Introduce
「な、何とか間に合った・・・。」
速度制限ギリギリで飛ばした甲斐があった・・・。
電車で行きたいんだけど家も職場も駅近くないんだよなぁ。
そこまで遠くないからいいんだけど。
てか建物デカいな。え?本当にこれ全部?
各階に別の企業が入ってる訳じゃなくて?
そんなことを考えながら会社を走って、オフィスのドアの前にたどり着く。新しく出来た部署らしいし、まあ馴染めるだろう。
・・・てか、遅れそうだし早く入ろう。
「失礼します・・・」
と同時に時計を見る。22秒前。セーフ。
「これで、六人全員揃ったな。ではこれからよろしく頼む。まずは・・・全員で自己紹介だな。」
と体格の良いおっさんは言って、
「岩谷浩だ。年は34。趣味は映画観賞。
それと結婚している。子供も2人。男と女だ。」
と自分の自己紹介をする。
続いて・・・何かチャラそうな女が
「私は神崎有珠でーす。趣味は、買い物とか・・・音楽とか読書とか・・・。よろしくお願いしまーす。・・・こ、こんな感じでいいですか?」
何か緊張しているらしい。
次は・・・俺かよ!?順番早くね?
「えー、俺は二ノ宮誠です。年齢は25。趣味は、ゲームやネット。特技はタイピング速打ちです。よろしくお願いします。」
はぁ。こういうのって何話せばいいのかわかんないよな・・・いや俺だけか?
えっと、次は?
「俺は黒沼翔太、24歳です。趣味は運動と旅行。特技は食べる事・・・なんちゃって。よろしくお願いします!」
と言ってすごい勢いで頭を下げてきた。
体育会系ってやつか?・・・これもう死語かな?
じゃあ、次は?
「ボクは早瀬巴。25でー、趣味は料理と・・・お金儲けかな!特技は計算。ヨロシクー。」
・・・大丈夫か、こいつ?特に頭が。こんなのが仕事出来んのか?同い年だし。
あれ?確かもう一人いたはず・・・?
「私、は・・・ノア。初期型、汎用・・サポート、AI。まだ、ラーニングが・・・足りない。けど、これから・・・よろしく。」
AIが仕事をするのはごく普通のことだが・・・初期型?そんなの知らないぞ?初期型は全部プロトタイプで未完成だったはずだ。
それに、もしそうだとしても初期型を雇用する意味は?・・・まあいいや。こんなことで頭を悩ませてたらいつまで経ってもキリがない。
そこに、岩谷さんが、
「よし!じゃあ全員自己紹介は終わったし業務と目標についてだな。」




