気のせい・・・?
「・・・全部最悪な気がするのは、気のせい?」
気のせいじゃないと思います。
「まあ・・・目標が目標だし・・・?」
「「・・・。」」
無言。
「じゃあ、ルーレットで決めたらいいんじゃないか?」
「賛成。ルーレットにしよう。」
ルーレットに決まりました。
・・・辺りに静寂と緊張が漂う。
二人無言でルーレットに視線を向ける。
「・・・2番。つまり、バイカル。」
「決まったなら、さっさと準備しないとな。」
「よし、それじゃ出発するか。」
と、俺らがこの町を出ようとしたその時。
「待ちなさい!」
もちろん無視。
「ちょ、待ちなさいって!おーい!?・・・聞こえてないのか?」
もう面倒ごとは懲り懲りだ。とっととバイカルに行こう。
「って、止まれぇぇ!」
いつの間にか俺らに追いついていた不審者は俺の肩を掴む。
どうやら女だったようだ。
その女不審者はどう考えてもここの世界観とは相まみえないSFチックな近未来的スーツを着ていた。
やっぱ不審者じゃねーか。
「彼方・・・この人、ここの人間じゃなくて、外の人間。」
「ん?ああ。サポート用AIか。すまないが君には用はなくてね。用があるのは君だよ、一ノ瀬彼方君?」
肩掴んだまま耳元で囁くのやめてもらっていいですか?・・・セクハラで訴えますよ?
「ちょっとー!そんなところで痴話喧嘩しないでー!」
「「「何が痴話喧嘩だ!」」」
まさかの三人のセリフが被る奇跡。
ちょっと気まずい。
「あれ?どっかであったことある?」
見覚えがあると思ったらイリナさんでした。
「はい、この前は暴漢から救っていただきました。」
「あ、偉くない人。」
ノアさん?多分今地雷踏み抜くどころか周りの地雷も爆発してるよ?
「す、少なくともあなた達よりは偉いわよっ!」
「張り合わないでくださいよ・・・。」
はぁ・・・。どうしてこうなったんだ・・・?
「・・・君はいつもこんな感じなのか?」
「不本意ながら、ですけど。」
「そ、そうか・・・。」
女不審者も戸惑ってるし・・・。
「私の方が偉いもんっ!」
「いや、だとしたら何?」
「だから、偉いんだもんっ!」
「はいはい、よかったねー」
「んもー!イライラするっ!偉いんだから敬いなさいよっ!」
不毛な戦いだ・・・。




