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53話。バフ・マスター、ドラゴンゾンビを倒す

 バフ・マスターのLv6ボーナス。『武器強化バフ』。

 これは対象に指定した武器の攻撃力を5倍にする力のようだ。


「神剣グラムの攻撃力を強化する!」


『了解。神剣グラムの攻撃力を5倍に強化します。破邪の力も5倍に強化されました』


 僕の宣言と共に、神剣グラムの刀身にまばゆい光が走る。

 

 ドラゴンゾンビが、僕を叩き潰そうと豪腕を振り下ろしてきた。

 それをかいくぐって、腕に斬撃を食らわせる。


「ギィヤアアアアア!」


 ドラゴンゾンビが身の毛がよだつような絶叫を上げた。

 ヤツは腕を斬り飛ばされ、切断面からは噴煙が上がっていた。


「再生しない!?」


 剣聖イブが目を剥く。

 強化された破邪の力が、ドラゴンゾンビの再生力を封じているようだった。


「そんなっ! 一体、何をしたの? 私の死霊術ネクロマンシーの不死の力が阻害されているですって?」


 アンジェラが慌てふためく。


「イブ、援護してくれ。こいつの心臓を穿つ!」


「了解!」


 イブが疾走して、ゼルギウスの剣をドラゴンゾンビの脚に叩き込んだ。


「イブの剣を強化だ!」


『システム。了解』

 

 システムボイスが返答し、イブの剣がうなりを上げて乱れ飛ぶ。

 ドラゴンゾンビが、脚をめちゃくちゃに切り刻まれ、態勢を崩した。


「今だ! 神剣グラムを強化!」


 僕は全身の力を込めて跳躍。ドラゴンゾンビの心臓がある箇所に向けて、剣を突き刺した。

 アンデッドは心臓を穿てば、土に還ると聞いたことがある。


「オォオオオオオッ!」


 さらに神剣グラムを振って、苦痛の叫びを上げるドラゴンゾンビを八つ裂きにした。5倍に強化された破邪の力が、その身を滅ぼしていく。


「シグルドと並ぶ、私の最強の騎士が!?」


 アンジェラが悲痛な声を上げた。

 ドラゴンゾンビの身体が崩れて、夕闇の空に溶けるように消えていく。


「くぅっ……! これで勝ったと思わないことね。これから夜が来るわ。私の力がもっとも強大となる時間が。

 誰にも邪魔はさせない。私はアーデルハイド攻略を成し遂げて、お母様とずっと幸せに……」


 ドラゴンゾンビが完全に消滅すると、アンジェラの声もブツリと途切れた。


「おおおんっ……」


 幽霊レイスたちは、統率を失ったようで、散り散りに逃げ出した。


 放置しておけば厄介だが、ヤツらの掃討も後続のアーデルハイド軍に任せよう。


「お見事でございます。アベル様!」


 ティファが駆け寄って来る。

 幽霊レイス軍団の相手をひとりでしていた彼女は、服のあちこちが破れていた。

 のぞいた白い肌に一瞬、ドキッとしながらも僕は告げる。

 

「ティファ! まだ終わりじゃないぞ。これからリディアを助けに行く!」


「はい!」


 ティファは力を強く返事をした。


「リディア様には、危ないところを助けていただきました。今度は、私が助ける番です」 


 うん、ティファは本当にいいヤツだ。


「私も同行する。それにしても、アベル殿の力をすさまじい……」


 剣聖イブも剣を鞘に収めながら、やって来る。


「バフ・マスターの力がまた進化されたのですね。ここまで進化するスキルというのは、歴史上でも類を見ないと思います。一体

、どこまで進化するのでしょう?」


「おかげで、レベルが1になってしまったけどな」


 代償をそれなりに支払うことになってしまった。

 その時、システムボイスが頭の中に響いた。


―――――――


ドラゴンゾンビを倒しました。

経験値を獲得しました!


レベルが25にアップしました!


名 前:アベル・ベオルブ


レベル:25(UP!)


―――――――

お読みいただきありがとうございます。

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[気になる点] 「バフ・マスターの力がまた進化されたのですね。ここまで進化するスキルというのは、歴史上でも類を見ないと思います。一体 、どこまで進化するのでしょう?」 改行されてます
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