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聖龍神の加護を与えら転生した先が公爵家の第2夫人の娘でしたけど、理不尽な父の扱いに耐えかねてお母様と一緒に離縁して第二の人生を歩みます。  作者: 境屋 ロマン


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005話 アリシアのスタンピード初体験する。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 冒険者ギルドのギルマスのケィンズの鑑定眼によって正体が暴かれてケディナは元のAランクに戻され、アリシアは特例でCランクの冒険者として登録されて早くも念願が叶ってしまった。


 それでもってギルマスのケィンズから、どこにも逃がさないという意味でギルド内にある仮眠室に泊まる様に命じられてしまった。


私とお母様は酒場で食事をルイと共に食べてから、ギルド内にあるシャワー室で身体を洗い、その後に仮眠室でルイと共に私はお母様に抱き付いて胸の中で眠りに就く。


 朝になりスタンピードがあると言う事でギルドは早朝から冒険者達が集まり出して、私達母娘とルイと一緒に酒場で朝食を食べているとやはりギルド内では緊張感に包まれ静まりかえっていた。


これだけの冒険者達が集まってシーンと静まっているのも何となくギルドぼっくないと何時もうるさいぐらいなのにな~と子供心に思っていると鐘の音が鳴り響く。


カーン、カーン、カーン・・・・・。


「ヨッシー、お前ら覚悟はいいかー、行くぞ!」

ギルマスのケィンズが廊下からフロアーに出てきて気勢を上げる。


 ギルトマスターのケィンズが先頭に立ち隣にはサブマスターで女性の賢者ルディスが共に冒険者達を引き連れて行き、鐘を鳴している西門へ向かって行くのを私とお母様が後方から付いて行く。


西門に着くと直ぐにギルマスのケィンズが立ち止まり、冒険者達に前衛と後方支援の割り振りを大声で指示を出していく。


「いいか、Bランク以上の冒険者達は門の外へ行け、Cランクは門の周辺の守備に付け、Dランク以下は後方支援で怪我人の救助とポーションが必要な冒険者に配給しろ、良いな配置に就け!」


「「「「オー」」」」

「「「「オー」」」」


「お母様、私も一緒に行きますね」


「うん、一緒に行こうね」

私はお母様と一緒にルイの背に乗ったまま門の外へと向かう。


 私とお母様はギルマスのケィンズの傍へ立つと、サブマスターの賢者ルディスが私を見てニコと微笑みかけてくる。


「うふふ、お嬢ちゃんがケィンズが言っていた神獣使いね、頑張りましょうね」


「はい、頑張ります」


「うん、ケディナさんも頑張りましょうね」


「えぇ、ここで死んでなりますか、アリシアと一緒に生きて終えるのよ」


「ところでお嬢ちゃん、神獣の力がどんなもんか先頭が見えたら、見せてくれるか」


「う~ん、ルイ、魔物の集団の先頭が見えたら、プレスみたいな必殺技を出せるかな」


「ガゥー、ガゥー」【任せてね】


「うん、お願いね・・・・・あっ、見えて来たわよルイ、お願いね、ガッツーンと一発かませてね」


「カゥンー、ウッー、ガッウー」

ルイは大きく息を吸ってから青い炎のプレスを口から吐き出す。


 ルイが吐き出した青白いプレスは最初は小さかったけど魔物の集団に近づくにつれて大きくなっていき先頭集団を消し炭にし、さらに奥まで伸びて森の中心辺りで大爆発を起こす。


「ひょえ~、凄いねルイ、どこまで行ったのかな、森の中に道が出来たけど」


「おぅ、これは想像以上だな、オッイ、お前らまだ気を抜くじゃねえぞ」


「ガウー、ガウー」【敵陣に行きましょう、主様】


「うん好いよ、行こうか、アッお母様も乗せてくれる」


「ガーウ」【良いよ】

ルイはさらに身体を大きくしてお母様が乗りやすくする。


「お母様も後ろに乗って下さい。ルイが敵陣に突っ込むそうです」


「うん、分かったわ」

ケディナは流石にアリシアを1人で行かせる訳にはいかないので、ルイの背中に乗ると直ぐに魔物の群に向って走り出す。


「ウッオー」


ルイは走りながら吠えると段々と身体がさらに大きくなり体長が15mまで大きなり、次々と魔物を前足で蹴散らし後方へ吹っ飛ばして、ギルマス達の前に山住にしていく。


「すげえな、俺達の出番がなくなりそうだな」

ギルドマスターのゲィンズが巨大化したルイを眺めて感想を漏らす。


「何を言ってるの貴方、まだ完全に死んでないから止めを刺すのよ」

サブマスターの賢者ルディスがゲィンズに発破をかける。


「おっ、そうだな、おい、お前達、見惚れてねえで魔物に止めを刺せ!」

ギルドマスターのゲィンズは気を引締めて大声で傍に居る冒険者達に指示を飛ばす。


「「「「オー」」」」

冒険者達の気勢を上げて山住された魔物達に止めを刺していった。


私もルイの背に乗りながらエアーカッターで魔物を切断して倒していきアイテムボックスに自動収納して行くと物凄い勢いで戦闘レベルが上がっていった。


「エアーカッター・・・エアーカッター・・エアーカッター・・・」

私は火事を起こしたくなかったのでエアーカッターを連発した魔物を倒していく。


 私とお母様はルイがプレスで森に出来た道をルイが森の奥まで走っていくとプレスが大爆発した地点に在った大穴の中心に青白い飛竜が倒れていた。


ルイが大穴に底に飛び降りて倒れている青白い飛竜の頭を右の前足で何度か叩くと、目が開けたけどルイを見ると諦めた感じで為されるままになっていた。


「あれ、生きてるけど抵抗しないね、どしてかな」


「うん、完全降伏ね、アリシア試しにティムしてみたら、弱ったところでティムした方が確実に出来るからわよ」


「うん、試していみる。ルイ降ろしてくれる」


「ガーウ―」【分かりました】

ルイはアリシアを降ろすために小さくなる。


「ルイ、ありがとう」

私はルイから降りると青白い飛竜の傍に行き、頭を撫ぜ撫ぜしながら魔力を送る。


「う~ん、私の眷属にな~れ、汝に名を与える。ルーズと命名する」


「グルル、グルル」

青白い飛竜はアリシアから暖かいの魔力を全身に受けて覚醒し身体が一瞬光を放ち眷属聖氷龍ルーズなった。


 ルーズが立ち上がると体長が12mくらいなり、龍としては小柄である事からまだ若い龍だとケディナは感じたけどアリシアにとっては十分な勢力になる事は間違いないと確信した。


「わぁ~、大きい、でも、これじゃ、一緒に居られないわね、ルーズ小さくなれますか」


「グルルル。グゥルー」【小さくなります】

ルーズは身体を発光させると35cmくらいまで身体を小さくして、アリシアの頭の上に手を乗せて張り付き頭上に顔を出す。


「あら、なかなか、可愛いじゃないの」


「そうかな、でも重みはあまり感じないから、これで良いわね、ルイ皆の所へ帰りましょう」


「ガゥ~」【はーい】

ルイは身体を小さくしてアリシアを乗せて少し大きくしてからケディナをのせると巨大化してからギルマス達が居る場所まで走って向かう。


 ギルマス達の所に戻ってみると山住された魔物の亡骸を冒険者達に寄って解体が始まっていて、ザっと見ても400体以上はある様に感じた。


「おっ、帰って来たか、お二人さん、ところでお嬢ちゃんのアイテムボックスに何体位入ってんだって、おい頭の上に乗っかってのは龍か」


「うふふ、そうよ、どうやら最初にルイが放ったプレスの爆発に巻き込まれて気絶してたみたい、体長が12mくらいかしらね、ティムしたら成功して小さくなって貰ったのよ」


「なるほどな、まぁ、お嬢ちゃんなら驚かねぇがな、で、どのくらいだ」


「うん、え~と323体かな」

私は大雑把にアイテムボックスの中の魔物亡骸の数を答える。


「はぁ~、800から900くらいか割と大規模クラスだな、まさに神獣様々だな、無傷で終えられたのはお嬢ちゃん達のお手柄だ。ありがとうよ」


「うん、私も良い経験が出来ました」

私はスタンピートを体験できたのは大きいと思った。


「ところでよ、アイテムボックスの中のはち~とばかり待ってくれよ、これだけ大量だと捌ききれねえからよ、一週間くらい待ってくれるか」


「う~ん、でも、お母様、どうしますか」


「そうね、別にここでなくても良いじゃないの、何時までも王都に居てもね、仕方がないものね」


「いやいや、チョッと待ってくれ・・、あっ、兄貴が来たな」


「おぅ、何だもう終わったのか、それにしても、う~ん、森に道が出来てないか、どうしたら、あ~なるんだ」


「兄貴、紹介するぜ、この子はアリシアって言ってな、こちらのAランクのケディナの娘で神獣使いだぜ、こちら白狼様のプレスの跡だな、まぁ、お陰様で全員が無傷で済んだよ」


「おっ、そうか、なら褒美を何かあげんといかんな、どうだ城に泊まらんか、お嬢ちゃんに興味があるしな、褒美も与えんと気が済まんからな」


「ハッ、城って貴方はまさか国王なの」

ケディナはまさか国王と会うとは予想外で驚く。


「あっ、言ってなかったな、兄貴はこの国の国王カーティスって言うだ。33歳にもなってまだ独身なんだよな、後継者も作らんといかんなのに困ったもんだぜ」

ギルドマスターのゲィンズは何時までも独身である兄の国王カーティスとケディナを引っ付けようと画策する。


「悪かったな、仕方が無いだろ縁がなかったんだよ、俺は強い女が好きなんだ。どうも貴族の娘は好きになれん」

国王カーティスはケディナを見て一目ぼれして、何んとか王城に泊めようと誘う。


 それから何だかんだと言われて国王から言われて断り切れずに結局、お母様と私は国王カーティスの押しに負けて一緒に王城へ行くハメになった。

お読み頂きありがとうございます。

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