最強と出会い
私は走っていた。理由は単純追われている。最悪だ。まさか学校帰りに男たちにナンパされるなんて。断ったのにしつこく追いかけてくる。なので私は逃げているのだ。
しまった、そう思ったときにはもう遅かった。転んでしまった。「へへへもう逃げれ無いぜ。俺達といい事しようぜ。」もうダメだそう思った瞬間「オイ。」その声と共に私の近くまでいた男が吹っ飛んだ。1〜2メートルなんかじゃない。10メートル以上吹っ飛んだ。「彩、こいつらどこの奴だ?」その人の声に返事をし一人の女が前に出た。美人だ。女の私でさえ見とれてしまうほどの。肩までかかった黒い髪。モデルのような体型。白い肌。正直羨ましいぐらいだ。「はい。こいつ等は、東高の3年生ですね。総長がふっ飛ばしたのがNO3の田中。そして一番後ろがNO2の屑尾ですね。」「流石だな。まぁコイツらがどこの奴だろうと内の生徒に手だそうとしたんだ。お前ら覚悟は出来てるんだよな?。」そう言うと男は前に出てきた。全て見通すような赤色の瞳、凄くスタイルも良くて何よりキレイな銀色の髪。私はカッコイイそう思ってしまった。男は「オイたかが7人じゃ相手になんねーぞ。まぁいいか。俺が屑尾をやる。雑魚は面倒くせぇ。紗綾こいつら始末しろ。彩はその子を守ってやれ。」そう言うと彩という美人が私の前に立ち。その後ろからもう一人出てきた。
印象は可愛いだ。美人とは違う。でも街を歩けば多分全員見惚れてしまうような可愛いさだ。身長は小さい多分140くらいしかない。私とあんまり変わらない。髪は薄いピンクのような色をしてる。「ハァ総長分かりました。この雑魚は私がやりますけど今度埋め合わせしてくださいよ。」と言うと「ちょっと待ってよ。紗綾。何、勝手なこといってんの?ずるい私も総長に埋め合わせしてほしい。」
「ハァ!親衛隊隊長は引っ込んでてくんない?」「ハハ随分と偉そうだねー副総長。」「偉いよー彩よりは。」「そうかなー紗綾と私は同格でしょ?」とケンカしていると「へへへ全員いい女。」と少し近づいた瞬間。バコーン!と大きな音がするとさっき近づいた男の顔が地面に叩きつけられていた。「汚いのが近づかないでくれますか?さてと総長の命令どうり雑魚を片付けますかか」その言葉と同時にどんどん男達が倒れていった。「やっと終わったか紗綾。」声のする方を振り向くとさっきから総長と呼ぼれている男が屑尾と言う奴を椅子にしていた。
「さてと、君大丈夫?」そう私は聞かれた。「えと。助けてくれてありがとうございます。」と私が男の方を頭を下げて顔を上げると私の顔を見て男は一瞬だけ驚いたような顔をしたがすぐに元の表情に戻った。「いいよ。別に礼なんて。えーと君は確か一年A組の夜月欄さんだったかな?」何故かその人は私の名前を知っていた。私は驚いた顔をしながら「どうして私の事知ってるんですか?」どう聞いていた。先程男6人を半殺しにしていた紗綾という少女が私の方を向き「なんでってそりゃ総長が生徒会長だからですよ。」と言ってきた。
生徒会長?この人が?でも今まで一回も見たことないような?と私が考えていると「まぁ知らなくて当然だよな。だって俺、入学生には一回も顔出してないからね。仕事は全部副会長に任せてるからね。」と私に説明してくれた。確かに入学式の挨拶も副会長がしていたと私は納得するのだった。
「さてと。欄さんは俺が送っていくけど紗綾達はどうする?」と生徒会長が言った瞬間私は睨まれた。「は?何言ってるんですか?総長?」「正気ですか?総長?」と私は美少女2人からあり得ない形相で睨まれた。「まぁいいじゃねえか。今襲われたばっかなんだぜ?生徒会長として送っていてあげようと思っただけだよ。」と生徒会長は言ったが「「だったら私が送って行きます!」」と2人が同時に言ったが「でもお前ら今日歩きじゃん。欄さんの家がどこにあるか知らねえけどこの時間だ。早く帰った方がいいだろう?だから俺の単車に乗せてけばすぐだろ。」と言うが「総長!まさか後ろに乗せるつもりなんですか!私だってそんなに乗せてもらってないのに!」「あ?紗綾あんたいつ乗せてもらったのよ!」「黙っていて!今それどころじゃないの!」どうやら喧嘩が始まったみたいだ。「えと、欄さんは俺が送っていっても大丈夫かな?」と言われたので「はい。大丈夫です。」と返していた。
「結構遠いんだね。学校から。」私を家まで送ってくれた生徒会長はそう言った。「そうなんですよ。家から歩くと1時間以上かかちゃんですよ。会長はどうなんですか?」私と生徒会長は意外と仲良くなっていた。「うーん。俺は近いよ。てか単車で行ってるからな。」「そうなんですね。でもそんなバイクありましたっけ?」と私は気になっていた事を聞いた。「詳しいの?」「いえそんなに詳しくは無いんですが父が好きなんで。」「そっか。てか家に入らなくていいの?」そう言われて私はハッ!とした。そして「送ってくれてありがとうございました。会長。」そう言って私が会長に礼をして家に入ろうとしたら「会長なんて堅苦しい呼び方しなくていいよ。俺の事は名前で呼んでいいよ。また今度ね。」そう言って会長は帰っていった。……あれ私会長の名前知らないじゃん。