情報屋
そして綾は語り始めた。「和也の兄その名は黒谷和樹。総長と同格と言われる三鬼神の一角、黒鬼。極悪非道で勝つためなら手段を選ばない奴です。まぁ実力は総長の方が圧倒的に上なんですけどね❗️」と綾は俺に言ってきた。俺は頷き綾に続きを言わせた。
「まずは身長176㎝、体重69kg、視力は右が1.2で左が1.5ですね。誕生日は8月の4日で生まれ。生まれた病院は紗綾の家の病院です。出生児の身長は52.4㎝、体重は3104g。母親の名前は黒谷佳奈。父親の名前は黒谷宗一。祖父の名前は黒谷小次郎。祖母の名前は黒谷美智子。飼っている犬の犬種はチワワ。名前はアルショロ。今まで付き合っていた彼女の数は3人。名前は安藤穂乃果、神田優香、山内志乃ですね。あ!家の家賃を言ってませんでしたね。家賃は7万です。あと何か聞きたいことありますか?」とその綾の質問に「なんで❗️知ってんすか❗️いくらなんでも知りすぎじゃないですか❗️」と和也は叫んだ。まぁ言いたい気持ちは分かるがこの程度で言われた困るな。綾はまだ話すネタがたくさんある。例えば和樹のサイフの中身も分かるし、貯金額も分かるし、持っている服の枚数も分かるし、歩く速度も知っているし、好きなものも嫌いなものもなんでも調べられる。情報屋の異名に嘘偽りなしだな。と俺は1人で納得するのだった。楓も満足してるみたいだ。
「さて他に質問はないみたいなのでこれで話を終わります。もう時間がアレなので今日は帰らせてもらいますね。総長また明日会いましょうね。」そう言って綾は帰って行った。それに続き「じゃあ私も帰りますね。」そして楓も綾の後をついて行き帰って行った。そして俺は残った和也に「お前も帰れよ。腹減ったんなら金渡すからなんか食いに行けよ。」と言い和也に十万ほど渡した。
和也は案外すんなりと帰ってくれた。まぁこれで部屋に行けるので俺は自分の部屋に行き眠りにつくのだった。
朝目覚めると俺のスマホに一つのメールが送られていた。綾からだ。内容は、総長私が帰った後和也に十万円渡しましたよね?食事代に渡したと思うのですが和也はそのお金で風俗に行きました。なので紗綾と一緒に半殺しにしました。何か罰を与えた方がいいですか?……罰も何も既に半殺しにしてるんじゃねぇの?と思ったがよくある事なので気にしない。とりあえず俺は綾にメールを返した。もう一発ぶん殴ったけと、そして次の瞬間写真が送られてきた。倒れている和也の写真だ。この場所は公園か。まずい!俺はすぐにそこから離れろとメールを送ったが少し遅かった。何故なら綾から返事が帰ってこないからだ。いつもなら5秒以内に返ってくるが今は帰ってこない。さっき一緒にいると言っていた紗綾にメールをしたがそっちも帰ってこない。ちょっと危ないかもな。そう思った俺は今動ける幹部全員に綾達がいる公園に行く指示をするのだった。