第28話.
「 …碧 」
碧との思い出に浸る。
そんなとき、ふと見上げていた洞窟の天井になにか文字が彫られていることに気がついた。
“三つの火をともしおけば,火の神,ついに最後の秘宝へ通ずる道を開きたまふ.”
「 !! 、これってもしかして… 」
これが今回の石碑なんじゃ―――そう思い、みんなのほうを振り返る。
そして石碑のことを伝えようと口を開いた時だった。
「 見てみて、むこう岸がみえたよっ 」
「 ぉ、ほんとか! 」
ちびたこの言葉に、石碑のことを忘れ、たこやんに続いて僕も水辺へ視線を送る。
そこには確かに陸があって、その先には奥へと進む道が見えていた。
「 舟をおりてみますか 」
「 うん、そうだね。…この先に秘宝があるといいな 」
たこおた、僕…という順にみんなで舟をおりる。
僕たちはいざ、秘宝探しへ!! と、行こうとしていた。
けれど、
「「「「「「 チョチョキー!! 」」」」」」
突然耳に聞こえたその声に、思わずそちらを振り向く。
そこには、黒いフードを深く被り顔が見えない影が4つ。
そして仮面に、マントをヒラヒラとなびかせる影が2つあった。
おそらくリーダーてきな存在であろうゴールド仮面をつけた人物が話し出す。
「 オレたちはチョチョキ族。この洞窟にお宝があると聞いてやって来た!! 」
独特の雰囲気を纏うチョチョキ族と名乗る彼ら。
敵だけど敵じゃないみたいな、変な感覚だ。
いきなり現れたその集団に、僕たちは思考を奪われる。
僕は気づけば彼らの話に耳を傾けていた。




