010話 お母様の出産と半年後の懐妊。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
お母様の懐妊が発表してからは、お母様の周辺の警備が強化されて貴族との面会も制限を行い、お母様に心労や負担が掛からない様に出産に向けて万全を期した体制を整えた。
私は披露宴会でお母様に敵意を向けていて貴族をお父様と秘書のリズさんにハブライナ公爵とイズラディ侯爵とヤンディナ伯爵の3貴族の名を上げて、絶対にお母様に近寄らせないようにと進言をした。
「お父様、リズさん、お願いだからハブライナ公爵とイズラディ侯爵とヤンディナ伯爵の3貴族とその関係者は絶対にお母様に近づけさせないで、披露宴会の時に強い敵意を向けていたから」
「なるほど、そうですね、確かに3貴族からお嬢様を側妃にと言う話は届いてますね、アリシア様の言い分は理解できます。その辺は十分に警戒しましょう」
「あぁ、そうだな、俺も貴族は信用しておらんからな、ケディナには貴族を会わせる気はないから安心しろ、アリシア」
国王カーティスはアリシアの目線に合わせて屈んで約束をする。
私はそれからはお城に出入りする貴族を見かけると警戒し、お母様に害をなそうとする貴族達に目を光らせ城内での行動に目を光らせた。
国王カーティスから各領地持ちの貴族へお触れが出されて王妃ケディナに対しての贈物は一切禁止し、王城への出入りも厳格化し前日までに登城申請の提出を義務付け承認へ得てから登城するように改めた。
なお登城申請なしに強引に登城したり、登城申請が承認され登城した際にも城内で不信な行動をとれば即座に立ち退き、1年間の城への立ち入りを禁止する罰則規定も設けた。
私もお母様が口にするもの全てを鑑定して毒見役も付けてもらい万全を期したけど、それでも毒物が混入した料理がお母様に配膳されたりとメイドが3人と厨房の料理人が4人と拘束され地下牢に投獄された。
貴族の中でもハブライナ公爵が強引に登城しようとして、国王カーティスの逆鱗に触れ隠居して世代交代させられた挙句に公爵家全員に1年間の登城禁止の沙汰が下された。
そんな厳戒態勢の中で半年経って、お母様は元気な男児を出産されまして、私と義父の国王カーティスは二人で喜び合い、名をディナスとお父様が命名した。
私は自作の初級のポーション各種をルディナス商会に売って稼いだ小遣いの中で乳母車の図面を書いて商会の会長に渡して作って貰い、ディナスに使って貰おうと思いお母様にプレゼントをした。
ディナスが産まれて半年後にもまたお母様はお父様との間で二人目を懐妊したので、私もお父様と一緒に素直に喜んだけど、何と言うかお盛んだなと仲の良い両親を見て感じた。
お母様の出産後も城の警戒態勢を今後も続けていく事になり、嘗ての様にお城の出入りが自由になる事は今後は無いという事になった。
貴族は代を重ねるうちに徐々に腐敗してきており、今回の王妃ケディナの妊娠した事で毒物を城に持ち込んだ貴族が公爵家を始め侯爵と伯爵でも露見し、伯爵家は猛毒を持ち込んだ事で爵位を剥奪され追放処分などの事件も発生していた。
私は弟のデイナスが可愛いから良いだけど、二人目は妹が良いなと秘かに思うけど、2人目の懐妊も1月後に王城から王都の民達の公表されて王都の民達もまた1週間ほどお祭り騒ぎをしていた。
二人目が公表されてから2月が経った頃に私は王立ルディナス学園の初等科の貴族クラスに入学して、学園に制服を着て馬車に乗って学園初等科に登校する事になる。
初等科は貴族クラスと平民クラスの二つがあり、2年間で国語と算数と歴史の3科目に初級魔法と剣術を選択して学ぶ事になる。
私は選択科目に剣術を選び、お母様の様に剣術も強くなりたいとも思っているので選択で選んだけど、魔法に関してはもう既に中級の魔法が使えるので学園で学ぶ必要性を感じなかった。
貴族クラス居る子女は城勤めの騎士爵とか男爵出なので偉そうにしている子女が少なくて意外と庶民的なので、直ぐに友達が出来たので楽しく学園生活を送れている。
王家の養女である私が居るから偉そうにする事が出来ないのかもしれないけど、私も意外と有名人であり神獣使いである事は王都に住む貴族の中でも知られている。
私が学園に居る間はルイとルーズがお母様の傍にいて守護してくれるので、万が一毒が混入した食べ物やお茶などがあれば直ぐに察知してお母様に知らせてくれるので未然に防いでくれいる。
因みにディナスはお母様の母乳を飲ませて育児をしているので、お母様の希望で敢えて乳母を雇う事はしなかったのである。
ディナスは順調にスクスクと育ち、早いもので10カ月が経ち乳歯も生えて来たので離乳食に切り替える時期となっているけど、今では元気にハイハイして部屋の中を動き回っている。
お母様のお腹の子も順調に育っていて、かなりお腹も膨らんでいるので、王妃付きのメイド達でディナスの面倒を見ているけど元気過ぎて大変らしいです。
私も学園生活に慣れてきて楽しく過ごしているうちに学園に入学して2ヶ月が過ぎたところで、お母様自身では3人目は女の子を無事に出産して、お父様は大変喜んでいて名をルティアと命名をした。
私も念願の妹が出来たので喜んでお母様に思わず妹を産んでくれてありがとうとお礼を言ったけど、ディナスも可愛いけどルティナも可愛いので姉
として面倒を見るのが大変だな思った。
産後のお母様の体調も問題なく良好であり、流石はAランク冒険者だなと思い身体は丈夫に出来ているなと思ったけど、産後4日目には美容の為と言って剣の稽古を始めていた。
「うふふ、この調子だとお母様はまたお父様と子作りに励むのですか」
私は剣のお稽古に励む、お母様を見て冗談交じりに話す。
「こらアリシア、大人を揶揄うものではないわよ、でも、王妃のお勤めのメインは国王の後継者を沢山産み残す事だから、うふふ、そうなるかもね、陛下は私の事を愛してくれてるもの」
ケディナは娘のアリシアの冷やかしも満更でもなく、カーティスとの営みは割と好んでいる。
「お母様が幸せなら、私も嬉しいですよ」
私はクソ公爵の所に居た時よりもお母様は明るくなって笑顔の時が増えたので、今のお父様には凄く感謝です。
私とお母様は国王カーティスの庇護下の元に平穏に暮らしていける幸せを噛みしめながら、弟のディナスと妹のルティナと暮らす。
妹のルティナの1歳の誕生日が過ぎた翌日にはお母様が義父である国王カーティスの間に3人目の懐妊が担当医によって診断されて、お父様も大喜びしていた。
私も嬉しかったけど、3人目は妹でも弟でもどちらでもいいかな、元気に産まれてくれればと思って、ヤンチャな妹のルティナの面倒を見る。
私もそろそろ10歳の誕生日を迎えることになり、王家では10歳の誕生日は大々的に誕生会を開く事になる慣習があるけど、私は王家のあくまで養女であるので断りたいけど秘書のリズさんに説得されて催す事になった。
私の10歳の誕生日が近付いてきた頃の生まれ故郷であるイスバルリア王国では白龍神の加護が切れて瘴気が彼方此方から噴き出してきて農作物が枯れるなどの被害が出るなどの影響が出て来ていた。
白龍神教会も祀っている白龍神の白亜の像が砕け落ちた為に権威が無くなり、国内でも混乱状態になり王家と貴族で立て直しに躍起になっていると言う噂が私とお母様の耳にも届いていた。
「まさか、アリシアが白龍神様のお御子という事は無いわよね」
お母様は噂を聞いてアリシアを見て、チョッと不安になる。
「お母様、白龍神様のお御子と言われても自覚が無いから分からないわよ、何か特殊能力でもあるのでしょうか」
私は転生者ではあるけど特に変わった事も無いので自覚がない。
「まぁ、私達には関係ないので考えるのはやめましょうね」
お母様はもうイスバルリア王国とは関係ないので考えるのを放棄した。
「うん、そうですね、私とお母様はこの国で幸せに暮らせれば好いですね」
私も関係ないと思い辛い想い出しかないイスバルリア王国の事は忘れる事にした。
王城では秘書のリズの指示の下でアリシアの10歳の誕生日会に向けて、同い年の貴族の子女の親子同伴の招待状等の準備と発送などして忙しなくなっていた。
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