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もちろん俺らは抵抗するで

作者: 白人くん









「もちろん俺らは抵抗するで?」


 刹那、男を取り巻く空気が一変する。絡みつくような濃く重い空気を纏い…両手を突き合わせる




パチーー



 微かな破裂音と同時に、男は少年のすぐ目の前に立ち塞がっていた。



 轟々と燃える右手を天高く振り上げ、男は戦の幕を開けた。



「――拳で」



 少年たちは、男の気迫にただ呆然と立ち尽くし、引き攣った笑みを浮かべることしか出来なかった。



(クソッ、なんだこいつイカれてやがる!)



 少年Aは、その重い空気に耐えきれず、できる限りの低い声で抵抗を試みる。



「君たち、何年生?」



 返ってきた答えは、唖然という言葉では言いきれないほどのものだった。




「21歳!」




 再び拳を突き合わせながら、男が放った短い一言は、凄まじい破壊力を持って、少年たちに牙を向く。




 突き合わせた拳から火花が散ったかと思った瞬間…言葉の破壊力でその場にいた全員が、心身ともに絶対零度により、氷漬けにされたのだ。




 録画していたはずのスマホまでが、その破壊力に抵抗するすべを持たずに、粉々に砕け落ちる。





「カッコイイ!」



 最後に、少年たちの誰かが放ったその言葉は、心からのものだったのであろう。





────────────────────────






 後にこの男は、伝説の拳闘士としての名を世界に轟かすこととなるのだが…………






 ――その後の男の行方は誰も知らない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] かっこいいですね。楽しかった。
2019/11/02 12:00 退会済み
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[良い点] 滲み出る覇気に圧倒されました。
2017/10/09 00:53 退会済み
管理
[一言] もう一人が本体説すき
2017/09/27 22:43 退会済み
管理
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