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眠りから覚め、また呪われる。

目覚めたアルスを心配そうにロナがのぞき込んでいた。


ロナ「アルス!よかった目が覚めた。体調はどう?どこか痛いところはある?」と、


心配で心が爆発しそうな勢いで話しかけた。


その迫力に驚きながら


アルス「あ、うん・・。少しだるいけど、どこも悪いところはないよ。」と、


答えた。


ロナは安心したかのようにため息をついた。


アルス「ところで、ぼくはいったいどれぐらい寝てたの?あれからどうなったの?」と、


ロナに聞いた。


ロナ「あれから町まで戻ってすぐに私のお父さんとアルスのお父さん、町の人数名を呼んでアルスがいる

場所まで急いで駆けつけたけど、


そのころにはすでにアルスが倒れてて、それで例の少女とアルスを連れて町まで戻って、


例の少女のほうは町の医者の家で診てもらってアルスは脈を診てもただの昏睡状態だったからアルスの部屋で2~3日ぐらい眠り続けてとても心配だったんだからねっ!」と、


半分すねながら答えた。


そしてロナが「それにアルスが眠っている間、うなされているみたいだったし。昨日は体が急に死人みたいに冷たくなって急いで医者を呼んで対処してもらって、幸いにも昨日が峠で無事に耐えたからよかったものの下手をしたら、あのまま衰弱死する恐れがあったんだよ。」と、


青ざめながら言った。


アルス「そっか、ロナや周りの人たちに迷惑をかけちゃったね。でもロナが無事でよかったよ。」と、


今の状況がわかってホッとした。


しばらくして、椅子から立ち上がって


ロナ「ちょっと、お父さんとお母さんたちにアルスが目覚めたことを知らせてくるよ。」と、


言い残しながら立ち去った。


部屋にはベットに横たわるアルスだけになった。


アルスはしばらくの間、例の夢のことを考えていた。


(漆黒の炎使いとは何だろう?いままでそんなこと聞いたこともなかった。

あの人はもう時間がないと、言っていたがいったい僕に何をやらせたいんだろうか?)


そう考えをめぐらせている最中にアルスの母親が部屋に入ってきた。


「アルスや、調子はどう?もう大丈夫かい?お粥を作ったのだけれど、食べられる?」と、


心配そうな顔でベットの横にあるミニテーブルにお粥が入った小さな土鍋とお椀をのせたおぼんを置いた。


アルス「うん、もう体は何ともないよ。」と言いながら、自分でお粥をお椀によそいながら

「いただきます。」と一言いって食べ始めた。


アルスの母はその様子をやさしいまなざしで見守っていた。


そして、おかゆを全部食べ終えた頃。


アルス「ご馳走様、ねぇお母さん、漆黒の炎使いって聞いたことある?」と、


たずねた。


母「ん?漆黒のほのおつかい?聞いたことないわね。でも、おばあちゃんならわかるかもしれないね。」と、お粥の土鍋とお椀を片付けながら言った。


母「今日は念のために安静にしてね。」と、言い残して部屋を出た。


アルス「うん、わかった。ありがとう。」と、答えた。


そして


(明らかに何かを隠している。漆黒の炎使いとは何だろう。それにあの少女のことも気になる。)


と、思ったときにまた、謎の声の主が話しかけてきた。


(漆黒ノ炎使イトハコノ世ヨノアラユル悪ガ炎トナッテ具現化シタモノデソレヲ自分ノチカラトシテ扱エルノハコノヨデタッタ一人ダケダ。ソシテソノチカラヲ我ガ物ニデキルモノハ生レルトキニ左腕ニ赤黒イ炎ような痣ガデキル・・・・)と、いきなり声の主は消えた。


アルスはまたもや、めまいがして、そしてまた眠りの底に堕ちていっていった。


続く






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