017話 アリシアはダンジョンにハマる。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私は久しぶりに魔物討伐しながら暴れてスッキリした気分になり、気分良くダンジョンの出口に出ると、流石に同伴してくれたエリザさんとイコマさんに申し訳なさを感じた。
「あの、エリザさん、イコマさん、同伴して頂き感謝致します。お姉さまは報酬いりますか」
「ううん、私は別にいらないわよ」
「そうですか、なら、今日の報酬を3等分に致しますね、同伴して頂いた謝礼として受取ってくれますか」
「まぁ、この子は良い子よね、ありがたく頂くわ」
エリザがアリシアをまるで天使の様に見えて、ありがたく謝礼を頂く事にした。
「うん、アセリアの従妹とは思えないくらい良い子ね、私もありがたく頂くわ」
イコマはアセリアも良い王女だとは思うけど、それ以上にアリシアが良い子だと感心する。
「チョッとイコマ、どういう意味なのかしら」
「オッホホ、い~や、深い意味は無いわよ、アセリアも親しみやすい王族だけど、まだ10歳のアリシアがちゃんと私達の様な平民にも気配りが出来て凄いなと思ったのよ」
「うむむ、まぁ、確かにアリシアは良い子なのは間違いないけどね、まぁ、良いわ」
アセリアは従妹のアリシアが褒められるのは嬉しく感じた。
「お姉さま、明日もダンジョンに挑みたいのですけど良いですか、ここに来るまで久しく魔物討伐をギルドマスターのゲィンズ叔父様から禁止されてたから、つい夢中になちゃったから明日は自重します」
「えっ、そうなの何で禁止されたの」
アセリアは叔父のギルドマスターのゲィンズがアリシアの魔物討伐を禁止したのに疑問に思った。
「え~と、暴れ過ぎて森から魔物が減り過ぎて他の冒険者さん達が稼げなくなると言われちゃったの」
私はチョッと調子に乗ってしまい、魔物を狩り過ぎてしまってゲィンズ叔父様に言われて今では反省している。
「あ~、さっきの見れば納得できる理由ね」
エリザがアリシアの暴れっぷりを実際に見てギルドマスター禁止された理由にすんなり納得できた。
「うん、納得、その辺はアセリア以上かもね」
イコマもアシリアの戦闘振りにアセリア以上の特攻タイプだと頭の中にインプットされた。
「まぁ、私も明日も特に予定が無いから良いわよ、ねぇ、アリシア引越しの前日まで付き合うわよ」
アセリアも砦の屋敷に引越したら総司令官という立場で仕事をしなければならないので、それのではアリシアに付き合おうと思い立つ。
「本当ですか、お姉さま、大好きです」
私はお姉さまの優しさが嬉しくなり抱き付く。
それから冒険者ギルドへ行き魔物の素材を買取って貰い、98万ルピを受取り33万ルピずつエリザとイコマに護衛料として報酬を支払った。
その翌日も私はお姉さまと一緒にダンジョンの21階層から挑み、お姉さまも魔剣アイスソードを使って魔物を討伐して行き、素材は私がアイテムボックスに収納しながら私もルイとルーズの連携して魔物討伐をしていく。
このダンジョンの魔物は倒すと数秒後には消滅して魔核やたまに魔物肉や毛皮等が消滅した亡骸の代わりに残る形で、魔物によって様々な素材が残り解体しなくて良いと言う利点がある。
このダンジョンは30階層までは迷宮となっていて31階層からは草原ステージとなり、51階層から森ステージとなり、71階層から大自然ステージとなっているらしいです。
ダンジョンに挑む際には必ずCランク以上で2人以上である事が入場する条件となっており、Sランク以上でなければ単独での入場は基本的に禁止されいる。
ダンジョンに挑み始めて三日目に再びエリザとイコマと会い、一緒に31階層からの草原ステージに挑み、私とお姉さまとエリザとイコマとでコンビネーションが上手く取れた。
「ねぇ、エリザとイコマでアリシアの護衛任務に就かない、そうしたら私が住む公爵邸の寮に食事付きで家賃ゼロで月20万ルピのお給金払うわよ、その代わりアリシアと学園が休みの時にダンジョンに一緒に行ってもらえないかしら」
「家賃がゼロで食事付は魅力的ね、ここの家賃が割高だから、どうするイコマ、アセリアの提案に乗る」
「ねぇ、アセリア、普段はアリシアの護衛をするのね」
「えぇ、学園の送り向いの時の護衛ね、空いている時間は好きに過ごして好いわ、後はアリシアと一緒にダンジョンへ行って得た素材の報酬も自分の物にして良いわ」
「うん、乗ったわ、エリザも良いわよね」
「うん、良いわよ、アリシア宜しくね」
「はい、こちらこそ宜しくお願いします」
私はエリザさんとイコマさんの二人ともだいぶ気心が知れてきたので歓迎した。
「あっ、そうだわ、来週の頭に学園の学力試験があるけどアリシアは大丈夫なの勉強しなくて」
「あっ、そう言えば学力試験があると聞いてましたけど忘れてました。どんな感じなのですか」
「う~ん、左程難しくは無いと思うけど、読み書きと算数と後は魔法試験と剣術かしら、他に何かあったかしら」
アセリアは自分が受けた時の事を思い出しながらアリシアに教える。
「そんな感じじゃない、国史もあったかな」
エリザも思い出しながら話す。
「国史はヤバいかも、勉強しなくちゃ、この国の歴史は学んでないです」
私はソリアニア王国の歴史の知識がないので思わず焦ってしまった。
私は冒険者ギルドに魔物の素材を買取って貰ってからお城に戻ると、直ぐにお姉さま国史の本を借りて晩餐の後に必死のソリアニア王国の国史を頭の中に詰め込んだ。
翌朝も早朝からお姉さまとルイとルーズを伴ないダンジョンへ行き、エリザとイコマさん達と合流して41階層の草原ステージから挑んだ。
草原ステージは広い草原なので4人で挑んでも四方から様々な魔物が襲い掛かってくるので、隙を見せるとかなり危険である分攻略し甲斐がある。
ただ41階層から従来の魔物の他に巨大蟻の群や巨大なゴキブリを見た時には虫唾が走るのも出現して思わず鳥肌が立ってしまうアリシアであるが、本当にゴキブリだけは前世の時から大嫌いで勘弁して欲しいと切に願った。
私はゴキブリだけはどうしても苦手なので、お姉さまかエリザさんかイコマさんに任せて、それ以外の魔物を相手にして討伐して行った。
この日も私はゴキブリ以外は卆なく討伐したけど巨大なゴキブリを怖がる私を見てお姉さまとエレザとイコマさんは大笑いされてしまった。
「いや~、アリシアにも苦手な物があるとわね、思わず笑ってしまったわ」
エリザさんが地上に出てからも思い出し笑いする。
「うふふ、でもアリシアにも苦手な物があると知って何だか可愛いと思っちゃったわ」
アセリアはアリシアも普通の女の子なのだと微笑ましく思った。
「しかし、ゴキブリの魔物を見て後ずさりするアリシアを見れるとは面白かったわ」
イコマは後ずさりするアリシアのシーンを思い出して思ず。面白くて笑いそうになるのを堪えていたら噴き出しそうになる。
「もう、私もごく普通の女の子なのですよ、怖いものだってあります」
私はゴキブリを見てビビる姿を晒してしまい恥ずかしくなる。
こうして引越しの前日まで私はお姉さま達とダンジョンに挑んで充実した日々が過ごせていたので、学園の中等部入学前に良い想い出が出来だと思い、お姉さまに感謝する。
お城に帰ってからは客間に有る私物をアイテムボックスの中に仕舞い、お姉さまの部屋の中の荷物も私のアイテムボックスの中の仕舞うとお姉さまに感謝された。
お読み頂きありがとうございます。
もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。




