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"名のない英雄"  作者: 莉月 暁星
【 焔 】
33/38

第33話.

 

「 ん?、あれなぁに? 」

 

 そう言って何かを指さすちびたこ。


 ちびたこが指さす先にあったのは、不思議な形の石のオブジェだった。


 相変わらず、なんでこの形なのだろうと思うようなものだ。


 僕は返答に悩む。


 すると、なにか思いついたようにたこしが言った。


「 あっ!! 近くで見ればなにか分かるんじゃない? 」


 そう言いながら、たこしはその石のオブジェまで走っていく。


 僕も、たこしの小さな背中を追うように走った。



 ―――なんだか、音が聞こえづらい気がする



 石のオブジェに近づくにつれ、そんな感覚を覚えた。


 石の上を走る音、ほんのり聞こえる湧水の音。


 洞窟に響く、僕たちの喋り声。


 その全てが、僕の耳から遠ざかっていく。


 変な感覚だ。


 けど、僕はその感覚を気の所為にした。



 そばで見た石のオブジェは、ところどころ蜘蛛の巣が掛かっていた。


 苔も生い茂り、ひび割れている部分もある。


 けど、中心のくぼみだけは違っていた。


 磨かれたように輝く。


 苔も、そこだけは生えていなかった。


 そんな謎めいた石のオブジェ。


「 、? 」


 それを見て不思議に思う。


 気づけば僕は、その石のオブジェに手を伸ばしていた。









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