最強の名前
私が会長を追って店を出ると先程の二人の美少女に睨まれた。「総長誰ですかこの女?」と言う麗奈という少女、「もしかしてストーカですか?今月で何人目か知りませんけど副総長にやられる前に私が始末しますね。」と言い私の方まで近づいてくる理沙と言う少女。私が怖くて目を瞑ると「その子は俺の知り合いだから余計な事すんな。」会長がそう言った瞬間「「失礼しました❗️」」と二人同時に頭を下げた。そして会長が「もういいから早く学校に行け。紗綾と綾には余計な事言うなよ。」そう言うと二人はすぐさま学校に走っていった。
2人がいなくなった後会長は「なんかごめんね。絡んできて。」と私に謝ってきた。なので私は「いえいえ会長が謝る事じゃありませんよ。」と私は言った。すると「そっか。欄さんが気にしてないならいんだけどさ。後俺の事は会長なんて堅苦しい言い方じゃなくて昨日も言ったじゃん。」と言うが私は会長の名前を知らないなので「すいません会長。私会長の名前知らないです。その後少しだけ沈黙が生じた。そして会長は「ごめん!俺そういえばなのってなかったね。俺の名前は司って言うんだ。苗字は教えられないから言わないけど、まぁそんな事はどうでもいいか。これから司でいいよ。」なんで苗字は教えられないんだ?と思ったが考えるのはやめよう。会長いや司先輩?司くんがそう言うならそうなんだろう。そして私は「じゃあこれからは司くんって言いますね。私の事ももっと気安く呼んでください❗️」と私が言ったら司くんは「じゃこれから欄ちゃんって呼ぶわ。」と軽く喋るようになった。こっちの方が話しやすいな。てか欄ちゃんってと思ったがなんだか居心地がいいのでこのままでいいと思ったので私はツッコマなかった。
それから司くんからパンをもらった。勿論遠慮したが司くんは無理矢理渡した。正直嬉しいがこの量だからな。……お昼にでも友達と食べるか、と決めた私はとりあえずサンドイッチだけを今食べる事にした。司くんの方を見るともう全部食べ終わっていた。……え?と思ったが私は司くんの事でもう驚くのを辞めようと思った。そしてサンドイッチはありえないぐらい美味しかった。
パンを食べた後は学校に向かった。だが❗️私達は学校に行けない。何故なら20人くらいに囲まれているからだ。全員が鉄パイプをや鉄バットを持っているが司くんは余裕だ。余裕というか気にもしてない。すると一人が司くんに鉄パイプで殴りかかったが次の瞬間鉄パイプは折れていた。司くんの方を見ると人差し指を立てて笑っている。指一本で折ったってこと?そんな事が出来るの⁉︎と思ったがさっき司くんの事で驚くのは辞めようと決めたばかりの私も流石に驚いた。そしてそのまま司くんは近くの電柱をへし折り、そのまま投げて8人が潰れた。潰されなかった人たちは戦意を失いすぐさま逃げ出した。司くんって本当に人間なのかな?という疑問が私の中で生まれた。
その後は特に何もなく私達は学校に着いた。もう3時間目だ。急いで教室に行かないと行けない。だが教室に行く事が出来ない。私達の目の前には鬼のような形相をした昨日の少女、紗綾が立っているからだ。辺りの状況は悲惨だ。門は壊れているしざっと40人は倒れている。そこには先程学校に向かった麗奈と理沙もいる。そして私いや司くんに対して口を開いた。「総長?いったい今までどちらにいらしたんですか?」と言うのであった。




