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聖龍神の加護を与えら転生した先が公爵家の第2夫人の娘でしたけど、理不尽な父の扱いに耐えかねてお母様と一緒に離縁して第二の人生を歩みます。  作者: 境屋 ロマン


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002話 国境の街イズランズで公爵家に掴まる連れ戻される。

この作品を選んで、お読で頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。


物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私はお母様と国を出るために国境の街イズランズを目指しているけど、ある日冒険者ギルドで変更前のお母様の名で手配書が回っていたのを見る。


「なになに、ケディナと言う冒険者Aランクの女性を見つけた者には賞金500万リアだと、何をしたんだ」

冒険者の男が掲示板に張り出された手配書を読む。


 お母様はその手配書を見て顔が真っ青になり、私と一旦冒険者ギルドを出てから街の中を歩いてどうしたら良いか思案をする。


 いずれにしろ手配書が回った以上は見た目も何とかしなければと考えて、髪の毛を染める染髪料を買い求めて宿屋に戻り二人で金髪から茶髪へと染めてから、そのまま森へ行き常時依頼の薬草採取を二人でした。


それから私はお母様からゴブリン相手に戦闘訓練をしてもらいレベル上げにも挑戦して、ゴブリン相手に戦い難とか勝てるようになり、その時に初めてゴブリンの魔核をアイテムボックスを使用して収納した。


「あら、アリシアはアイテムボックスを使えるのね、凄いわね」


「うん、なぜか使えたけど、これって魔獣使いのスキルと関係あるのかな?」

私は前々から使えたけど、魔獣使いのスキルに関連付けて言い訳をお母様にした。


「うふふ、魔獣使いね、私もあまり聞き覚えのないスキルだからどういったスキルなのかしらね、あっ、ギルドへ行ったら調べましょうか」


「うん、そうする。私も知りたい」

私もこの世界の魔獣使いのスキルの事はあまり知らない、魔獣をティム出来るとは思うけど実際に不明な部分が多くて使い方が今でも分からずにいる。


「そうね、あっ、そうだ。アリシア、先ずは1万リアをアイテムボックスに仕舞ってね、これからは私に万が一の事があっても大丈夫な様にお金を貯めましょうね」


「えっ、お母様、でも、それは嫌よ、お母様とはず~と一緒に居たいから、変な事を言わないで」


「うん、でもね、冒険者業って何時も生死と背中合わせの仕事だから、もしもの時よ、お母さんだって死にたくはないわよ、ましてアシリアを残してね・・・」

お母様は悲しそうな表情し、そう言うと私を抱きしめてくれた。


 それからお母様は少し考え込んでから、手配書の件もあるので次の街へ翌朝移動する為に私と一緒に乗合馬車に乗って隣街のルランダへ向かった。


 ルランダの街には日暮れ前に到着して停車場の近くの安宿で一泊し、翌朝には冒険者ギルドに寄って依頼掲示板の常時依頼を見ると薬草採取とゴブリン退治とDランク以上にはオーク退治もあった。


「あら、オーク退治もあるなら、ある程度は稼げるわね、ここで暫らく暮らそうかしら」


「えぇ、お母様、この街で暫く暮らすの」


「えぇ、そうね、急いで国境の街へ行っても警戒が厳しいと思うの、時を稼いだ方が良いわ、それにアリシアを鍛えるにも丁度良いと思うわ」


それからお母様と受付カウンターに並び、順番が来ると常時依頼の確認と安い貸家を紹介してくれる所を教えて貰った。


 冒険者ギルドで教えて貰った仲介業者のアズラン商会へ出向き、街の外れの東の森に行く東門に近い古い木造の平屋の家を半年契約で借りて15万リアを冒険者証の口座で支払った。


賃貸契約したので、その日だけ商会の店で買うと1割引きで買えると言われたので最低限の日用品と寝具と食料を買ってから、地図にある借りた平屋に行き鍵を開けて中に入る。


家の中に入ると木製のベッドが一つとテーブルと椅子などの最低限の家具が備えられていたので、二人で掃除をしてお母様にバレない様に修繕を私が魔法でしたりして住める環境を整えた。


 翌朝の早朝に私とお母様は東の森へ出掛けて行き、薬草採取をしながら遭遇するゴブリンやオークを退治して、偽のマジックバッグに仕舞って行く。


 私もゴブリンとは1対1くらいなら倒せるレベルになっていたので、薬草を採取しながらお母様の傍で実戦訓練をする。


なるべく混まない時間帯に冒険者ギルドへ行き、薬草とゴブリンの魔核とオークを2体の素材を買い取ってもらい5万リアくらいになった。


私はこの街で半年間をお母様と一緒に楽しく幸せに暮らし、東の森で日々実戦訓練を行い6歳になる前に戦闘レベルが23まで上がり、攻撃魔法も使えるようになり鑑定眼も身に付いた。


私のアイテムボックスの中には剣などの装備の他に124万リアも貯蓄があり、お母様も232万リアと資金も冒険者証の口座の中に貯まり警戒も緩んだ頃合いかと推察して借家の期限が切れたので国境の街に向う事にした。


 しかし国境の街イズランズの門の所で沢山の騎士に取り囲まれてしまい、私とお母様は取り押さえられてアズベルト公爵家の屋敷に護送されてしまった。


「ケディナ、随分と手こずらせてくれたな、剣と冒険者証を寄こせ」


「ふん、知らないわよ、誰かに没収されたわ」


「は~ん、そんな事がある訳ないだろ、誰も知らないと言っているぞ」


「知らないわよ、私が騎士達と揉み合って取り押さえられた時には無くなっていたのよ、誰かが没収したんじゃないの」

お母様の指示で剣と冒険者証は揉み合っている時に私が預かりアイテムボックスに収納してある。


「ふっん、まぁ、良い暫らくここで謹慎しているんだな、見張りの騎士を置くからな」


「何よ、それ今まで変わらないじゃない、この別館で監禁生活を送らせるだけじゃないの、貴方って本当に最低な男ね、何が幸せにするよ、ただ監禁して私を抱くだけじゃないの」


「ふっん、何とでも言えばいいさ、お前に俺の気持ちなんぞ分かりやしないさ」


「えぇ、そうね、無理矢理に私を側室にして監禁する男の気持ちなんて分かりたくもないわよ、今度私達母娘に粗末な扱いや危害を加える様なら今度こそ離縁して貰うわよ」


「ふん・・・・・それじゃな」

父である公爵家当主のランディスは一言だけ言って私達の部屋から退出して屋敷に戻って行った。


 公爵家に戻って来て暫くは割と平穏な生活が送られており、父のランディスが何度かお母様を抱きに夜中に別館に来ていたけど、私には一切の興味を示さずにいた。


 私達母娘が連れ戻されて4ヶ月が経過し、私の6歳の誕生日の晩のディナーに毒が盛られた料理がいつもと違うメイドに寄って運ばれて来た。


私は直ぐに鑑定眼で気付きお母様の傍へ行き耳打ちで知らせると、お母様も頷いて何時もと違うメイドを睨んで告げた。


「貴女、いつもと違うメイドだけど何時から公爵家に勤めているの」


「えっ、私は最近ですけど、ルミラと申しますが、それが何か」


「あっ、そう、ならこの料理の毒見をして貰えるかしら、私の目の前でね、いつもして貰ってる事だから、私はね、この家の者達を信用してないの分かるでしょう」


「えっ、それは・・・・」


「あら、どうしたの、早く毒見をしなさい。それとも出来ないのかしら」


「あっ、そう、アリシア、表に居る騎士を呼んで来てくれる」


「はい、お母様」

私はお母様に言われて、表の玄関前で見張っている二人の騎士の内の一人を呼んで部屋に一緒に入って貰う。


「あのね、護衛の騎士さん、どうやらこの料理に毒が盛られてるみたいなの、見慣れないメイドに毒見をしてと言ってもしないのよ」


「うん、なぜ毒見をしない。毒を盛ったのか」


「私はただ奥様に言われた通りにしただけよ仕方がないじゃない、新人なんですから奥様には逆らえないわよ」


「そうか、分かりました。直ぐに閣下に知らせてきます」


「えぇ、そうしてくれるかしら」

お母様は怒りに満ちた表情で見張りの騎士に頼んだ。


こうして私の誕生日に私達母娘の平穏な生活に暗い影が差し、私達母娘はこれからどうなるのか不安な気持ちで父親のランディスが来るのを待つ。

お読み頂きありがとうございます。

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