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聖龍神の加護を与えら転生した先が公爵家の第2夫人の娘でしたけど、理不尽な父の扱いに耐えかねてお母様と一緒に離縁して第二の人生を歩みます。  作者: 境屋 ロマン


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025話 空からの里帰り

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私は公爵邸をルーズの背に乗って飛び立ち、帝国側の上空を飛んで様子を見てからルディナス王国へ向かう事にしました。


帝国側の上空を飛行して魔の森の魔物の発生具合を見て、かなりの勢いで魔物が発生し騎士団がらしき者達が間引きを始めた様ですが、魔物の戦いに慣れていないのでしょうか森の一部が燃え広がっています。


「あっ、あれじゃ、魔の森が広がり魔物の発生が活性化しちゃいますね、おバカさんで助かりますね、ねぇ、ルイ」


「キャウ」


「それじゃ、お母様に会いに行きましょうか」

私は帝国側の上空を旋回してルディナス王国へ進路を南側を周って取る。


 私は進路を観光気分で帝国領土の国境を南下して見て事の無い地域を上空から見て周ろうとルーズにお願いして飛んでもらった。


暫らくしてから先方に火の煙が見えてきたので行ってみると、戦争をしている様なのでチョット頭にきてイズラーム帝国側の軍隊にルーズがアイスプレスを放ち全員を氷漬けにした。


戦場の少し東側に大きな街が見えたので、そこの街の中心部に在るお城をアイスプレスを5発放ち吹き飛ばしてから、城周辺を何度かアイスプレスを放ち吹き飛ばし街の中心部を凍り付かせて戦争が暫らく出来ない様にダメージを与えた。


私は大きな街の中心部を壊滅させてから、改めてルディナス王国へ向けて進路を取り真っ直ぐ飛んで向かった。


 私は公爵邸から飛び立ち5時間程の空の旅を満喫してから実家のお城の上空に辿り着いて、騎士団の訓練場のゆっくりと降りて着地してからルーズの背から降りたつ。


「おっ、アリシア、お帰り」

国王カーティスが執務室の窓からルーズの姿を見て、直ぐに執務室から出て来て、アリシアを出迎えた。


「お父様、ただいま」

私はお父様が出迎えてくれたので嬉しくなりルイを地面に下ろしてから、お父様に駆け寄って抱き付いた。


「アリシア、ケディナも待っているから直ぐに会いに行こうな」


「はい、お父様、ルイおいで、ルーズもね」

私はルイと小さくなったルーズを呼び寄せて、お父様と一緒に城の中へ入る。


 私は途中までお父様と一緒に城の廊下を歩き、お父様は大事な執務があるからと執務室へ向い、私は先ずは自室に久しぶりに向い中に入ると綺麗に掃除がなされて留学に向う前のまま維持されていた。


「ルイとルーズは私の部屋で休んでいてね」


「キャン」


「ガウ―」


 私は直ぐに部屋を出て廊下に出るとお母様の部屋へ行き、ドアの前に立ちノックしてからお母様の声を聞いてから中に入る。


コンコン。


「お母様、アリシアです」


「まぁ、アリシア、お帰り、中に入って」


「はい、失礼します。お母様、久しぶりです」

私はお母様の傍まで駆け寄りお母様足元に両膝を着いて、お母様のお膝の上に顔を乗せてスリスリと頬擦りをした。


「アリシア、元気な姿が見れて嬉しいわ」

ケディナはアリシアの頭を優しく撫ぜる。


「あっ、お姉たま。お帰り」

ディナスがアリシアを見て挨拶をして駆け寄る。


「ディナス、ただいま、私の事を覚えてくれてたのね、嬉しいわ」

私はディナスが駆け寄ってきたので、優しく抱きしめた。


「うふふ、ディナスも大きくなったわね、う~ん、お母様に似て来たわね」


「うふふ、そうね、ちょっと女遊びをしないか心配ね」


「うん、お父様に似れば安心だけど、お母様、ディナスに女遊びしない様にしっかりと躾ないと大変そうよ」


「あら、アリシアが躾てくれないの」


「うん、多分アセリアお姉さまの傍で補佐役として勤めるかもしれません、偶に里帰りするくらいなると思います」


「そうなのね、まぁ、アリシアの人生だからたまにでも会いに来てくれるのならそれで十分だわ」


「はい、私は何時まで経ってもお母様の娘ですからね」


それから暫らくお母様の部屋で家族団欒の時を過ごし、弟達にぬいぐるみのお土産を渡して、お母様には体感温度を27度に保つ魔法石の付いたネックレスをお土産として贈った。


 遅めの昼食をダイニングルームで家族みんなで頂いて、ルイとルーズも美味しお肉など食べて満足そうにして楽しい一時を過ごし、お父様にも体感温度維持のブレスレットをリズさんとケビナスさんの分のブレスレットを預ける。


それとメイドさん達にもお菓子詰め合わせをお土産で渡し、昼食を食べ終わると、私はお母様の部屋でお母様と一緒に弟達と晩餐の時まで過ごした。


 晩餐の時が来てダイニングルームにお母様達と一緒に行くとお父様の他にリズさんとリズさんの夫であり宰相のケビナスさんも居た。


「お久しぶりです。リズさん、ケビナスさん」


「お久しぶりね、アリシア、あら少しは女性らしい体形になったのね」


「うふふ、いずれはお母様の様になりたいですね」

私は自分のお胸を触り、お母様のお胸をチラ見する。


「おやおや、そうなったら陛下が心配して連れ戻されてお城に監禁されますよ、アリシア様、ご無沙汰しております。元気そうでなりよりです」


「えっ、そうなのですか、お父様」


「うっん、まぁ、アリシアがケディナの様に美しくなると否定はできんな、父親として心配でいたたまれなくなるぞ」


そんな会話をしているとメイド達によって料理が配膳されて来て、目の前には美味しそうな料理が並び、お父様の乾杯の音頭で晩餐が始まる。


「うっん、それでは本日はアリシアの無事に帰って来たこと祝して乾杯!」


「「「「カンパイ」」」」

皆でグラスを掲げて乾杯をしてグラスの飲み物を飲む。


 それから私は久しぶり我が家の料理を美味しく頂き、家族の笑顔を見ながら食べると美味しさも各段とアップする感じて、私の後方でルイとルーズも美味しいお肉を頂いてご満悦の様子である。


 私はやっぱり家族団欒で笑顔でいられる事が一番幸せだなと改めて感じて、会話が弾み、美味しい料理に舌鼓を打ち料理の味を堪能する。


晩餐も料理が食べ終わり、食後のフルーツのデザートが配膳されてきて私が食べている時にお父様が唐突に心配そうな表情して私に話しかけて来た。


「ところでアリシア」


「はい、何でしょうか」


「アリシアが住んでいる所はアセリアの屋敷であろう、帝国側の国境の近くだ。大丈夫なのか」


「そうですね、ですから帝国側の国境の近くに広大な湖と魔の森を帝国側の国境の街付近に広げて攻め入りずらくしてます。私の守護獣は優秀ですからね」


「えっ、それはアリシアとルイとルーズで対策をしたのか」


「はい、ですから今日は帝国側の国境の街の上空を飛んで偵察しましたが、魔の森が順調に広がり魔物の数も増えてましたね、あっ、それと観光気分で南側経由で飛んで来ましたが戦争をしていたので帝国軍を殲滅して来ました」


「はっ、それは誠なのかアリシア」


「はい、お姉さまを悩ます帝国軍ですからね、ついで東側に大きな街が見えたので街の中央部に在った大きなお城をルーズのアイスプレスを放ちお城と周辺を壊滅して戦争が暫らく出来ないようにしました」

私は帝国が大嫌いなので大きな街を一つ潰しても何の感情もわきませんが、ただ一般の民達が避難する時間は与えた心算です。


「ハッ、チョッと待て、アリシア、それは本当なのか、これはもしかしてケビナス、明日にでも確認してくれんか」


「はい、そうですね、陛下もしかすると懸念事項が一つ解決したかもしれませんね」


「うん、そうだな、ただアリシアがした事は内密にな」


「はい、勿論です」


「うん~?お父様、懸念事項とは何ですか」


「あぁ、帝国が他国に攻勢をかける計画を企てているという情報が入ってきてたな、もしかしたらアリシアのお陰で帝国の計画が頓挫とんざしたのではと思ってな」


「そうなんですかね、その計画が頓挫したのなら嬉しいですけどね」

私は自分がした事がこの国を救えたのなら嬉しいなと思った。


 晩餐が終ってからは私は直ぐにお風呂に入り、その後に部屋に戻り夏期休暇の学科の課題に取り組んで早く終わらせる様に務めた。

お読み頂きありがとうございます。

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