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"名のない英雄"  作者: 莉月 暁星
【 陰陽 】
16/39

第16話.

 

「 近くの森の中を探検したい!! 」


 好奇心溢れたちびたこのその一言をきっかけに始まった、森の探検。


 僕たちは昼と夜の境目を歩いて進んでいた。




「 ──ん、? なぁ、あれって石碑じゃねぇか? 」


「 え? どこ? 」


「 あそこだよ。あのでっけー木の後ろ 」


 ほら、と言いながらたこやんは少し遠くの場所を指さす。


 僕たちの視線はその一点に集中して、そこにたこやんの言う石碑を見つけた。


「 あ? あんなちっせぇのよく見つけたな 」


「 ね、びっくり 」


 なんて会話するたこすんたちを視界にとらえながら、僕は石碑のそばまで歩み寄る。


 そして、そこに書かれた文章に目を通した。


 “光の橋を渡りてのち、泉あり.(あした)と夜のまじはるところに、秘宝は静かに眠れり.それ、星命の核を造るに欠くべからざるものなり.”


「 まじはる?、マジ春……。ぇ、っと…ぇ?? 」


 またしても古文風に書き記されたその文章。


 そのなかで気になった言葉を声に出してみる。


 けれど変わらずその言葉の意味は分からなくて首を傾げた。


 そんな僕を見かねたのか、たこきれが呆れたような声で言う。


「 まじはるって読むんじゃねぇ。まじわるだ。 」


「 それって交わるってこと? 」


「 あー、、、それは知らねぇ 」


 2人でん〜、と考え込むこと数分。


 結局は「漢字は別にわかんなくてもいいだろ」となり、その話はそこで終わりを告げた。






 ────“秘宝”、ね。



 ふと、先程読んだばかりの石碑の文章を思い出す。


 ここ“光の泉”にも、どうやら秘宝があるらしい。



 ────僕たちが虚空の神殿へと辿り着くまでの時間は、そう長くないのかもしれない。



 なんて、不意にそう感じる。


 これも僕の願望でしかないだろうに―――そう思うと同時に、これが本当になれと願う自分がいた。














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