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請負屋  作者: スクルト


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第一話 男の子は女の子と話したい

初めて書いた小説です。noteで投稿したものをこちらでも投稿させていただきます。高校生で未熟なところが目立つかと思われますが。ぜひ最後まで読んでみてください。

エピローグ

ここは請負屋さん。世の中の悩みや苦手を請け負い買い取る珍しいお店。今日も今日とてお客さんを待っている。


第一章 請負屋

彼、現在高校生の良太は店を見て驚いた声で言った。「本当にあった…」どうして自分はここにいるのか、良太は思い返す。

〜〜〜〜〜〜〜

良太は悩んでいた。「おはよう、良太くん。」そう声をかけてくれるのはクラスのマドンナ的存在である美園神奈だ。「ねぇねぇ良太くん昨日のテレビ見た?」「て、テレビ…み、見たよ…」喉が詰まって上手く声が出ない。「本当!?あの番組めっちゃ面白かったよね。」「う、うん…面、白かったね…」「だよね〜じゃあまた。」

 「はぁーまた上手く話せなかった、何で神奈さんは俺なんかに話しかけてくるんだろう。」教室の隅で良太はうなだれる。そう、良太の悩みとは最近何故かよく神奈に話しかけられることである。はたから見たら羨ましいかもしれない。しかし、良太は女性と話すのが苦手なため彼女の話にも先ほどみたいにドギマギしながら返事することしかできない。いったいどうすれば彼女とまともに話せるのか、そんなことを思い悩んでいたある日のことである。

 「なあなぁ請負屋って知ってる?」

中学からの友達の海斗からそんな話をされた。

「請負屋?何それ?」「しらねぇの!?」

これだからお前はと言わんばかりの顔で良太を

海斗は見る。「何でそんな顔するのさ。」

良太のそんな質問はあっさりと受け流され、聞いてもない話を海斗は良太に続いて言った。

「請負屋に行くにはな、まず自分が苦手なことや悩んでることを強く思い浮かべるんだ、明確に、はっきりとだぞ、そして深夜0時に黒い紙をどこでもいいからポストに入れるんだ。すると気づいたら請負屋の前にいるって感じさ。ま!それでも行けない時の方が多いらしいけどな!」「ふーん」「ふーんって!請負屋に行けばお前の女を前にすると人が変わりほとんど話せなくなることも直せるかも知れねぇーのによー!」

「余計なお世話だ!」「ったく、信じてねぇな〜」「当たり前だろ」良太はそんなものただの噂に過ぎないと考えていた。

 しかしその夜、良太はふとその噂を思い出した。そして、「少し試してみるか…黒い紙はこれでいいか…」良太は黒い折り紙を持って家からこっそり抜け出し、深夜0時にポストへ黒い紙を悩んでることを強う思いながら入れた。

〜〜〜〜〜〜〜

 こういった経緯で今、良太は請負屋と書かれた店の前に立っていた。本当にあったことに驚きつつ良太は店のドアの前に手をかけようとする。

すると店の前のドアが1人でに開くするとドアがひとりでに開いた。中はバーのようになっていて何ともいえない不思議な雰囲気が店内にはあった

良太は「あのぉーここで悩みを消してくれると聞いたんですけど。」と店の奥へと聞こえるような声で言った。「消すのではなく私に売るのですよ」いつの間にか目の前にいたその人は訂正してそう言った。良太はその人の姿に少し驚いた。その人は美しい金色の髪に山羊の骸骨のようなものを被っていた。まるでその姿は昔絵本で見た魔女のような格好だった。「いらっしゃいませ、私は苦手屋の店主カインでございます。」良太が少し入るのを躊躇っているとカインは良太に「今回はどんなご用件ですか?」と優しい口調で聞いた。少し言えないでいると店主は「ささ、まずは中へお入りください。」とこれまた穏やかな口調でカインは言った。

カインに導かれるがままに良太はカウンターの席へ座る。何とも言えない落ち着いた空気感に心が安らぐ。

 良太は気づいたら自分のことを語り始めた。

「...僕、女性が苦手なんです。」「女性が苦手というのは何かあったのですか?」カインがいった。

「いえ...そういうわけではなくて、ただ女性と面と向かって話をしようとすると何も考えられなくなってしまうんです。」

良太は疲れ切ったような顔でカインにそう言った。「続けてください」店主はそう言った。

骸骨越しでもカインが真剣な眼差しで話を聞いてくれていると良太は感じた。

 「それで、僕は女性が苦手ですからほとんど関わってきませんでした。何か困っていたら手伝ってあげるとかはできるんですがいざ話すとなると何も考えられなくなってしまうんです。そんな僕に最近、なぜか話しかけてくる子がいるんです。その子と、もっとちゃんと話したいんです。わざわざ僕なんかに話しかけてくれるのに僕は上手く返事ができなくて、それではその子に失礼ですし、僕もちゃんと話したいんです。」良太は少し声を大きくして言う。「だから、僕のこの女性と話すのが苦手な気持ちを買って欲しいんです、お願いします。」

 良太が一通り話し終えた後カインは言った。

「わかりました、その悩みぜひ私が買い取らせていただきます。」「本当ですか!?」良太は驚いて思わずそんなことを言ってしまった。「ええ、もちろんでございます。それが私の仕事であり趣味ですから。」「何でそんな悩みなんかを集めるのを仕事にしてるんですか?」思わず良太は聞いた。するとカインは、「悩みというのは人の強い感情から生まれます。強い感情は大きなエネルギーとなり、それを利用して私は魔法作ったりしているのです。私は請負屋をしていますがそれと同時に魔法を売ることもしてるのですよ。」魔法…どんなのがあるのだろうそんな事を良太は考える、「私が請け負うものは誰かの役に立つものになるかもしれないという事です。」カインはそんな事を言った。しかし良太は話が耳に入らない。神奈さんとこれからは面と向かってしっかり話すことができるということで頭がいっぱいだった。

 「それでは、この契約書にサインを」カインはそう言って古い紙を出してきた。良太がサインしようとするとカインが一言言った。

「契約の前に一つだけ、苦手じゃなくなったからといってそれが得意になったり好きになるとは限りません。それを踏まえたうえでご契約くださいませ。」亮太は言ってることの意味があまりわからなかったが、そんなことよりも自分の悩みがこれで消えると思いウキウキしていた。良太が紙に名前を書くと「契約完了でございます。買取額に応じたお金は二週間以内に振り込まれますのでご心配なさらず。」そう言った店主の顔は骸骨越しでもわかるほど笑っていた。

 「それでは。」カインがそういうと、「あれ…何…か…意識が…」良太は意識を失ってしまった。


カインは契約書を戸棚にしまおうと持ち出す。すると契約書が黒く燃え出した。「おやおや、これはいけませんねぇ。」カインは契約書を見つめそう言った。


第二章 変化

 気がつくと良太は自分の部屋のベッドの上だった。さっきまでのことは夢だったのか?良太はそんなことを考えながら、着替えて、朝ごはんを食べて学校に行く。学校に着くと神奈が校門の前にいた。「おはよう良太くん」「おはよう」良太は驚いた、自然と自分の口からおはようが出たことに。

「あ、良太くんがおはようって言ってくれたの初めてだね。嬉しいな。」良太は違和感を感じた。神奈さんに喜んでもらえて嬉しい、そう思えるはずなのに、今の自分は何も感じない。「あ、そうそうこの前先生がね______」いつもなら上手く返事はできないが、聞いていて楽しかったはずの神奈の話がまるで楽しくないのである。「______良太くん…聞いてる?」「あっ…う、うん聞いてるよ。」「本当に〜?まあいいや。もう直ぐチャイム鳴るからまたね〜。」

 自分の教室で僕は考える。どういうことだ?何で僕は神奈さんに対して何も感じないんだ?何でこんなに虚しいんだ?良太は混乱した。他の女子とも普通に話せる、しかし全くと言っていいほど何も感じない。それに加え神奈が相手だと心に穴が空いたように感じる。まるで失ったらいけないものを失ったようだった。何とか学校が終わり良太が家に帰ろうとすると、「ねぇ、良太くん。」神奈が目の前にいた。「良太くんなんか今日元気ないよね、どうしたの?」良太は少し泣きそうになった。神奈さんと仲良く話したくてあの店で契約したのに、これじゃ本末転倒だと思った。「ううん、何でもないよ。神奈さんも僕なんかに構ってないで家に帰ったら?」

「え、う、うんわかった。」そう言って神奈は去って言った、神奈の目は少し泣きそうだった。

 去って行く神奈を見て良太は我に帰った。自分の言ったことが信じられなかった。自分はなんてことを言ってしまったんだ、このままじゃいけない。そう思い良太は海斗に電話をかける。「もしもし、海斗。」「もしもし、おお、良太か、どうしたんだ?」元気な海斗の声を聞いて良太は少し落ち着いた。良太はことの経緯を海斗に説明した。

 すると海斗は「なるほどな、でもお前、そんなの簡単な話じゃねぇか。」と言った。「簡単って?」良太がそう聞くと「ったく、これだから良太は、請負屋は買い取るって言ったんだろ?ならそれを売ってもらうこともできるはずさ。」「なるほど」良太にとって海斗の意見は盲点だった。しかし、

「でも、もう一度行ける保証なんてないし…」「んなもん根気強くトライし続けるしかないだろ!」「…そうだな、俺頑張るよ。」「おう、頑張ってこい。」そう言って電話を切ろうとしたところで、良太は一つ疑問に思っていることを海斗に聞いた。「なあ、海斗何で、話すことが苦手じゃなくなった途端、俺は神奈さんと話すことが急に虚しくなったんだ?」「…」海斗は黙った。電話越しでも呆れられていることを良太は察した。少し間が相手海斗が言った「はぁー、逆に質問するが、お前、ピーマンが苦手じゃなくなった子供がピーマンを好きになると思うか?」「は?どういうことだよ」こんな時に何を言ってるんだと良太は思った。「つまりだな苦手じゃなくなったもんは、苦手から興味なしに上がるだけ、苦手が消えたからと言ってそれが得意になったり好きになることとは限らないんだよ。」良太はカインの言葉を思い出す。「苦手じゃなくなったからといってそれが得意になったり好きになるとは限らない、か。」良太は自分の気持ちを整理して「ありがとう、海斗。」

「おうよ、じゃあまた明日。」海斗との電話を終えて良太は夜を待つ。

 そして良太はこっそりと家を抜け出して深夜0時頃、ポストの前でお願いします俺の苦手を返してください。そう強く願って黒い折り紙をポストへ入れた。


第三章 再来店

 気がつくと良太は店の前にいた。請負屋、そう書かれてある看板を目の前にして、良太は意を決して店の中へ入った。「いらっしゃいませ、、あら、あなたは先日うちにいらしたかたではありませんか。すごいですね2日連続でご来店というのは、本来なかなかないことなんですが…」カインがいろいろ話すのを遮るように良太は、「あの!」良太は声を大きくして言う。「僕に、先日買い取ってもらった苦手を売って欲しいんです。お願いします。」「…そうですか。」カインは少し黙った後、嬉しそうに言った。

 「お客様がもう一度いらしてくれたこと、私、心から嬉しく思います。実は買い取ったあなたの苦手、その中に恋の感情が混ざっていましてね。これでは私の目的には使えませんので、お客様がもう一度いらしてくれることを待っていたんです。お金を振り込んでしまうと完全に契約が成立してしまうため、私としても間に合ってよかったです。」

 店主の言葉を聞いて、海斗への感謝の気持ちが強まった。続けてカインは言った。「お客様、この感情は決して失ってはいけません。蔑ろにしてはいけません。これは人にとってかけがえのない、唯一のものですから。どうか、大切に。」「はい。」良太は頷く。「あなたが、この感情で幸せになることを願っております。それでは契約書にサインを」良太は迷わず契約書に名前を書く。

 「それでは。」そうカインがいうと良太は意識を失った。


 カインは再び書かれた契約書を戸棚にしまおうと持ち出す。すると契約書は白く光り出した。「フフ」カインは笑った。


第四章 自分の気持ち

 気がつくと良太は自分の部屋のベッドの上だった。店主の言ったことを思い出す、恋の感情、、、良太は理解した、自分は神奈さんのことが好きなのだと。だから苦手がなくなった後、少し虚しくなったのだと。「よし」良太は起きるとすぐ学校の準備をした。自分のすべき事を成し遂げよう。そう思い良太は家を出た。

 良太は学校へ着いてすぐに神奈がいるクラスへ向かった。良太は教室に着くと、今にもはち切れそうな心臓を押さえつけ言った。「か、神奈さん、ほ放課後、じ、時間ある?」神奈は突然涼太から話しかけられた事に驚いた様子で、「わ、わかった。」と答える。

 放課後良太は神奈を図書室へ呼び出した。放課後の図書室は滅多に人が来ないためこれから行うことに最適だった。神奈が図書室へ入ってきた。心臓の音がどんどん大きくなる。良太は神無の方へ歩み寄った。近くで見ると良太は神奈も少し緊張していることがわかった。「…いきなりどうしたの?話って、何?」良太は深く深呼吸をして言った。

「その、昨日はごめん!俺、女性と話すの苦手で神奈さんに話しかけてもらってもまともに会話できなくて、それで思い詰めちゃってついあんなこと言ってしまったんだ。だから、昨日はごめん。」「…知ってる。」「…え?」泣きそうになりながら予想もしなかった返答をする神奈に良太は困惑する。「知ってるって…どういう…」「私、知ってるよ良太くんが女の子と話すの苦手だってこと...でも、嫌いではないんでしょ?」「う、うん!」図書室なのについ大声を良太は出してしまった。「だから大丈夫。もう昨日のことなんてもう全然にならなくなったから。むしろ、私が話しかけるの嫌じゃなくてよかった。」神奈は涙を拭い良太に微笑みかける。そんな笑顔に何故か良太は自分の気になっている事を聞いた。「でも何で、神奈さんは俺なんかに話しかけてくれるの?」良太がそう聞いた途端、神奈の顔が少し赤くなる。「それは、______だから。」「え?」良太は聞き返す。「だから!良太くんのことが好きだから!」大きな声で神奈はそう言った。「えーー!」良太は夢かと疑った。だが夢ではない、現実である。「ど、どうして?」良太がそう聞くと神奈は恥ずかしそうに言った。「だ、だって良太くんって、困っている人がいたら率先して助けたりするし、私も昔助けられて、それからいろんな困っている人を手伝う良太くんを見かけて、それで、好きになったんだ…」良太は自分の体が熱くなっているのを感じる。「良太くんはどうなの?」「どうって…」「私と話している時どう思ってたの?」良太は意を決して答える。「最初は何で俺なんかに話しかけてくるんだろうと思ってた。でも、神奈さんが話しかけてくれるうちに俺も神奈さんの笑ってる顔がもっと見たいって思ってきて…神奈さんを幸せにしたいって思ってた。」

 良太が思ってた事を言うたびに神奈の体が震えているそれは、恥ずかしさと同時に嬉しさの表れでもあった。「〜〜〜っ///」言葉にならない悲鳴を神奈はあげる。今しかない良太はそう思い声を出す。「神奈さん、俺は君の笑顔が好きです。君ともっと話したいです。よかったら僕と付き合ってください!」良太の言葉が図書室に響き渡る。「…はい!」今にも泣きそうな震えた声で神奈は答える。良太の目に映ったのは好きな人の眩しい笑顔だった。


プロローグ

 請負屋店内、カインはカウンターで今日も客を待つ、「そういえばあの男の子、あれからどうなったのでしょうか?まぁ、幸せになれていることでしょう。フフ。」カインは白く光る契約書を眺めて笑った。「さて、今日はどんなお客様が来るのでしょうか。」店のドアが開く音が店内に鳴り響く。

今作を見てくださりありがとうございます。もし好評でしたら続編も作っていこうと思います。ご意見、ご感想などもぜひよろしくお願いします。

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