008話 王女となってお城での生活を始める。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私はお母様の部屋で一緒にいると、専属メイド長のミルマが連れてきたお父様が呼んでくれたルディナス商会の会長のメギナスさんと娘さんのメグリナさんと店員のケアリさんの3人が来てくれてた。
「王妃様、私どもルディナス商会会長のメギナスと申します。本日はご挨拶も兼ねて訪ねさして頂きました。以後顔見知り置きをお願い致します」
「はい、こちらこそ宜しくね、私はケディナと申します。この子はアリシアと申します」
「アリシアです。宜しくお願いします」
「こちらこそ宜しくお願い致します。先ずは隣に居ますのが王妃様を担当するメグリナです。その隣はメグリナの部下でケアリと申します」
「王妃様を担当する事になりましたメグリナと申します。以後顔見知り置きをお願い致します」
「私はメグリナ様の部下のケアリです。宜しくお願い致します」
「それでは陛下からの御用命ですのでサンプルなどを並べさせて頂きます」
会長さんがオーダーメイドのドレスの生地と下着のサンプルと宝飾品などを大きなカバンから出してテーブルの上に並べていく。
「王妃様、スタイルがよろしいので、どんな形のドレスも着こなせると思いますが、お好みの色などはありますか」
「う~ん、そのねぇ、青い系統が好きですね、後はそうね、アリシアは何か好きな色はあるの」
「私ですか、う~ん、白いのが好きだけど、パープル系も好きです。お母様は原色系がお似合いだと思うけど、似合い過ぎて冷たく見えるから薄い紫などが良いと思います」
私は大好きなお母様が似合いそうな色を思い浮かぶままに言ってみた。
「あら、アリシア様は幼いのに随分と利発的ですね、驚きました」
「そうね、この子は幼児の頃からお勉強が好きでね、読み書きとか計算もちゃんとできるの、私の自慢の娘なのよ」
それからお母様は青と紫の色のドレスと薄い黄色と黄緑のドレスなど5着を注文し、母娘でお揃いのドレスを着るのが夢だったと言って私の分もお揃いで注文してくれた。
「あの、私は下着が欲しいのだけど、装備服の下に着るのに欲しいのですけど、作って貰っても良いですか」
「アリシア様、どうぞ遠慮なさらずともいいですわ、この際です。作って貰いましょう」
メイド長のミルマは愛らしいアリシア様の欲しいのならと進言する。
「うん、それじゃ、紙とペンを貰えるかしら」
私はパンティーが欲しくて、紙にデザイン画を描いて担当者に渡す。
「う~ん、この絵からだといまいちピンとこないのですが」
担当のメグリナさんは私が書いた絵では理解できなかったので、どうしたら良いかと考えた。
この世界の女性下着のパンツはぶかぶかの半ズボンの様な物で私は好きになれずにいて、お母様もあまり好きでないので寝るときはネグリジェだけです。
装備服の下に着けるのはまさにふんどしみたいなものであり、紐が解けたらアウトみたいな感じなので、私は前々から改善したいと考えていた。
お母様があのクソ公爵に負けた時、そのふんどしの様な物でその紐の結び目を解かれてあられもない姿を晒されてしまい、股間を隠そうとした時に剣を突き付けられて負けたという理不尽な事で側室された経緯がある。
私は絵があまり上手く出来なかったので、アイテムボックスの中にあった木を使い錬成術で首から膝までのマネキンを作ってから出して、生地を貰ってパンティーを立体的に生地を切ってサンプルを作る。
つなぎ目は魔法を使って繋いでゴムは会長さんが持っていたので少し譲ってもらい、一枚サンプルで作ってみたらお母様が気に入ってくれたので作る事になった。
「あら、アリシア、それはいいわね、私もその形の下着が欲しいのよ、半ズボンみたいなボアとしたのはあまり好きじゃないのよね作れるかしら」
「えっ、まぁ、この形なら作れると思いますが、生地が少ないですけど宜しいのですか」
「えぇ、良いわよ、元々冒険者だからね、こういう下着が欲しかったのよ」
「うふふ、そうでしょ、それに殿方には刺激的ですよ、この辺をレース編みにして透けさせたらですね」
私は思わず大人のパンティを妄想してしまい思わず口に出てしまった。
「アリシア、そんな事を言うのはまだ早いわよ」
ケディナはアリシアが飛んでもない事を言ったので叱る。
「はい、すいません。お父様を喜ばそうと思いまして」
「なるほど、確かに・・うっん、そうかもしれませんね、少しその線で作ってみますが冒険者の女性にも売れそうですしね」
「あの、ついでに乳当てもお願いできますか、私はまだ早いですけど将来の為に作っておきたいのですが、お母様に着けて頂ければ良いと思いまして」
こちらの世界ではドレスの下に着けるガードルと一体化しているのが主流ですが、冒険者の女性方はサラシの布の様な物で巻き付けているのが実情です。
「あら、アリシアには何かアイディアがあるのなら作ってみてくれる」
「はい、私はさらに会長さんに生地を幾つか分けて貰ってもいいですか」
「はい、どうぞ、アリシア様の作る物は実に興味深いでからね」
「うふふ、ありがとう御座います。そう言って頂けると嬉しいです」
私は会長さんから生地を何種類か分けて頂き、マネキンの胸を部分にブラジャーをフロントホックで魔法を使いながら作ってみた。
ブラジャーはお母様に着けて貰いたいおしゃれ用と私か将来付ける冒険者用の物を試しに作ってみたらメイドさん達も興味を持ってくれた。
何でもメイドさん達はサラシの様な物を巻いてお胸を固定しているのが実情であり、ブラジャーの様な物があれば圧迫感が無くて楽になりそうだと感想を言ってくれた。
お母様もそれなら付けてみたいという事でしたので商会の方でも、私が作ったサンプルを基にお母様のサイズと私のサイズを先に作ってくれる事なりました。
後はお母様は装飾品を専属メイド長のミルマさんと共に選び、5点ほど買い求めて、今回の商会との商談が終り商会の3人は帰られて行った。
商会の方達が帰られた後、お母様の部屋で私はお母様と一緒に過ごし、ルイとモフモフしながらまったりとした時間をお昼まで過ごした。
お昼を迎えるとメイドのラティがお母様のお部屋に来て知らせてくれて、私はお母様と守護獣のルイとルーズと共にダイニングルームへと向かう。
ダイニングルームの中に入るとお父様が既に上座に座っていて、右側に二人見慣れないメイドが立って控えていて、私とお母様を見ると軽くお辞儀をしてくれた。
「おっ、来たな、ケディナ、アリシア、まぁ、席に座ってくれ」
国王カーティスは笑顔で私とお母様を出迎えた。
「それでだ、アリシア、ここに控えているのがアリシアの護衛兼専属メイドのラティナとリイナだぞ、これから面倒を見てくれるから何かあれば頼むと良いぞ」
「はい、お父様、ラティナさん、リイナさん宜しくお願いしますね」
「はい、ことらこそ宜しくお願いします」
「はい、これから宜しくお願いします」
ラティナとリイナはアリシアに挨拶をしてから一礼する。
「それでだケディナは午後から打合せがあるから、後からリズが迎えに来るから一緒に行ってくれるか」
「そうですか、分かりました」
ケディナは王妃となったのだから何か仕事があると思い、カーティスに言われて素直に応じる。
「アリシアは少し城の中をラティナ達と見て回れば良いじゃないか、その方が退屈せずに済むであろう」
「はい、お父様、ラティナ、リイナ、お願いしますね」
「「はい、畏まりました」」
ラティナとリイナは声を揃えてアリシアに返事する。
昼食を摂った後に私は直ぐにルイとルーズを引き連れてダイニングルームを出て行き、ラティナとリイナと共に城の中を探検気分で見てまわる事にした。
私の隣にルーズを背に乗せてルイが歩き、後方にラティナとリイナ引き連れて城の中を歩いていると、すれ違う城の従者達は皆が私とルイとルーズを見て、一礼してくれるので私も軽く会釈をして返しながら廊下を歩く。
城の廊下を歩き裏手の出口から庭園の方へ歩き、庭園の中を暫らく歩いていると庭園の先に別棟の建物を見つけたのでラティナに尋ねると薬学研究塔だと知った。
冒険者にとってポーションは必需品なので興味を抱き、ラティナ達に頼んで薬学研究塔の中を見学させて貰えれる様にお願いして立寄る事にした。
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