Fortress
・・・テロ組織に俺の職場が占拠されてた。
え?明日からどうするの!?
このままだと・・・俺、無職?
と思っていたら、メッセージが届く。岩谷さんからだ。
「もしかしなくとも、職場に関してだよなぁ。」
「取りあえず、読んでみましょう。」
内容は、要約すると職場が変わるという事だ。
なんか爆発してたし、あそこはもう使えないという事だろう。
幸いなのは、まだ何も進めていなかったので損害は建物だけということだ。
「それにしても、対応が早いですねぇ。」
確かに。テロが発生してからまだ一時間ぐらいだぞ?
「まあ、仕事がなくなって給料がなくなるよりいいじゃないか。」
ただ、このメッセージにはもう一つ重要な情報が記載されている。
それは・・・
「住み込み・・・らしい。」
「え?」
「だから、職場に住み込みらしい。」
いつの間にうちはそんなにもブラック企業になってしまったんだ。
今時そんな企業ないぞ?
「じゃ、じゃあ私は?」
と、アルルが狼狽える。
「どうする?ついてくるか?それとも」
「一緒に行きます!」
俺が最後まで言う前に即決された。
次の日、職場兼家を見に行ったのだが・・・。
「まるで要塞だな。」
シェルターのような無機質なコンクリートの壁に包まれた軍事拠点・・・職場だった。
「なんか、かっこいいですね!」
アルルは嬉しそうだった。
中は意外にもなんとなく病院のような雰囲気だった。
特に廊下。真っ白。
とても迷いそう。というか・・・
「迷った。」
ちなみに窓は少なかったが、出口はいくつかあったので脱出できた。
というか結構広いんだがこんなに敷地が要るのだろうか?
とふと疑問に思う。
それをアルルに質問してみると
「他の部署の人たちも使うのでは?」
とのことだった。
戻ってきて、引っ越しの準備をすることにした。
「このパーツとか、工具とかいります?」
「使うんだよ。もしお前が壊れた時に直せないだろ。」
「そんなすぐ壊れるほどやわじゃないですよ。少なくとも、マスターの二倍は頑丈です。」
と、どや顔で言われたが、そういうことじゃないんだよなぁ。
引っ越し準備は、二人だったからか、意外とすぐ終わった。
俺はあまり物を持たない方なのか?と思ったが、単純にアルルが役に立っているからだろう。
「でも、結構ありますね。うちはそんなに広くないのに。」
「狭くて悪かったな。」
失礼なやつだ。
「じゃあさっさと運んじゃいましょう。」
「そうだな。」




