表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
主人公異世界転生記  作者: 一ノ瀬彼方
主人公異世界転生記:弐
72/86

プロローグ:弐

時は31世紀。

我々人類は発展した。

AIのシンギュラリティの到達、地球外惑星の侵略により昔のようにエネルギー問題に悩まされることも無くなり、一家に一台、AI(正式名称は高性能疑似人類)が当たり前。疑似人類とは、そのまま。このAIはそれぞれ違った人格を持ち、まるで人間のようにふるまうことができる。人類は自らの手で疑似的な知的生命体を作り上げたのだ・・・。

なんだこれ、と思いながらその雑誌を机の上に置く。凄く胡散臭いな・・・。

「なあ、アルル。飯はまだか?」

と催促をする俺。やっぱり召使いかもしれない。

「うるさいですねぇ。そんなに急かすなら自分で作ってください。」

振り向くと、薄いピンク色のポニーテールの高校生くらいの見た目の子がいた。

決して、誘拐したわけでもない。ましてや彼女でも妻でもない。

よく見ると関節部分に継ぎ目がある。こいつが、そのAIだ。名前はアルル。

「今日は仕事の面接なんだよ。早く食って早くやりたいんだ。」

昼から行かないといけないため、早めに昼食を済ませたいのだが・・・。

「それにしても、何か焦げ臭いな。」

・・・アルルは何で隣にいるんだ?

「あっ!料理!忘れてた!」

と、忙しそうに動き出す。

更に、そこに家のチャイムがなる。

まったく、忙しいな。

「はーい」

と気だるそうに返事をする。

『お届け物です。』

「ありがとな。」

と、その配達ロボットにお礼を言う。

そういえば、今時ロボットにお礼を言う奴なんているのだろうか?

まあ別に減るものじゃないしいいか。

「マスター・・・。その、あの・・・。」

「ん?どうし・・た・・・。」

「焦げちゃいました・・・うぅ・・。」

アルルは凄く落ち込んでいる。目がうるうるしていて、今にも泣きそう。

最近、飲食機能を追加するパーツを付けてからというもの、とても美味しそうに食べていたのを思い出す。

「・・・家にあるインスタント食品でも食べるか。嫌なら、外食してきてもいいぞ。」

とアルルに言っておく。

「・・・家で食べます・・・。」

「そうか・・・俺が作ろうか?」

「ふぁい」

とふわふわした返事を聞いて俺が料理を作ることにした。

・・・あれ?何故俺がこいつの飯を作ってるんだ?案外俺が召使いなのかもしれない。

「「いただきます」」

「しっかり言えてえらいな」

「子供じゃないんですから、それぐらいちゃんと言えますよ。」

もはやテンプレのような会話の途中に俺はふと、AIに子供とか大人とかの概念ってあるのか?

と疑問に思った。

まあいいや。さっさと準備して面接に行こう。


「はぁ~。いつの時代も面接って疲れるもんなのかねぇ。いつの日か面接がなくなったら・・・会社が困るな。」

と愚痴をこぼしながら車に乗り、帰路をたどる。

まあ二次面接だし、ちょっとは慣れたけど。

とは言っても面接の相手はAIだ。

今時、会社なんて九割AIが占めてるだろう。

もちろん人間が社長だと思うが。

ピコン!とメールの通知が届く。

すぐ結果が出るから、楽かと思ったが心の準備が・・・。

とは思いつつもメールを開く。

そこには「採用」の文字があった。

よかった・・・と俺はほっとしながら玄関を開けた。

「お帰りなさい!マスター!面接どうでした?」

「無事、採用だったよ」

と言ってソファーに寝転ぶ。

家って落ち着くなぁ。

「マスター・・・まずは着替えましょう。スーツにしわが付きますよ。アイロンかけるの私なんですからね?」

「はいはい、分かりましたよっと」

ソファーから立って、スーツを脱ぐ。

ハンガーにかけて、リビングに再び戻ってくる。

「アルルー、飯お願いー。」

「わかりました!今度は失敗しませんよー!」

高性能要素ってどこだ?と思うが、人間よりも人間してる気がする。

「マスター!今回は失敗しませんでした!レシピを見たので!」

じゃあ昼はレシピを見てなかったってことかよ・・・。

そのあと、飯を食って何事もなく寝た。


次の日・・・。

「会社にいかねえと!こんな事なら仕事なんてやらない方がよかった!ニート最高!」

現在。この男、初日から遅刻寸前である。

「マスター!あ、慌てないでください。まだ五分あります!昨日、荷物は準備してあるので、ご飯食べて、着替えて、車に乗って・・・まだ間に合います!」

と言われたので飯を食いながら着替える。

「ふぁいふぁひふぉうふぁ?」

「ごめんなさい。一ミリもわからないです。飲み込んでからもう一度お願いします。」

・・・焦り過ぎた。飲み込んでから、

「間に合いそうか?」

「はい!マスターが並列作業をしたおかげで。」

「それじゃ、言ってくる。」

「はい!明日からは起こしますね?」

「よろしく頼むよ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ