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白昼夢

作者: 捨石凞

僕は夢を見ていた

僕は僕を見つめていた

僕はどこでもない彼方を見つめていた

何もない場所が光っているように見えて

その光を掴みたくて

僕は僕の右手を伸ばした

でもその光はとても遠くて

何故か光はどんどん小さくなって

僕の手の届かない遠くへと飛んで行ってしまった

あの光はなんだったのだろう

あの光を掴んでどうするつもりだつたのだろう

そこに希望があったような気がして

掴めば救われたような気がして

手に入れれば温かい気持ちになれる

そう思っていたんだ

だって今の僕は冷たすぎるから

心がじゃなくて身体が冷たすぎるから

どうにかして温めないとどうにかなりそうで

どうしてどうにかなりそうなんだろう

ああそうだ

僕にあった熱が

僕にあった命が

なくなってしまうからなんだ


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― 新着の感想 ―
[良い点] ともすれば、陳腐な表現になってしまいそうな「光」の存在を、上手く表現されているところが良かったです。 [一言] 「光」は、求めようとすればするほど遠ざかり、諦めた途端に、意外と近くにあった…
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