5/86
転生者(魔王が)
「えっと、魔王さん?」
「サリバンでいいよー彼方君。」
(これどういうこと?俺こいつ倒さないといけないの?)
俺は思わずノアに聞いていた。
(魔王、いっぱいいる。だから、違う魔王、でもいい。)
よかったー。俺、別にそんな強くないし。多分すぐあっちに送られるからな。
・・・魔王っていっぱいいるんだー。
ちなみに、今魔王城に招かれている。見た感じ王道の中世の世界っぽい。
やっぱ異世界ってすげー。
「ねえ。君たち転生者でしょ。」
それは、一瞬のことだった。一瞬で、図星を指された。
「な、なんで・・・。」
「ふっふっふ。図星のようだねぇ。実は僕も転生者なんだよ。」
と、突然の告白・・・。
「君たちが何処から来たかはわからないけど。僕は日本というリア充を敵視している国から来たんだ」
「うん。あってる。俺もリア充は爆発すればいいと思う。」
「奇遇。彼方も、日本からの、転生。」
そんな訳でそれはよくしてもらった。部屋を貸してもらったり、この世界について教えてもらったり。
一言で言うと、凄くラッキー。