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聖龍神の加護を与えら転生した先が公爵家の第2夫人の娘でしたけど、理不尽な父の扱いに耐えかねてお母様と一緒に離縁して第二の人生を歩みます。  作者: 境屋 ロマン


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012話 ソリアニア王国王女アセリアの来訪する。

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私が初等科の卒業式典にお母様と共に参加して、私は成績がトップでの卒業なので代表として壇上に上がり謝辞を述べてお世話になった先生達感謝の言葉を贈った。


「今日の良く晴れた日に我々卒業式を迎える事ができ、誠に嬉しく思います。今までお世話になった先生方に感謝を致します。初等科で様々な・・・・卒業生代表アリシア・ルディナス」


パチパチパチ・・・・。


卒業式が終えた後に馬車の中で、お母様から私の晴れの舞台を見て感動しくれて褒めてくれたので嬉しくなったけど、やはりお母様には何度褒められても娘として嬉しくなる。


「アリシア、卒業おめでとう、さっきの謝辞は素晴らしかったわよ」


「そうですか、お母様に褒めて貰えると嬉しいです」


「でも、アリシアがもうすぐソリアニア王国に留学に行くと思うと何だか淋しくなるわね」


「お母様、私も淋しいです。でも何時かは城を出なければなりません。それが早くなっただけです。それに長期休暇の時にはお母様と弟たちに会いに来ます。私は何時までもお母様の娘ですから」


「うん、そうね、長期休暇の時に必ず会いに来てね、楽しみにしているわ」


「はい、お母様」

私はお母様が大好きですし、可愛い弟と妹も私の大事な家族だもの会いたいと思うのは当然だと思う。


 私はお城までの道中の馬車の中で久しぶり二人きりになり、お母様の隣に座り寄り添いお母様の温もりを感じ、お母様との想い出を振り返った。


ただ思う事はイスバルリア王国に居た頃は辛い事ばかり、お母様と共に耐え忍ぶことだけしか出来なかったけど、あの公爵と離縁し旅に出てからは少し幸せな気持ちになれた。


この国に来て国王カーティス様にお母様が見染られ婚姻してからは、お父様からお母様と娘の私にも愛情を注いでくれて、とても幸せに暮らせている事に物凄く感謝している。


 お城に着いて私とお母様は自室に戻り、普段着用のドレスに着替えてから私はルイとルーズを伴ないリビングルームにへ行くと見知らぬ女性がリズと会話をしていた。


「いらっしゃいませ。初めましてアリシアと申します」


「あっ、アリシア、お帰り紹介するわね、姪のソリアニア王国の王女アセリアよ」


「うふふ、アセリアよ、アリシアよろしくね」


「はい、アセリア様こちらこそ宜しくお願いします」


「うふふ、アリシアが我が国の学園に留学すると聞いて迎えに来ちゃったの、その隣に居るのが神獣のフェンリルと氷龍なのね可愛いわね、隣に座ってくれるかしら」


「あっ、はい、それでは失礼して座らせて頂きます」

私は王女アセリア様の隣に少し緊張気味になりながら座る。


「う~ん、アリシア、そんなに緊張しなくても良いわよ、例え血のつながり無くても叔父様の娘なのだから、私の従妹なのよ可愛い妹が出来と喜んでいるのよ」

アセリアはアリシアに抱き付き、アリシアの緊張を解こうとする。


「えっ、本当ですか、それではお姉さまと呼んでもいいのですか」


「えっ、勿論よ、うーん、お姉さまと妹に一度呼ばれたかったの、もう一度呼んでくれる」


「はい、お姉さま」


「う~ん、可愛い、もっと抱きしめちゃおうっと」

アセリアはアリシアを強く抱きしめて新たな妹とスキンシップをとる。


「う~んん、お姉さま苦しいです」


「アセリア、アリシアが苦しんでいるから解放して上げなさい」


「あっ、ごめんなさいね、アリシア、でも緊張は解けたかな」


「アハハ、はい、お陰様で」

私は苦笑いしながらお姉さまに答えたけど何だか弾けてる方だなと感じたけど、流石は王家の方だなと思うのは銀髪美女で胸もそこそこあるなと思った。


「まぁ、アリシアを迎えに来たのは本当だけど、あの女嫌いの叔父様が婚姻したと聞いて、どんな方と婚姻したのか興味があったのよ、しかも子持ちの女性でしょう驚いたわよ」


「アハハ、そうですよね、初婚で行き成り子持ちの女性と婚姻となると世間的にはそうなりますよね」

私はあくまで一般論として、大抵の方はそう思うのは無理はないと思った。


「だけど、叔父様にはそういう方の方が良かったのかなとも思ったわ、だってアリシアの他にも可愛い従弟が3人も出来たのよ最高だわ、だってこの国にしか従弟が居ないですもの」

アセリアは満面な笑顔で嬉しそうに話す。


「えっ、そうなのですか、陛下には御兄弟が居ないのですか」


「うん、お父様には二人の弟がいたけど、いずれも戦死しているの、イズラーム帝国が何度も戦争を仕掛けてくるのよ、嫌になるわよね・・・」


お姉さまの話ではイズラーム帝国はソリアニア王国のダンジョン都市の利権を狙い過去に何度も戦争を仕掛けて来ていたそうです。


今現在は休戦状態でだり、当然国交はなく常に帝国側を監視して不穏な動きがないか情報収集をしており、何時でも騎士団を派兵できる状態であるそうです。


それは今も変わらずいつ何時宣戦布告して来てもおかしくない状況は変わらないそうですが、帝国の脅威に対しての対策としてダンジョン都市の帝国側に新たな防衛拠点となる砦を建設中であるという事です。


お姉さまは今年学園を卒業したので、現在建設中の砦と支援する街が完成したら軍司令官兼領主として赴任する予定だそうですが、ダンジョン都市から馬車で半時くらいの距離だそうです。


「そうなんですか、もしお姉さまが赴任するのでしたら、私も一緒にお姉さまと同行して一緒に住もうかしら、そうすればルーズをお姉さまの守護に当たらせますよ」


「えっ、本当なの、神獣でもあるルーズが守護してくれたら助かるけど、アリシアも戦争に巻き込むかもしれないわよ、それでも好いの」


「はい、私もお姉さまと共のに帝国と戦います。帝国軍を木端微塵にして二度と戦争したくなくなる程に倍返ししてやります」

アリシアは帝国軍との戦いに闘志を燃やす。


「そうですわね、神獣のルイの放つ火炎プレスは凄く威力があるから、防御壁なら一撃で風穴が開くでしょうね、威力が見たかったら西の森へ行けば良いわよ、今は整備されて街道が出来て森の中央部まで行けるから」

リズは神獣のルイの放った火炎プレスで森の真中に綺麗に道が出来ていた事を思い出す。


「あっ、お姉さまは私を迎えに来たと仰ってましたが、私はルーズの背に乗って飛んで行こうと思っているのですが、お姉さまも乗って行かれますか」


「えっ、飛んで行くの良いわね、なら一緒に来た者達を先に帰そうかしら」


「あっ、その前に明日にでも西の森へ行って飛行訓練しませんか、二人を乗せて飛んだ事がないので確認したいです」


「そうね、それが良いわね、明日が楽しみだわ」

アセリアはまさか空が飛べるなんて夢のようだと明日が待ちどうしく思った。


「あら、いらっしゃい、アセリア王女、初めましてケディナですわ、よろしくね」


「貴女が叔父様と婚姻なさったケディナ王妃様ですね、初めまして、アセリアです。叔父様が婚姻したと聞いて、どうしてもケディナ王妃を一目見たくて来ました。それと可愛い妹のアリシアを迎えに来ましたけど、ケディナ王妃が凄く美女で驚きました」


「あら、そんなことはないけど、カーティス様には母娘共々愛して頂いて凄く幸せに過ごしてますわ」

ケディナはリズの隣に座りアセリアと気軽に話す。


「なるほど、女嫌いの叔父様が見染めただけはあるわね。婚姻して3年もまだ経ってないのに王子と王女を3人も出産したのも納得ね、叔父様が夢中になる訳よね」


「そうですね、ケディナ王妃にはダメ兄貴に嫁いで貰い、しかも後継者を既に3人も産んで頂いて、もう感謝しかありませんわ、これで王家も安泰です」


「うふふ、私は王妃としての務めを果たしているだけです。娘のアリシアにも良くして頂いてますもの、陛下に嫁いで良かった思ってます」


「ケディナ王妃はAランク冒険者でもあるし、バカ兄貴の言う強い女性でもあるしね、しかも絶世の美女でしょう、もうゲィンズ兄さんと二人でバカ兄貴とくっ付けようと必死だったのよ」


「うっふふ、確かにお母様はリズさんに口説き落とされた感じですね、お父様はあの時は顔を赤くしてるだけでした」

私はお父様と婚姻した時の事を思い出して、確かにリズさんは必死に口説落としていたと思い返す。


「そうね、でもそんな陛下だから良かったの、純朴で好感を持ったのは事実だわ、今でも純朴さが変わらないわね、だから二人でいても安心出来るというのか居心地がいいのよ」

ケディナは国王カーティスの対する思いをアセリアとリズに伝える。


 それからはお母様とお父様の夫婦生活についてリズさんとお姉さまがお母様にお聞きしていたけど、お母様も何気にお惚気を披露して話す。


お母様はリズさんとお姉さまに自慢気に惚気話しをしていたけど、傍に子供の私がそんな話を聞いていて良いのかと思うような夜の営みまで暴露していた。


私も大人になってからの参考にはなるけど、お母様がお父様と確かに愛を今までちゃんと育んていたのだな思い、私もそんな殿方と結ばれたら良いなとも思った。

お読み頂きありがとうございます。

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