表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

『報い』

『報い』




 あんまり怖くないかも知れませんが実話です。

 学校が終わって、ある友達S君(高校になって知り合った)と私の地元の公園に遊びに行ったときのことです。

 確か6時頃でした…その頃僕らは怖い話にはまっていて、公園に着くまでずっと怖い話をして盛り上がってました。

 その公園なのですが、小学生の頃、公園内のある場所で心霊写真を撮ってしまったことがあり、行ってみようと思ったわけです。 公園に着いてすぐ自転車を止め、その場所に向かいました。

 「ここ」

とS君に写真を撮った場所を教えると、何か嫌な予感というか、嫌な感じがして一人自転車を止めた所まで引き返して来ました。

 ……

 ……

 しばらくして、とても興奮したS君が

「う゛ー……ゆうた! う゛ー……ゆうた!!」

と言いながら走ってきました。

 そして、話を聞くと、その写真を撮った場所でS君はふざけて立ち小便をしたそうです。

 そしたらいきなりその草むらからおじさんっぽい人の唸り声が聞こえたのだそうです。

 突然の心霊現象に驚きつつ、テスト前ということもあり、塾に自習に行くことにしました。

 その間もずっと、寒気が酷く何かが起こるんじゃないかととても不安でした…。

 自転車で塾に向かう途中、寒気が酷くなり、急に体にとてつもない負荷がかかり襟首をガシッと掴まれました。

 そして頭上の蛍光灯の電気がプツンと消えたのです。

 「うわぁ!!!!」

 パニックになり猛スピードで塾まで飛ばして自習室へ。

 到着し勉強も手に付かずなんやったんやろうなぁと会議していると、突然塾の僕らが座っている席の上だけ電気が一瞬消えました。

 「出よう」

 とてつもなく嫌な空気が流れていて、僕らは塾をあとにしてS君の家に向かいました。

 そして家に上がり込むと2階から降りてきたS君の兄が

「お前ら! 何やってん! 部屋がヤバい!」と喚き出して、テンションがた落ち…。兄貴に今までの話をして、しばらく部屋で数々の怪奇現象と3人で戦いました…。

 怪奇現象が起こる前のあの空気が重くなる感じをまだ忘れられません…。

 空間から誰も使っていないガーゼのカケラが降ってきたり、ベッドの影が人型に伸びたり、左肩に重みを感じたとき兄貴が僕の左肩に女の首がおる…むっちゃお前睨んでる…て言われたりでほんとに泣きそうでした…(笑)

 兄貴の話によると、部屋中が燃えるように真っ赤で霊の姿で埋め尽くされていたんだとか…。

 兄貴はいわゆる見える人でとても怖かったと思うんですが、

「寝てしまってお前らが一人で目覚ました時はまずいだろう」

といって一晩中徹夜してくれました。。

 結局霊の気配は3時過ぎまで消えずにビクビクしながら過ごしました…。




 それから僕は少々見える体質になってしまい、最近はその能力を失っています。


 嬉しいような寂しいような不思議な気持ちです。

『報い』如何でしたか?


よろしければ評価感想お願いします。


次は近所の川が舞台です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ