赤鬼VS黒鬼
俺が振り向くとそこには笑顔の司が立っていた。そしてゆっくりと俺の方に近づいてきた。そして司は俺の目の前で止まった。
「久しぶりじゃねぇか、司。で?いったいなんのようだよ?俺は可愛い弟がやられていたからお前の兵隊どもに罰を与えただけだぞ?」と俺が言った瞬間俺は地面を見ていた。
………………何も見えなかった。俺は司に何かされたんだろう。俺が顔を上げると司が、
「カズ。和也はお前の弟であるが百鬼の一員でもある。要するに俺の部下だ。そして和也は、俺が飯でも食えと渡した金で女を買った。当然の罰だろ。」と俺は言ったが、実際はどうでもいいのだ。俺の渡した金だから何に使おうと和也の自由だ。まぁそういうのは俺だけで他の奴らは、俺の好意を無駄にしたとか総長からお金を多く取って女を買ったクソ野郎とか思っているんだろう。そう俺が考えてると、
「いつまで俺を見下ろしてるつもりなんだよー❗️」とカズがいきなり立ち上がり俺に殴りかかってきた。ったく人が話し合いしに来たのにこの態度はないだろう?まぁ俺が最初からカズを地面に叩きつけなければカズが俺は襲うことも無かったんだろうが仕方ないよな?降りかかる火の粉は払わないといけないって、そして俺はカズの拳を止めた。
「チッ!不意をついたはずなのにこんな簡単に止められるかよ。なぁ司、お前本当に何様のつもりだ?お前の話どうりなら和也は確かに悪い。だから罰というなら俺も渋々我慢できた。だけどお前は俺の兵隊1000人を半殺しにして、学校を燃やした。これが許されると思ってんのか?」と司は俺に言ってきたので、
「何様だって?俺は司様だぜ?世界最強の。この世は強い奴が一番正しい。お前もそう言ってただろ?だから世界で一番強い俺が何をしても文句を言われるすじあいはないんだよ。少なくとも今までそう言ってきたお前にはな。それにな?お前は俺の幹部に手を出した、その時点でお前は俺にやられる運命なんだよ。」と俺が言うと
「そうかよ。だったらくたばってもらうぜ司ーー❗️」
さして、赤鬼と黒鬼の喧嘩が始まった。
先に動いたのは和樹だった。いきなりナイフを出して切り掛かったが司に人差しと中指で取られ、折られた。しかし和樹はそれを想定済みのようだよ。次に和樹が取り出したのは煙玉だった。それで視界を悪くし下に落ちている石を次々と投げた。
煙がはれるとそこには左手を握りしめている司が立っていた。辺りには石が一つも落ちていない。そして司が握りしめていた左手を開くと砂がこぼれ落ちた。
そう司は飛んでくる石を全て掴み握り潰し砂にしていたのだ。和樹が「クソが❗️」と苛立ちを見せていると、司は「オイオイまさかこの程度か?仮にも俺と同じ三鬼神と言われているくせに何もまだ出来てないぞ?まあ所詮お前は卑怯で姑息で相手を徹底的に痛めつけたりするだけだしな。喧嘩という点で見ればそれなりだが素の実力は紗綾以下だもんな。」と和樹を煽っていた。
和樹が煽りに耐えれるはずもなく「黙りやがれー❗️」と司に向かって殴りかかったが司は既にそこにいない。司は和樹の後ろに立ち、「俺の部下に手を出した罰だ。」そう言い和樹から離れていった。「オイ❗️司テメェ逃げんのか❗️」と和樹が怒鳴ると司は「……もうお前の負けだ。紗綾❗️さっさとお前のとこの救急車を呼べ。」と司は破壊天使に指示をしていた。和樹は「だから何言って」と何かを言いかけたが和樹はいきなり倒れた。よく見ると腕も足も変な方向に曲がっていて、口の中からも大量の血を吐き出した。そして、
「で?いつまで隠れてるつもりなんだよ。テツ?」と俺に対して話しかけてくるのだった。




