リタイヤするわ(シリーズ存亡の危機)
「で、もう死んだの?」
「恥ずかしながら・・・。」
はぁー・・・。
「で、もう首も心も折れたんじゃないの?」
「うっ・・・。」
「もう。もろいわね・・・。」
う、うるせぇよ!
「それで、リタイヤするつもり?」
「は、はい・・・。」
「じゃあ、この世界、一旦おわりじゃん。せっかく作者が乗り気になったのに。」
「し、知らねえよ。」
てか俺元々被害者だよね?そんな悲しい顔をするな・・・。
「それに、そしたらジャンルが変わったらシリーズが変わっちゃう。壱じゃなくて弐になっちゃうよ?」
「いいんじゃない?そして顔が近い。」
別にそんな大事じゃないと思うんだが・・・。
「大事なことだよ!!これはシリーズ存亡の危機なんだよ?」
「まて、まず心を読むな。そして弐があるなら別に良くない?」
そう。これで終わりじゃない。言うなれば、第二章にいくようなものだ。
「もういいわ。ならあそこによく似た世界。王道ファンタジーの世界に転生させるわ。てか、シリーズが変わったら貴方、別に主人公でもなんでもなくなるわよ?」
・・・マジ?頑張ろ。
「今度は、初心者向けの街に転生させてください・・・。」
もう、あんな悲劇は味わいたくない・・・。
「そういや、ノアはどうなった?」
「あの子はそのまま引き継ぎよ。あと、あの子はあなたが本当に死なない限り死なないから」
「え?チートじゃん。」
「だから、早くクリアして追加のチート能力ゲットしなさい?」
そういや、そんなことを聞いたような・・・。
「じゃあ行ってくる・・・てかお前も来いよ。」
「いやよ。行ってらっしゃーい」
「おーい!?!?ちょ、まt・・・」
せめて、転生先で良いことが起こりますように・・・。