013話 巣立ち
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
アセリアが来訪したので歓迎の晩餐会をゲィンズ夫妻とリズリア夫妻を招いて行われて、食事中に兄妹からケディナの婚姻に至るまでの事で国王カーティスは揶揄われ続け、アセリアは話を聞いて終始笑いが途絶えなかった。
当然お母様も私も兄を語るゲィンズさんとリズニアさんの話を聞いて笑いを堪えていたけど耐え切れずに笑ってしまった。
偶にリズニアさんの夫である宰相のケビナスさんが、弟のゲィンズと妹のリズニアの話に対し国王カーティスの弁明に対し突っ込みを入れる当てりでは爆笑となり、なかなかハードに面白い晩餐会となった。
「うふふ、はぁ~相変わらず叔父様達のお話は面白いわね、はぁ、お腹が痛いわ、でもカーティス叔父様が婚姻してと聞いた時はお母様はかなり喜んでいたわ、それに王子が出産したと聞いた時もね」
「あぁ、そうみたいだな、姉からの手紙を読んだが喜んでくれている事は読み取れたよ」
「うふふ、本当はお母様のケディナ王妃を一目見たいと申してましたけど、帝国の脅威が続く限りは国元を離れられないから私が来ちゃったのだけど」
「そうか、まだ休戦中なんだよな、困ったものだな」
「うふふ、今度私が建設中の前線の砦の総司令として完成したら赴任する事になったわ、そこで直ぐに帝国軍に迎え撃つ為にね」
「そうか、それは大変だな」
「お父様、私もお姉さまと一緒に砦に住もうと思ってます。お姉さまは私と神獣のルイとルーズで守ります」
「オッイ、アリシアはまだ10歳だぞ、戦争に参加するにはまだ早いだろう、それにアリシアに人殺しの様なマネはさせたくないぞ」
国王カーティスはアリシアに強く口調で諭す。
「お父様、ソリアニア王国が帝国軍に仮に陥落したら次はこの国です。そうなったら隣国のオディアニア王国だってこの国に侵攻する可能性もあります。私には神獣の力もあります。防衛するのに出し惜しみをして後で後悔はしたくありません」
「う~ん、まぁ、アリシアの言い分は俺は理解できるな、ソリアニア王国があればこそこの国は戦争に巻き込まれずに済んでいるは事実だからな、ただなアリシア、戦争する前に攻めいれられなくするのも一つの手段だぞ」
ゲィンズはアリシアに戦争が出来ない様にすると言うアドバイスをする。
「それはどういう意味ですか」
「あぁ、例えばだ神獣の力で戦場の所に湖をつくれば攻められんだろう、湖を渡るにも時間は掛かるし格好の的になるだろう、攻め入るのにリスクが高ければ派兵なんて出来なくなるという事だ」
「なるほど、チャレンジする価値はありますね、無駄な殺生はしなくて済むという事ですね、なら、お姉さま戦場を潰しましょうか」
「うふふ、それは面白そうね、帰ったら両親に相談しましょう」
アセリアも主戦場が無くなれば戦争は出来なくなるし、もう帝国とは長年外交も交流も一切ないので街道が無くなっても問題ないと判断した。
晩餐も終わりアセリアはアシリアの部屋に泊まり一緒にお風呂に入り、それからベッドの横になり一時程互いに語り合ってから眠りに就く。
朝を迎えてからアセリアは自分が泊る部屋へ戻り装備服を着てからダイニングルームに向い、中に入ると国王カーティスと王妃ケディナとアシリアに挨拶して席に座る。
「アセリアは今日はアリシアと共に西の森へ行くのだな」
「はい、私もアシリアと一緒にルーズの背に乗って空を飛んで帰ろうか思ってます。だから行き成り本番よりも飛行訓練をしようと思ってます」
「お父様、ルーズは優秀な神獣ですから、背に乗っても結界で守られて風圧の影響もなく安全ですよ」
「そうなのか、まぁ、それなら良いのか、でも気を付けるんだぞ」
「はい、お父様、気を付けます」
「でも、空を飛んで行くとして、どのくらいでダンジョン都市に到着するのかしら、馬車で10日くらい掛かるのよ」
アセリアは空を飛んでどのくらいで着くか想像が出来なかった。
「う~ん、朝一で飛んで行けば、予測ですけど夕方くらいには到着すると思います」
アシリアは大雑把に計算して予測を立てて到着時間をアセリアに伝える。
私は朝食を終えるとルイを連れてお姉さまと共に騎士団の訓練場へ行き、そこでルーズに巨大化して貰い、ルイを抱いて私が先にルーズの背に乗ると、その後を直ぐにお姉さまが私の後に乗る。
「それでは行きますね、ルーズ、お願いね」
「ガッウー」
ルーズ直ぐに飛行体制を取り両翼を広げて羽ばたいて、ゆっくりと宙に浮きあがり、ある程度浮き上がると飛び上がり西の森へ向かって飛んで行く。
「うん、ルーズ二人乗せても問題なさそうね」
「ガウ―」
ルーズは問題ないと一鳴きして応える。
「わぁ~、凄く高い所を飛んでいるけど割と快適ね、あっ、あれが西の森ね、本当に森の真中に道が出来ているみたいね、あの円形の場所が爆発地点ね」
「はい、そうですね、大きな穴が開いて今では池みたいなってますけど、あの池の周辺が今では薬草の群生地になっているんですよ」
「少し東側を飛んでみますか、ソリアニア王国方面に飛んでます。どれくらいで着くか感覚的に分かると思います」
「そうね、お願いするわ」
「はい、ルーズ、東側へお願いね」
「ガーウ―」
ルーズはアシリアに言われた通りに東側に進路を取る。
ルーズが東に進路を取って飛行してから2時間程で、ソリアニア王国との国境近くまで飛んできたのでアセリアは驚く。
「えっ、もう国境近くまで飛んできたのね、これなら余裕で夕方には到着するわよ」
「そうですか、お姉さま、そろそろ帰りましょうか、遅くなると心配されるので」
「それもそうね、戻りましょう」
アセリアはもうアシリアと共にルーズの背に乗って帰る事を決めた。
アセリアは城に戻ると同伴してきた護衛騎士達とメイド達に先に帰る様に指示して、明日の朝にはソリアニア王国へ出立させる事にした。
「ルベル、私はアリシアと共に氷龍のルーズの背に乗って飛んで帰るから、明日の朝には城を発つ様にしてくれる。私は明後日にはこの城から飛び立つから」
「はい、アセリア王女殿下が仰るのなら、そうしますが」
「それでも私の方が先に着くと思うけど、さっきね飛んだけど、2時間くらいで国境の傍まで行ったのよ、凄いでしょう」
「えっ、2時間ですか、馬車で5日ほど掛かりますよ、空を飛んで行くとそんなに早く行くのですか」
「そうよ、馬車の速度の約10倍の速度だそうよ、だから朝発てばダンジョン都市には、その日の夕方には余裕で到着するわね、そう言う事だからよろしくね」
「はい、分かりました。明日の朝には発つ様に伝えておきます」
護衛騎士の班長のルベルはアセリア王城殿下の指示に従う事にした。
私はお姉さまと遅めの昼食を従事者用の食堂で頂いてから、私の部屋へ戻るとお姉さまはルイを抱いてモフモフをして、私はお姉さまにルーズの鱗で魔剣アイスソードをお揃いで錬成術で造り出す。
「ヨッシ、出来たわ、お姉さま、この魔剣アイスソードをプレゼントします。私とお揃いですけど」
「えっ、良いの、何か凄く軽いけど何の鉱石なの」
「はいルーズの鱗で造りました」
「えっ、そうなの、ねぇ、アシリア神龍の鱗って国宝級の素材なのよ、いいのそんなに簡単に私にプレゼントしてもいいの」
「えっ、そうなのですか、既にお父様には100枚くらい贈ってます。だから別にいいのではないですか、まして贈る相手がお姉さまですから、流石に身内以外には上げませんよ」
「そうなの、ならありがたく頂くけど、でも、まさか魔剣をアリシアから贈られるなんて嬉しいわ、ありがとう」
「はい、ところで今はルーズは成長期で暫らくの間は鱗が大量に抜けるので、お姉さまの王家にも贈呈しても好いですか、私がいっぱい持っていても使い道がないのです」
「うん、まぁ、それは問題ないとは思うけど、鎧の素材としては龍の鱗は最高の素材だから助かるとは思うけどね」
そんなやり取りがあったけど私はお姉さまと親交を深めて、翌日は私はお母様と弟達と一緒に過ごして、お姉さまは騎士団で模擬戦などした過ごた。
次の日の早朝にはお父様とお母様に見送られて、騎士団の訓練場からお姉さまとルイと共にルーズの背に乗ってダンジョン都市へ向けて飛び立った。
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