。一つ目は普通にボディの強化。強化って言っても、中のパーツをいいやつに変えただけだけど。二つ目は専用のローカルネットワークを作った。三つ目は簡単な武装だな。右手にスタンガン付けて、左手と両足から圧縮した空気を噴射できるようにした。」
ちなみに、ボディのパーツを新調する際の費用はノアが全額負担である。それも結構な大金。
もしかしてだけど、今までの分の給料を貯めてて、それを今使ったとかじゃないよな?
「二つ目のは何に使うの?通信は今までもできたんじゃないの?」
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた!このネットワークシステム、通称『運ぶねくん』は常時通信に特化したネットワークで、これを使うとなんと一ノ瀬が今いる仮想世界にアクセスできるようになる・・・かも?」
ここで簡単に説明しよう。
運ぶねくんがノアに内蔵されていて、ノアは一ノ瀬が使っているマシンに理論上はリンクできる。
「ということで、ノア、早速頼む。」
「うん・・・わかった、やって、みるね・・・!」




