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プロローグ 「歴史背景」


 


 西暦2020年4月15日午後5時57分22秒。

 地球日本東京都渋谷区に突如として出現した。

 黒く巨大な物体だ。

 縮小して見ると円状のように見えた。

 だがよく見ると物体の周り、いや、物体の全てが黒い霧の様なもので包まれている、というか物体そのものが黒い霧で構成されていた。


 西暦2020年4月15日午後5時57分23秒。

 物体が動き始めた。

 ブラックホールのように全てを飲み込むように地上に近づいてきた。


 西暦2020年4月15日午後5時57分50秒。

 約28秒という時間で渋谷区全域を飲み込んだ。

 渋谷区は跡形もなく飲み込まれ、先程まで大勢の人々で賑わっていたのが噓のように消えた。

 元々渋谷区であった場所に存在するのは物体のみとなった。



 渋谷区を飲み込んだ物体は【深淵門アビスゲート】と名付けられた。



 深淵門出現から半年。


 アメリカや中国、イギリスなど世界各国のどの国も深淵門の製造を否定した。

 それから日本は自衛隊を派遣して深淵門の調査を試みたが深淵門の密度があまりにも高く、現在の技術では近づくことすら困難であった。

 ある科学者がいうにはあれほどの密度の物質が地球上に存在していて何故地球が崩壊しないのか不思議であるという。

 深淵門の出現後人類は日本を含む世界中で再び深淵門が出現した場合の対策部隊を結成したが、日本以外で深淵門が出現することは無かった。

 だが世界各地で小型の深淵門が出現した。

 小型の深淵門はどこからともなく出現し発生原因も不明。

 渋谷区に出現した深淵門と違い動くことはなく何を飲み込むこともない。



 小型の深淵門のことは【ゲート】と名付けられた。



 深淵門出現から1年。


 西暦2021年6月25日午前7時02分19秒。

 世界各国に出現したゲートが同時に辺り一帯が白く包まれる程の光を発した。

 光を発した直後、ゲートから地球上で未確認の生物が無数に出てきた。

 二足歩行だが頭に巨大な角が生えているもの。

 無数の足が生えており表面が鋼のように硬そうなもの。

 羽が無いのにも関わらず空中を飛んでいるもの。

 様々な生物がゲートの中から出現した。


 各国は軍隊を率いて未確認の生物を殺処分しに行った。

 結果的にほぼ全てを殺処分することが出来たが、ゲートが建物内部の場所もあり、軍隊が突入するまでに時間がかかり多大な被害者が出た場所もあった。

 幸いなのは未確認の生物出現以前からゲートを常時監視していたことだろう。


 ゲートから生物が出てくることは一時止まったが時間が経つとまた生物が出現した。

 軍はゲートの内部に乗り込もうとしたが侵入することは出来なかった。

 最初のうちは何とか持ちこたえていたがゲートは減るどころか日に日に増加した。

 やがて全てのゲートに軍の手が届かなくなり一般人が大勢死亡した。



 ゲートから出現したみあの生物は【モンスター】と名付けられた。


 

 深淵門出現から2年。


 極一部の人類に突如として、力が発現した。

 異常な身体能力を手に入れて車や電車よりも速く走れるようになった者。

 怪力を手に入れて鉄などの金属を素手で握り潰せるようになった者。

 何もないところから炎や氷を生み出せるようになった者。

 手にいれた能力は個々で異なるが一つだけ共通の能力があった。

 力を手に入れた人々はゲートに侵入することが出来る。

 その人々はゲートに入り消滅させることが出来た。

 ゲートを消滅させる方法は内部の何処かにある直径3メートル程の球状の物体を破壊することだった。



 力が発現した人々のことは【覚醒者かくせいしゃ】と名付けられ、

 破壊することでゲートを消滅させることの出来る球状の物体は【コア】と名付けられた。



 深淵門出現から3年。


 各国は覚醒者達を国中から集めてゲートの消滅を迅速に行うために覚醒者協会を立ち上げた。

 初期の方は順調だった。

 覚醒者達の活躍でゲートに迅速に消滅させることができた。

 だがゲートの中で覚醒者が死亡または大怪我をすることが頻繫に起こった。

 そのことによって覚醒者協会は1年を経たずにして解散することとなった。

 

 深淵門出現から5年。

  

 覚醒者達はグループを作り活動し始めていた。

 各国はそれぞれ覚醒者のグループをまとめるべく覚醒者協会改め【ハンター協会】を立ち上げた。

 覚醒者のグループを【ギルド】と名付けてハンター協会に登録することによってゲートへの侵入が許可されて活動することが出来るようにした。


 

 深淵門出現から6年。


 ハンター協会にほぼ全てのギルドが所属し、反対したギルドは協会によって殲滅された。


 覚醒者は実力ごとに階級分けされた。

 上からS級、A級、B級、C級、D級、E級に分けられた。


 ゲートも難易度ごとに階級分けされた。

 上からS級、A級、B級、C級、D級、E級に分けられた。

 

 それから覚醒者は能力の特徴ごとにゲートに入る時の役割を定められた。

 不思議な術を扱える者は魔術師。

 身体能力が異常に高くなった者は武人。

 武器を人外のレベルで扱える者は武器使い。

 などと大雑把に分けられた。

 後にもっと様々な役割に分けられることとなった。



 この分けられた役割は【職業】と名付けられた。



 深淵門出現から10年。


 ハンター協会も安定していき何度か大きな事件があったもののゲートによる被害者も以前よりも減少した。


 しかしどの覚醒者もかつて渋谷区に出現した深淵門に侵入することは出来なかった。


 

 深淵門出現から15年。


 西暦2035年。

 【五十嵐蓮いがらしれん】は覚醒者となった。

 


 

 



 

 


 

 

 


 





 



 


 

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