交渉
しばらくしたら女の子が帰ってきた。家の様子を見て非常に驚いていた。なので俺は素直に「家を壊して悪かった。弁償するから親御さんの連絡先教えてもらえない?」と頭を下げるのだった。しかし、女の子から返ってきた返事は俺達の予想とは違うものだった。
「えと。私両親もういないんです。先月事故に遭ってしまってだからこの家に住んでるのは私だけです。」と女の子は言ってきたのだ。
……こういう展開は予想外だな。しかし俺がやる事は変わらない。「そっか。悪い事きいちゃたね。本当にごめんね。それで家の弁償の件なんだけど」とそこまで言った時に外が騒がしくなった。女の子は酷く怯えている。予想はついた。大方借金取りか何かだろう。こんな事をするのは久しぶりだな。そして俺は女の子を紗綾と綾に任せて外に出ていった。
俺が外に出ると、予想通り人相の悪いオッサンが数人いた。そして、「オイ❗️ガキなんのようだ❗️」と怒鳴ってきたので、俺は、「いくらだ。」と質問をするのだった。
俺にいくらだと言われオッサン達はよく分かっていない様子だった。なので、「だからこの家の借金だよ。いくらあんだよ。俺が払うから。」というと、オッサン達は、大笑いしながら、
「ギャハハハ❗️この家にいくらの借金があると思ってんだよ❗️ガキが払える訳ねぇだろ❗️それともなんだ?あのガキにでも惚れたのか?カッコつけんなよ。」と言ってきたが俺は、「いくらだ?」と同じ質問をするのだった。
すると、「2000万だよ。分かったらさっさと退け。テメェが出てきたって事はあのガキは家にいるんだろ?あのガキを売り飛ばすからさっさと退け。」と言った。そして、俺はというと、
「2000万か。分かったちょっと待ってろ。」そう言い俺は電話をかけた。すると、いきなり巨大なバスが現れた。そうこのバスは金バスだ。中に現金が大量に入ったバスだ。買い物する時に重宝している。そして、そのバスから一億入ったケースを取り出し、そこから2000万渡した。そして、「金は払った。だからうせろ。そう言ったが、
「ヘヘ。やっぱり2億の間違いだったぜ。」と言ってきて、俺を囲んできた。「欲を出したアホどもが。その金で納得してれば痛い目をみずにすんだのによ。」そう言うと、オッサン達はいっせいに飛び掛かってきたが半殺しにしてやった。そして、オッサン達を投げ飛ばした。用事を済ませた俺はもう一度家に入っていった。
俺が家に入ると、どうやら女の子は紗綾と綾と意気投合していた。そして、紗綾が「総長❗️この子すごいいい子です。家をプレゼントしましょう❗️」と言い出した。まぁ世話になったしいいか。そう考えた俺は、「分かった。じゃあ家建てるわ。でも家が立つ間はお前の家で寝泊まりさせてやれよ?そうして俺は彼女の家の弁償として、新しく家を建てる事が決まるのだった。
……あっ。兎と楓からメールが来ている。俺がそのメールを開くと、蘭ちゃんが生徒会室で寝ている画像が送られてきた。なので俺は、イタズラするなよと返信するのだった。