020話 新たな学園生活が始まる。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私は昨日王立ソリアニア学園中等部へ入学し、Aクラスとなり本日から学園生活が始まりますが、クラスメイトは30人で男子が17人で女子が13人です。
今日は午前中までに終わる予定で自己紹介の後にクラス委員長を決めて、それから選択科目の希望を書いてから学園施設の案内をして終わりです。
「皆さんお早う御座います。私がこのクラスの担任のランティア・レンズランだ。担当科目は魔学だ宜しくな、それでは順々にソニア君からしようか」
「はい、私はソニア・アリソニアと申します。魔術師を目指しています。皆さん、よろしお願いします」
「僕はギブリス・ケンタニアです。文官志望です。宜しくお願いします」
「私はアリシア・ルディナスです。Cランク冒険者をしております。宜しくお願いします」
「私はリリアン・クランベールです。商人を目指してます。宜しくお願いします」
「私は・・・・」
自己紹介を各自が簡潔にしてから、私が成績トップという事でクラス委員長に担任のレンズラン先生から指名されました。
「うっん、え~とだな、クラス委員長はアリシアさんにお願いする。アリシア君は既に現役の冒険者としてダンジョンにも挑んでいるからな、冒険者を目指す者はアドバイスを受けると良いぞ、アリシアさん頼むぞ」
「はい、頑張らせて頂きます」
「うん、アリシアさんは一応だが、ルディナス王国の王女でもあるからな、あまり失礼のない様にな」
「皆さん、王女と言っても母親が陛下と婚姻して養女になっただけなので、無用な気遣いはしなくても良いです。私の母は元々Aランク冒険者ですから」
「なるほどな、アリシアさんがCランク冒険者なのは母親ゆずりか凄いな、それでは次に選択科目の受講票を配るから各自受けたい科目を選ぶ様にな」
担任のレンズラン先生が選択科目受講票を生徒達に配布する。
選択科目には騎士科と魔術科と冒険者科と法学科と商業科の5科目があり、私は第1志望が冒険者科を第2志望が魔術科を選択して提出した。
その後は休憩を挟んで学園内の施設を見学して周ってから、その日は終了となり、私は公爵家の馬車に乗ってエリザさんとイコマさんと談笑しながら公爵邸へ帰った。
お姉さまは砦の軍司令本部の総司令官の執務室で第2砦計画の草案を手掛けており、湖が出来たことで計画が早まる結果となり森からの進軍を防ぐ目的もあった。
「う~ん、どっちから先に手掛けるかだな、北側から先に手掛けた方が良いか悩ましいな、ふぅ~、そろそろアリシアが帰ってくる時間だな、アリシアに相談するか」
「あの、アリシア様に相談とは何を相談なさるのですか」
副官のレイシアがアセリアに確認をする。
「アリシア湖からルキナス川に河川が造れるかだな、そうすれば南側の森からの進軍も防げるだろう、そうすれば北側から先に第2砦の街を建設しやすくなるでしょう」
「あ~、そう言う事ですか、もうじき昼ですので私は昼休憩に行ってまいります」
副官のレイシアは本部に1階に在る騎士団食堂へ行く事にした。
「そうね、そうしましょうか、気分転換も必要ね」
アセリアは気分転換にアリシアに会う為に公爵邸へ帰る事にした。
アセリアは執務室から出ると直ぐに公爵邸へ帰るために広場へ出ると、丁度良いタイミングでアリシアを乗せた馬車が広場を通り公爵邸へ入って行くのが見えた。
「アリシア、お帰り、一緒に昼食を食べよう」
アセリアは邸内に帰ると真っ直ぐアリシアの部屋へ出向き昼食に誘う。
「ただいま、お姉さま、それでは行きましょう」
私はちょうど私腹に着替えて終えたので、お姉さまと一緒にダイニングルームへ向かった。
私とお姉さまと共にルイとルーズを引き連れてダイニングテーブルの席に着くと、割と直ぐにメイドによって料理を配膳されて美味しく頂く。
「ねぇ、アリシア、アリシア湖からルキナス川の間に河川を引く事は可能かしら」
「うん?お姉さま、アリシア湖って、まさかルイ達で造った湖の事ですか」
「えっ、名称が無いと不便だから私が湖の名を決めたのよ、分かりやすくて良いでしょう」
「お姉さま、せめてルーズ湖とかルイ湖とか神獣の名称にしてください。恥ずかしいです」
「えっ、そうかな、私は気に入っているわ、それじゃ、次から神獣達の名を付けるわね」
「え~と、変える心算はないのですか何か嫌だな、それじゃ、河川を引いたらアセリア川と名称を付けてください。それが条件で河川を引いても良いですよ」
「え~、もう分かったわよルーズ湖に変更するから、それで良いわよ、河川の名称はルイ川という事でどうかしら」
「はい、それなら協力しまいすよ、お姉さま」
「うん、決まりね、それで北側に第2砦の街を建設する事にするわね」
「そうなんですか、それならもう一つ湖を創ってから河川を楕円形にしてその中に砦の街を作りましょうか、そうすれば一段と攻めずらくなり水の心配もなく広い穀倉地帯も形成できますよ」
「うん、それなら後で地図を見て計画を立てましょうか、うふふ、頼りになる妹がいて助かるわ、それじゃ、私は仕事に戻るわね」
「はい、お仕事を頑張ってくださいね」
私は仕事に戻るお姉さまを見送り、食後の紅茶を飲んで寛ぐ。
お姉さまもちゃんと国防の事を考えてお仕事をしているんだなと思い、私も出来るだけ協力しようと思いながら紅茶を飲んで寛ぐ。
私は部屋に戻ると明日の授業の教科書とノートを用意して机の上の置き、予習してからカバンの中に仕舞い、ルイを抱きあけでソファーに座りモフモフタイムに入り癒される。
翌朝を迎えて制服を着てダイニングルームに行くと、お姉さまが朝食を先に食べていたので挨拶をして、私も席に着くとメイドさんが朝食の料理を運んできてくれので頂く。
「アリシア、今日から通常授業になるのかしら」
「はい、お姉さま、ですから帰りは日暮れ前になるかと思います。何か用事でもありますか」
「ううん、ただチョッと聞いただけよ、勉強の方を頑張ってね、あっ、アリシア、念のために言っておくけど成績が悪いと監督責任で私がお母様に怒られるから出来るだけいい成績を取ってね」
「うふふ、その辺は抜かりありません。私も成績表が敬愛するお母様の元に届きますから手抜きが出来ません。悲しませる訳にはいきませんので」
「そうよね、その気持ちは分かるわ、アリシアの事だからあまり心配はしてないけどね、ただ実技の方はやり過ぎないように自重はしてね」
「はい、え~と善処します」
「あれ、何か曖昧な返事ね、どうしてなの?」
「だって、加減する方がかなり難しいのです。加減している心算でも相手にとってはそうでなかったりするんですよ」
「あ~、そうね、まぁ、その辺は相手が重症を負わない程度の加減で良いじゃないの、私はそんな感じで実技の授業を受けていたわよ」
アセリアはアリシアに経験談としてアドバイスを送る。
私はお姉さまのアドバイスを聞き入れ学園へ向い、午前中の授業を終えてクラスの女子数名と学食へ行き、ランチを皆で食べてお菓子などの流行の話題で盛り上がった。
午後からの授業では私は運よく冒険者科に希望が叶い、早速、剣の素振りから授業が始まったけど、他の生徒は魔物討伐が未経験というのもあるけど、剣を振る剣筋が素人丸出しだった。
私はお母様からの指導もあり剣筋も鋭く、既に魔物討伐も経験済なのでかなり目立ってしまったのも仕方がないのかなと思った。
冒険者科には女子が私以外にも15人居て、私は同じクラスの女子に少しだけに最初は剣の指導をして上げると、他のクラスの女子も寄って来て私からのアドバイスに耳を傾けて真剣に剣の素振りをした。
こうしていると私の顔も徐々に売れて来て、入学して4日後には他のクラスの女子とも自然と挨拶が交わさられる様になり、男子からは逆に距離を取られる様になる。
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